「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア政府内部は、今どうなっているのか?<ウクライナ紛争2023年7月

2023-07-28 09:45:58 | ロシアと周辺国

プーチン大統領の側近たち この戦争はどういう顔ぶれが遂行しているのか
2022年3月5日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60614782

ロシアの天敵のイギリスは、敵の分析も熱心ですし優れています。ロシア政府の主要な構成メンバーには、はっきりした性質があります。プーチン氏の性格的特徴として古い仲間しか信用しません。過去に裏切ったことのないメンバーで周囲を固めます。以下は、BBCの記事からの引用です。

まず、「レニングラードの亡霊3人組」と呼ばれる3人がいます。全員、旧KGB人脈です。しかもレニングラードにいてその当時からプーチン氏と行動を共にしてきたメンバーです。
その中でも序列があり・・
ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記
後継組織のFSBの長官をプーチンから引き継ぎ、1999年から2008年まで務めた。
1970年代から、プーチン氏に忠誠を尽くしてきた3人のうちの1人
大統領に対してパトルシェフ氏ほどの影響力をもつ人はわずかだ
1951年7月11日 (年齢 72歳)
※おそらくこの人が側近No1と思われます。

セルゲイ・ナルイシキン対外情報局長官
1954年10月27日 (年齢 68歳)
※この人は経歴が良く分かりません。イギリスの分析ではNo2と推測しているようです。

アレクサンドル・ボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官
2008年5月12日 -
異論を唱えたり、助言をしたりする役目ではない
1951年11月15日(71歳)
※No3です。イギリスの識者の分析ではNo1/No2ほどプーチン氏に近くないとされています。
しかし、パトルシェフ氏の後を引き継いでFSB長官に就任していますからプーチン氏の信頼は篤いと思います。プーチン氏にFSBの情報を最後に報告する係です。

ロシア軍の方は・・・
セルゲイ・ショイグ国防相
2012年11月~
非常事態・災害復旧のプロフェッショナル
政治家
1955年5月21日 (年齢 68歳)
ワレリー・ゲラシモフ参謀総長
1955年9月8日(67歳)
2012年11月~

このうちセルゲイ・ショイグ国防相がロシア軍を統括します。政治家で元々は、非常事態・災害復旧のプロフェッショナルです。その実績は大きなものがあります。2012年から国防相の座にあり、プーチン氏の信頼は篤いと思います。KGB人脈には属していない唯一の人物です。

ロシアがウクライナ軍事侵略を決定した場には、プーチン氏と「レニングラードの亡霊3人組」のうちの2人とセルゲイ・ショイグ国防相の4人がいたとする説があります。その説によれば、セルゲイ・ショイグ国防相は賛成ではなかったようです。
KGB人脈の3人が、この戦争を決定したことになります。

※長くなりましたが、これがロシア政府の意思決定に係る主要メンバーです。

※今、ロシア政府とプーチン氏を見ていると齟齬が見えます。プーチン氏の言動に普通でない部分が散見されます。

ワグネル武装蜂起前のプーチン氏の戦果報告(と言うより誇示)は、最初のころと1か月後でも中身が同じでした。
破壊した戦車は245両、装甲車は678両
数字を見ると分かりやすいです。これに変化はありません。
そして激戦が続く南部戦線について安定していると発言していました。

二つ目は、ワグネル武装蜂起の時です。
ヒステリックに全国放送の国営テレビで・・
反逆者は武装鎮圧され
厳しく処罰される
と、断言しました。

その後すぐ、FSBはプリゴジン氏とワグネルに対する捜査の終了を公表しました。
プーチン氏の断言とは、無関係に捜査が終了したと言うことは、プーチン氏の命令は無視されたことになります。無視できるのは、「レニングラードの亡霊3人組」のうちの少なくとも2人が指示したからだと思います。

そして、更に変なことがあります。
BBC
プーチン氏批判の強硬主戦派ギルキン被告、モスクワで拘束
2023年7月22日
https://www.bbc.com/japanese/66267814

これまで戦争遂行を煽りまくり過激にロシア軍とプリゴジンを批判し、返す刀でプーチン批判をしていた戦争遂行の尖兵の役割を担ってきた過激民族主義者の軍事ブロガーが逮捕されました。それが治外法権的に黙認されてきたのは、FSBの暗黙の了解があったのではないかと指摘されています。それを無視して放置したのは、プーチン氏です。

プーチン氏のこれまでのやり方とは、異なる事をしました。ここにもプーチン氏がやり方を変えたのか、FSBが方針を変更したのか、不明な部分があります。

ワグネルもそうです。これまでは、プーチン氏はワグネルを便利に活用してきました。プリゴジン氏の過激な国防相と参謀総長の批判は無視していました。
しかし国防相と参謀総長の側の反発が強くなりすぎたためにワグネル潰しを許可しました。

これまでのプーチン氏とは違う部分が、あちこちに散見されます。

もう、ロシア政府の運営は実質的に「レニングラードの亡霊3人組」が掌握しているのではないか?と思える状況証拠が、ちらほらと見え始めました。

そしてそれに合わせるようにプーチン氏の認知症が悪化しているとか、プーチン氏がピエロに見えるような映像が出てきたりとか、隠居爺さんに見えるような情報操作をしている節もあります。

プーチンのパンツはなぜツンツルテン? ネットユーザーが考えたロシア的理由
2023年7月26日(水)22時10分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/07/post-102276.php
写真
https://img-newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2023/07/100c9fbd4290064a5e98caaf16eb9c70c045a731-thumb-720xauto-800059.jpeg

これは、ごく最近の写真です。
ルカシェンコとのんびり駄弁っているのはいいのですが?
ズボンの丈は、明らかにおかしいですね?
誰も注意しなかったのでしょうね、多分・・
何故、この写真が出てきたかを考えると何らかの意図があると思います。

プーチンは、最早ロシア政府内では隠居爺さん扱いになっているのでは、ないのか?

※やや3流週刊誌的記事ですが、こんな憶測記事もあります。

相手の発言中に上の空、話し方も...プーチン大統領、「会談中の異変」を受けて「認知症」説が再燃
2023年7月23日(日)07時10分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/07/post-102247.php



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