「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスク戦線、双方の戦果主張<ウクライナ紛争2024/08/16

2024-08-16 21:28:07 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

①ウクライナ軍、ロシアの82集落を制圧 司令部設置も
2024.08.16 Fri posted at 06:45 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35222809.html
『ロシア軍の防衛を破って35キロメートル前進し、82集落を制圧。面積にして1150平方キロメートルの地域を支配下に置いたという。スジャに軍司令部を設置・・』

『外国の軍隊がロシア領に入るのは第2次世界大戦後初めてで、クレムリン(ロシア大統領府)にとって大きな失態となる。』

ウクライナ軍、クルスク州でさらに前進 ロシア兵100人を拘束
2024.08.15 Thu posted at 06:29 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35222741.html
『シルスキー司令官、「敵の進軍を阻止し、最大限の損失を与えるために」、ウクライナ東部ドネツク州のトレツクとポクロフスクの方面に戦力を集中させていると説明した。』

※これがCNNの報道で、ウクライナの主張を垂れ流しているのであろうと思います。ドネツク州にも戦力を集中させていると言っています。
<ドネツク州の現状>
ロシア軍がニューヨルクNiu-York方面とポクロウシクPokrovsk戦線で前進<ウクライナ紛争2024/08/15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e89cc2980c15ff97c8f07e7f0608ef88

※一方でロシア側は、何を主張しているのか❓
まず、西側のメデイアには報道は皆無です。
そこで何でも書くギリシャの戦争ニュース。

WARNEWS247
クルスクの血の川:ウクライナ侵攻軍壊滅 - 死者2,000人以上 - 「容赦はない」とモスクワが宣言(ビデオ)
ロシア人:「アメリカの将軍がウクライナ人の作戦を計画した」
https://warnews247-gr.translate.goog/war-monitor/oukrania/potami-aimatos-sto-koursk-apodekatizetai-h-oukranikh-dunamh-eisbolhs-panw-apo-2-000-nekroi-katastrafhkan-220-tethwrakismena-den-tha-uparksei-eleos-diamhnuei-h-mosxa/?_x_tr_sl=el&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

※嘘か本当か知りません・・・
『ロシアの地方当局者やアナリスト・・・
 「これはアメリカの将軍によって計画され、準備された作戦である。作戦に参加している外国特殊部隊の数は多数だ。」
 さらに、ウクライナ人捕虜自身が現在公然と認めているように、イギリス、ポーランド、フランスの傭兵がロシアのクルスク侵攻に参加している。』

※ロシア国防省の発表
『 ロシア国防省によると、ウクライナはクルスク地域で過去24時間に最大420人の兵士と55台の装甲車両を失った。

 ロシア国防省は、同地域におけるウクライナの損失総額は兵士2030人、戦車35台、その他の装甲車両220台以上、防空システム4基に上ると付け加えた。』

破壊した戦車や装甲車両は残骸を調べれば分かると思いますので、そう水増しはしていないと思います。ウクライナ側にも少なからず損失は出ているようです。

では、この作戦に参加しているウクライナ軍は、どのような部隊か❓
Forbes
ウクライナ軍の北部「逆侵攻」に5個旅団参加 ロシアの増援、HIMARSで撃破し阻止
https://forbesjapan.com/articles/detail/73062
2024.08.15 12:00
ウクライナ軍、クルスク侵攻に2個空挺旅団を増派 損害被るも勢い衰えず
https://forbesjapan.com/articles/detail/73109

侵攻当初は精鋭5個旅団が投入されたようです。
その他支援部隊が付随しています。
1週間以上が経過した後、更に精鋭2個旅団が追加投入されたようです。
「総勢1万5000人近くかもしれない。」
と、言っています。
<記事出てくる部隊名>
第22独立機械化旅団
第88独立機械化旅団
第80独立空中強襲旅団
第61独立機械化旅団
第116独立機械化旅団
第82独立空中強襲旅団
第95独立空中強襲旅団
2個独立大隊
ドローン部隊や砲兵部隊、偵察部隊、特殊部隊

これらの部隊の中には、東部戦線から引き抜かれた部隊もあります。シルスキー司令官の話とは、随分違います。
双方とも、「負けています!」とか「困ってます!」とかは絶対言いません。

戦況略図の推移を見る限りでは、ウクライナ軍の進撃は奥の方には伸びず横に広がっているように見えます。
ロシア軍の迎撃部隊が到着した地域では進撃が阻止されているのであろうと思います。
代わりにロシア軍の密度の薄い横方向に進んでいるためでは、ないかと思います。

追加の2個旅団を投入したのは、ロシアの正規軍が到着し始めてウクライナ軍の損害が、かなり出ているためではないかと思います。
最初にウクライナ軍と戦ったロシア軍は、国境警備隊や地域の民間防衛組織や特殊部隊など軽装備の部隊ばかりでした。
だから重装備のウクライナ軍の精鋭旅団が、やすやすと進撃出たわけです。

ロシア側の正規軍(重装備)の迎撃部隊が到着して、やっと本格的な戦争になりました。

実際のところは、時間が経過しないと分かりません。
ウクライナ軍の進撃は阻止され現在、激戦が戦われていると思います。

そしてウクライナ軍の後方の補給路や増援部隊のルートであるスームイ州には、ロシア空軍が滑空爆弾を撃ち込んでいるようです。その分量は1日の分量の半分(50発)という大サービスぶりです。
滑空爆弾の大盤振る舞いです。
これでウクライナ軍の補給が無事であるとは、到底思えません。ドネツク州の堅固な要塞を破壊するための大型爆弾です。
少なくともスームイ州では、相当な被害が出ていると思います。

①の記事を読むとウクライナ軍が極めて順調のようですが、そういうわけでもありません。
この作戦は、クルスク原発や州都のクルスク市の制圧ぐらいは最低条件です。どっちも、その大分手前で阻止されています。
だからやむなく持久戦に移行しようという話です。
これで順調と言えるのかは、相当疑問があります。

ロシアの方は持久戦に備えて塹壕堀りの作業員を募集しているようです。「ドンと来い!いつまでも相手にしてやる!」と言うことみたいです。
CNN
ロシア南西部クルスク州、塹壕掘りの人員を募集中
2024.08.15 Thu posted at 14:19 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35222790.html


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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