北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

北近畿都市圏別人口(5月)

2008-06-30 | 地域全般

5月の北近畿各都市圏別推定人口


【福知山都市圏】---11万7,248人       +198人

(福知山市、綾部市)

 

【舞鶴都市圏】 - - -11万0,457人    +565人

(舞鶴市、大飯郡高浜町、おおい町)

 

【豊岡都市圏】 - - -10万7,608人

(豊岡市、香住町)

 

【丹後都市圏】 - - -10万7601人  -11人

(宮津市、京丹後市、与謝郡与謝野町、伊根町)

 

【丹波都市圏】 - - - 6万8948人

(丹波市)

 

【小浜都市圏】 - - - 4万7570人   -69人

(小浜市、若狭町)


産業振興・企業誘致など具体策検討へ 中丹力再生協が初会合

2008-06-24 | 地域全般

京都新聞(6月24日付)より

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産業振興具体策 検討へ  中丹力再生協が初会合

京都府中丹広域振興局(舞鶴市)は23日、綾部市の市I・Tビルで、「中丹力再生地域産業活性化協議会」の初会合を開いた。同協議会は中丹地方の特性を活かし、企業立地の促進や中心市街地の活性化などで産業振興を図る狙い。舞鶴、福知山、綾部の3市が連携した具体的な取組み策を検討する。

昨年施行された「企業立地促進法」に基づく中丹地域の基本計画策定と地域産業振興に向けての行動指針づくりを目標に、同協議会を立ち上げた。

府や3市、商工会議所、工業団地などの関係者や民間事業者、学識経験者ら22人が委員になり、ものづくり産業や中心市街地の活性化、舞鶴港の活用、新たな事業分野の開拓などについて、年内をメドに2つのワーキンググループを設け、協議を進める。

初会合には委員を含め約40人が出席。座長に京都職業能力開発短期大学(ポリテク京都、舞鶴市)校長の冨田康光氏を選び、委員らが意見交換。「中丹3市の互いの強み、特性を学ぶことから始めたら、いろいろ見えてくる」「観光も中丹全体で考えれば物語性や歴史性が出て楽しくなる」「農業の弱さを強めるため加工、輸送面を考えたい」「舞鶴港に人と物を集めるシステムづくりを」などの意見が出された。

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舞鶴市、福知山市、綾部市の3市で構成する京都府中丹地域ですが、横のつながりは希薄という指摘が前々から出されていました。

舞鶴港を有し、物流拠点の舞鶴市、長田野工業団地などを有する工業都市の福知山市、交通の要所の綾部市とそれぞれの特性を活かし、タッグを組んで今、地方が取り組むべき企業誘致や産業育成、また中心市街地の活性化の具体的施策を講じていってもらいたいですね。


グットウィル 福知山支店を閉鎖

2008-06-22 | 福知山市
日雇い派遣最大手「グッドウィル」(本社:東京都港区)がこのほど福知山支店(京都府福知山市篠尾新町1丁目77-1)を閉鎖し、京都支店に統合した事が判明した。

グットウィルは違法派遣などにより今年1月より全事業所で2ヶ月、違法行為が確認された事業所は4ヶ月の労働者派遣事業の停止を命じられており、業績が急速に悪化していた。福知山支店での違法行為は確認されなかったが、不採算支店の統廃合により、人員の適正配置を進め、法令順守体制を強化する狙い。

これによりグッドウィルは北近畿地区から撤退することになる。

フジテックが豊岡工場を拡充  

2008-06-21 | 豊岡市
エレベーターやエスカレーター等の製造大手のフジテック(本社:滋賀県彦根市)が、豊岡工場の拡充を発表しました。

豊岡工場は主にエスカレーターの開発・製造を手がけ、同社の主力工場として現在もフル稼働状態にあるということで、今回、既存工場隣接地に約6,300㎡、3階建ての新館を建設、工場棟の他、オフィス棟やショールームなどを配置し、生産体制の更なる拡充とともに、研究開発体制の強化が図られる予定。

また既存工場も改修が進められ、新館と合わせ年間600台の生産能力に増強される見通しです。新館の工事は、今年12月から開始され、2009年8月に完成予定。また既存工場の改修工事も同年12月には完成するとのこと。

フジテック豊岡工場には、現在、従業員約100名の規模を誇りますが、残念ながら新館建設後も増員予定はなく、効率的運用を図り維持される見通しです。

http://www.fujitec.co.jp/news/pdf/080612.pdf

破綻から7ヶ月 農匠の郷やくのが営業再開

2008-06-21 | 福知山市

京都新聞(6月21日付)丹後中丹版より

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農匠の郷やくの 夜久野荘と一道庵 7ヶ月ぶり営業

道の駅「農匠の郷やくの」(福知山市夜久野町平野)にある宿泊研修施設「夜久野荘」と茶室「一道庵」が20日、約7ヶ月ぶりに営業を再開した。2施設は昨年11月、指定管理者だった第三セクターの破産により閉鎖されていた。

新たな指定管理者として「福知山温泉ホテルロイヤル福知山」(同市土師)が運営。同社は、4月に再開した敷地内の温泉施設も管理している。

「農匠の郷やくの」内で残る閉鎖施設は、レストランと農産物加工施設のみとなった。

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昨年11月に福知山市やくのふる里公社の破産により営業休止、閉館していたメイン施設が再開にこぎつけた事は素晴らしいですね。

