「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ロシア)ノブゴロド州ソリツイ航空基地へのドローン攻撃の顛末とパルチザン<ウクライナ紛争2023年8月

2023-08-26 18:09:47 | ウクライナ紛争

19日に攻撃受けたロシア航空基地、Tu22M3爆撃機を収容 衛星画像で判明
2023.08.23 Wed posted at 09:45 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208129.html


ワールド
2023年8月24日2:00 午後17時間前更新
ロシア、飛行場への攻撃で爆撃機2機失う=ウクライナ当局
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-planes-idJPKBN2ZZ0A9

8月19日のノブゴロド州ソリツイ航空基地のドローン攻撃後、ロシア国防省は「ウクライナのドローン(無人機)攻撃で駐機場に火災が発生した」とだけ発表しました。

その後、動画がアップされ「Tu22M3」超音速長距離爆撃機が激しく炎上する様子が映っていました。そこで英軍情報部門は1機が破壊された可能性が高いとの見解を示しました。

「ウクライナメディアは匿名の国防情報当局者の話として、複数のロシア軍基地に対するここ数日の攻撃で、爆撃機2機を含む航空機数機が破壊されたと報じている。」
このような報道がありました。多分、情報が錯綜してきたので ウクライナの情報当局トップ、キリロ・ブダノフ氏が、仮まとめ的見解を公表したようです。

それによると?
19日のノブゴロド州ソリツイ基地への攻撃で「Tu22M3」が2機破壊され・・
21日のカルーガ州シャイコフカの軍事飛行場への攻撃では、別に機種不明の2機が損傷したようです。2機は修理できないの意味は不明です。
5機目が攻撃を受けた可能性もあるとした。

と言う内容で、結構な大戦果でした。ロシア国防省のその後の発表では、1機が損傷したと言うことです。

ウクライナの誇大戦果報告かもしれませんし、ロシア軍のよくある過少被害報告かもしれません。

問題は、使用されたドローンがロシア国防省によれば、ヘリコプター式のドローンのようです。このタイプは飛行距離が短いため、ロシア国外から攻撃するのは、無理なようです。
ロシア国内から2回、2か所の軍事飛行場が攻撃されたことになります。

かなりロシア国内に入り込んだ位置にありますからウクライナの工作員が潜入するのは、かなり難しいと思います。ロシア国内のパルチザンが活動している可能性が高いと思います。

ロシア・ベルゴロド州襲撃、ウクライナから侵入した戦闘員は何者なのか
2023年5月26日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65692517

今は、まったく越境攻撃はしていません。
東京でのインタビュー記事
https://news.ntv.co.jp/category/international/9adb36a3dca64782bdc20be6828ccf57

ロシア反体制派 すれ違う「プーチン後」の未来図 “分離独立”か“一つの国家”か
日テレNEWS8/20(日)12:06
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ntv_news24/world/ntv_news24-2023082007157878

東京で「ロシア後の自由な民族フォーラム」が8月1日に開催されました。東京での開催でしたので海外のメデイアの扱いは少ないです。
様々な民族や地域の代表が集まっています。
これを見るとロシア政府に反対する人々は、外部で知られているよりはずっと多いことが分かります。

その中で元ロシア下院議員のイリヤ・ポノマリョフ氏が政治部門幹部を務める「ロシア自由軍団」が最大の組織だと思います。

そして「ロシア自由軍団」に参加する人数は、越境攻撃後大幅に増えているはずです。しかし、その後「ロシア自由軍団」は越境攻撃を全く行っていません。

この記事には出てきませんが、ポノマリョフ氏は別の記者会見の場で「ロシア自由軍団」にはドローン部隊があるとコメントしていました。その時は、モスクワへのドローン攻撃を指していると受け止められました。

ここに二つのポイントが見えてきます。
「ロシア自由軍団」にその後参加した人数は、3000人~5000人程度と推測されます。もっと多いかもしれません。参加者はポーランドの訓練施設で訓練を受けた後、ウクライナに送られます。
その大人数が、ウクライナ戦線に参加している気配はありません。

ウクライナは、アメリカ軍の指導の下パルチザンを組織しこれまでは主にクリミアでパルチザン活動を展開してきました。今はロシアの占領地でもパルチザン活動が行われています。

※以下は、推測になります。
「ロシア自由軍団」にその後、参加したメンバーの多くは、パルチザン活動の方法を学んだのではないかと思います。ロシア連邦保安局に知られていないメンバーは、ロシアに戻りパルチザン活動の中核になっている可能性があります。正式にパルチザン活動の教育を受け訓練を受けていれば、侮れない勢力になります。

そして、ポノマリョフ氏の「ロシア自由軍団」には、ドローン部隊があるという発言を重ね合わせると?

※そうですね?
今回のかなり成功したロシアの空軍基地2か所への攻撃の主体が見えてきます。

そしてウクライナが支援している武装地下組織は、それだけではないと思います。簡単に言えばロシアの貧困地区や異民族の居住地区の多くにパルチザンが生まれる土壌があります。特に異民族の居住地区は(ロシアの)外国と国境を接している地域が多いです。人も物も入りやすい環境があります。

ロシアが国内で権力闘争をしているうちに、ロシア各地にパルチザンが生まれるかもしれません。少なくとも「ロシア自由軍団」が組織していると思われるパルチザンは、既にロシア国内で活動していると思われます。多分、ロシアの空軍基地2か所への攻撃の成功は、その成果でしょう。つまり、始まりであって終わりではない可能性が高いと思います。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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