「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

EU加盟を希望するウクライナとモルドバは加入後のことを考えているのだろうか❓(人口減少問題)<2023.12.16

2023-12-18 00:43:28 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

移民流入ではなく「国民流出」が大問題へ、南・東ヨーロッパで加速する人口減少
2019.4.13
https://ampmedia.jp/2019/04/13/national-influx/
EUのもう一つの移民問題
―― 東中欧の人口流出危機
2017年5月号掲載論文
https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201705_parikh/
中東欧新規EU加盟国からの人口流出と過疎化
小山洋司(新潟大学 名誉教授)
2017.06.05
http://www.world-economic-review.jp/impact/article854.html

特に東ヨーロッパ・中央ヨーロッパの小国からの人口流出が深刻な問題になっています。南ヨーロッパの貧しい国々にも同じ傾向があります。
人の移動が自由になると日本と全く同じことが起きます。
田舎から都市への人口の集中です。国によっては過疎化が進みます。

ウクライナは、国内に問題がありすぎますしモルドバは典型的な人口減の起きそうな国です。

ウクライナは、現時点ですら約807万人が国外に脱出しました。このほかに徴兵逃れで国外に脱出したウクライナ男性が65万人いると言われています(EUの統計)。ウクライナの場合は、国内の政情不安と低所得を嫌う国民の大脱出が予想されます。

今、ウクライナのキーウ政府の支配地域の人口を2800万人と見積もる推計すらあります。
『ウクライナ悩ます人口減少問題、戦争終結後も経済に打撃か』
2023年07月11日(火)19時10分
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2023/07/454682.php

EUに加盟すれば、更に加速度的に減少すると思います。単純にEUに加盟すれば、いいという問題ではありません。しかしヨーロッパの国々は、EUに加盟したがります。その結果、多少は経済状況が上向きになる国と人口減少で悩んでいる国があります。
モルドバは、その典型的な特徴を備えています。今でさえ少ないモルドバの人口は、更に減少すると思います。

EUに加入していないアルメニアも長く続いた戦争による貧しさを嫌い多くの国民が国を後にしました。

戦争を止めて国内の政治と社会を安定させないと、今は人口がどんどん減る時代です。共通しているのは出て行った人は母国に戻りません。

ウクライナを後にした約900万人程度のウクライナ人がウクライナに戻ることはないと思います。
2021年ウクライナの人口の4,159万人が、現在一部の推計によると2800万人に減少して、それが回復する見込みは少ないと言うことです。

ウクライナ政府は、気楽に戦争継続を主張しています。しかし、そのために大雑把に1300万人の人口を失いました。戦争が終わってEUに加盟することがあれば、更に人口が減少すると思います。

荒れ果てた国土と労働人口が減少して高齢者ばかりになった人口の少ない社会。これが今見えるウクライナの未来です。回避することのできた戦争を招き寄せた外交上の失敗は、大きなウクライナ社会の損失を既に生み出していると思います。

それでも尚、戦争を煽る無責任なアメリカとNATO。
アメリカとNATOの代理戦争を、せっせとやるウクライナ政府は愚かとしか言いようがありません。
他に言うべきことは、何もありません。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑨
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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