「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「ノルドストリーム」爆破事件で利益を得た者と将来得る者<ウクライナ紛争2023年11月

2023-11-15 22:23:59 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

「ノルドストリーム」爆破事件で利益を得た者は、アメリカとノルウエーです。ヨーロッパの天然ガスが完全にアメリカとノルウエーの液化天然ガスに置き換わりました。パイプライン経由の方が価格が格安ですからパイプラインがあれば、普通はそちらを利用します。なければ、割高でも液化天然ガスを買うしかありません。
「ノルドストリーム」があっても、ヨーロッパはロシア産天然ガスを禁輸していましたから(ノルドストリームは稼働停止状態)爆破する必要は、ありません。
しかし爆破してしまえば将来もアメリカとノルウエーの液化天然ガスを買い続けるしかありません。

特にアメリカは怪しいですね❓
リーク情報によれば、アメリカは爆破計画を探知していながら阻止しなかった可能性があります。

しかし❓
もう一人怪しいのがいます。
ロシアの天然ガスは、「ノルドストリーム」が完成する以前は「兄弟パイプライン」を使用してヨーロッパに運ばれていました。

「兄弟パイプライン」は❓
ウクライナを東西に横断しています。
紛争地のウクライナを経由することを避けて、ロシア・ドイツ間に海底パイプラインを建設しました。これには、もう一つメリットがあります。公海の海底を経由していますので敷地や施設利用料が不要です。建設費はかかりますが将来のランニングコストを削減することが出来ます。

つまり、ウクライナにとっては「ノルドストリーム」はウクライナの利益の邪魔をしています。なければロシア産の天然ガスはウクライナの「兄弟パイプライン」を通して供給されます。そうするとウクライナには、巨額のパイプラインの施設利用料が入ってきます。これは以前はウクライナにとって結構な収入でした。

仮に将来ロシアとの戦争が終わり、ヨーロッパがロシア産の天然ガスを購入するようになれば、そのガスは「兄弟パイプライン」を通して供給されてウクライナには少なからぬ施設利用料が入って来ることになります。

ウクライナには「ノルドストリーム」爆破で関係国では一番大きな利益が期待できる事になります。一番大きな動機があることになります。

事実は不明ですが❓
今の時点では、利益があるのはアメリカとノルウエー。
(将来的な)利益と動機があるのは、ウクライナです。

中々、魑魅魍魎でしょう❓

※関連日記
2023年11月12日 11:03
昨年のパイプライン爆破事件にウクライナ将校関与の報道(米WSJ)<2023年11月

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/286629f2319a21b2f94db516d58162f3



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