京都新聞(11月15日)より
---
福知山駅周辺区画整理など大幅赤字 07年度府内公営企業決算
京都府は15日、2007年度の府内市町村(京都市除く)公営企業の決算状況を公表した。地方財政健全化法に基づく連結決算導入で10事業が赤字になったほか、公立病院では11病院中、8病院が累積欠損金を抱えるなど厳しい経営状況が続いている。
府内の市町村は、上下水道、ガス、病院などの公営企業計118事業を運営している。
地方財政健全化法に基づき公営企業を含めた連結決算導入に伴い、京都府が各公営事業の経営状況をまとめたところ、流動資産から流動負債を差し引くか、実質収支でみた赤字事業は10事業あった。
同法が定める資金不足比率の基準20%を超えた主な公営企業をみると、福知山市の駅周辺土地区画整理事業が、事業の長期化で売却予定地の地価下落で資金不足が発生。同市の青果などを扱う市場事業も、施設整備費の企業債償還を料金収入で賄えず、資金が不足している。
与謝野町では、地域開発事業で宅地造成を行ったが売れ残り、3,200万円の資金が不足した。
病院事業でも、医師不足の影響で患者数が回復せず、経営環境が悪化し、福知山市民病院、舞鶴市民病院など8病院の累積欠損金は前年度より計16億円増えた。
下水道事業では、城陽市の公共下水道が赤字に転落。宮津市の公共下水道と福知山市の農業集落排水事業も前年度に引き続き実質収支で赤字を計上した。
赤字決算だった市町村公営事業
▽ 福知山市土地区画整理2事業 17億2,700万円
▽ 京丹後市立病院 10億7,100万円
▽ 舞鶴市民病院 9億5,700万円
▽ 宮津市公共下水道事業 5億2,200万円
▽ 福知山市市場事業 4億6,000万円
▽ 福知山市官位水道事業 1億4,900万円
▽ 宮津市地域開発事業 1億3,200万円
▽ 福知山市農業集落排水事業 1億 300万円
▽ 与謝野町地域開発事業 3,200万円
---