ただ立地の問題や、メインコンセプトを明確にするなど前の破綻を教訓にしなければ、また税金投入という最悪のシナリオも考えられ、農匠の郷やくのの正念場はこれからだと思います。


18期連続の赤字 北近畿タンゴ鉄道

2008-06-21 | 地域交通

京都新聞(6月21日付)より

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KTR07年度決算 18期連続の赤字 軽油高騰響く

京都府や沿線市町が出資する第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR)は20日、2007年度決算を発表した。軽油価格高騰に伴う動力費、車両修繕費などがかさみ、経営状態を示す経常損益は5億6,500万円(昨年度比0.4%増)の赤字となった。赤字は18期連続。

内訳を見ると、無記名全線パスや定期券特急回数券の導入で定期利用者が増加したことや、イベントや企画の実施など営業努力により、乗客は197万1,000人と前年度より2万7,800人(0.98%)増加し、営業収益も同2.3%増加。営業外収益も含めた経常収益は対前年比2.1%改善し、14億3,700万円だった。

一方、営業費用では軽油購入費が同8.3%増加したほか、特急車両の定期検査など車両保存費が24.9%増となり、トータルの支出を示す経常費用が1.7%増の20億200万円となった。

府や沿線市町からの補助金などを算入した当期純損益は昨年度より2,700万円(17.4%)改善され、580万円の赤字となった。

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北近畿タンゴ鉄道は宮津線(西舞鶴-宮津-豊岡)と宮福線(宮津-福知山)の2路線を有する第三セクターの鉄道会社ですが、設立以来、一貫して赤字経営が続いています。

しかし、軽油高騰の影響を受けたものの、利用者の減少に歯止めがかかった事は明るい話題だと思います。

地域交通の要として、北近畿タンゴ鉄道の更なる営業努力に期待していきたいです。


豊岡南IC以北のルート案を公表 北近畿豊岡道

2008-06-14 | 豊岡市

神戸新聞(6月14日付)より

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コウノトリに配慮も 豊岡自動車道ルート3案

北近畿豊岡自動車道の豊岡南インターチェンジ(仮称、IC)以北の整備について意見を交わす懇談会が13日、豊岡市立野町のじばさんTAJIMAで開かれ、前回までの議論を踏まえた「概略ルート」三案が事務局側から示された。

三案は、いずれも同市上佐野のICから公立豊岡病院西側までは共通し、病院近くのIC設置も検討されている。

「環境優良案」はコウノトリの餌場に配慮し、まとまりのある水田を避けた。トンネルを設けるなど、道路が見える部分は最も短く、景観にも配慮した。「線形優良案」は環境優良案と大半が同じルート。同市福田付近で東寄りにコースを変える。走行性が良い点などが特徴。コウノトリへの配慮や景観に関しては他案に劣るという。

「市街地近接案」は公立豊岡病院西側を通った後、ほかの2案に比べ、市街地側を通る。途中、ICも検討。住宅地にも近く、コウノトリが餌場としている水田を広い範囲で通過するなど、生活環境や自然環境への配慮が課題という。

 懇談会には、学識経験者、区長会長、行政関係者ら12人が参加。概略ルート案に対して、「環境全体に配慮した道路づくりをより積極的に打ち出し、ルートの評価もそれらを考慮すべき」「景観は、走っていて楽しいというドライバーの視点も考えて」-などの意見が出たという。懇談会は非公開。概略ルート案を絞り込む次回は早ければ7月下旬にも開く予定。

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海自舞鶴地方総監部の07年決算 舞鶴市予算と同額

2008-06-13 | 舞鶴市

京都新聞(6月12日付)より

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07年度決算 総額335億円 海自舞鶴総監部

海上自衛隊舞鶴地方総監部(舞鶴市余部下)は11日、総額335億円の2007年度決算を発表した。前年比では24億円の減額となった。

内訳は、修理・物件費が船舶修理の減少に伴い、前年比と比べて25億円減の91億円。人件費はイージス艦「あたご」就役に伴い、1億円増の241億円など。07年度に交わした各種事業の新規契約分のうち、契約相手が舞鶴市内業者の総額は94億9,000万円。艦船修理の91%、工事の88%、糧食の78%を地元が占めた。

同総監部以外で、防衛省中部防衛局の07年度の海自舞鶴関係分の建設工事契約額は、3億6,000万円。

同総監部の決算額は07年度も、舞鶴市一般会計当初予算(322億円)とほぼ同額だった。
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舞鶴若狭道延伸 用地取得率99%超に

2008-06-12 | 小浜市

毎日新聞(6月11日付)福井版より

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舞鶴若狭道 敦賀JCT―小浜IC間、用地取得率99%に

舞鶴若狭自動車道(敦賀市~兵庫県三木市)で、建設と並行して進めている敦賀ジャンクション(JCT)~小浜インターチェンジ(IC)間の用地取得率が99%に到達していることが分かった。10日、若狭町役場上中庁舎であった敦賀舞鶴間道路整備促進期成同盟会で、中日本高速道路会社が明らかにした。
 また、同日は若狭町佐古~同町向笠を結ぶ「佐古トンネル」(全長971メートル)の建設現場で、同町の千田千代和町長らが出席し、安全祈願祭が営まれた。工期は10年1月まで。
 同自動車道は14年度中の全線開通を目指し、建設が進められている。工事進ちょく率は事業費ベースで、敦賀JCT~小浜IC間が3%、11年度中の供用開始を目指す小浜IC~小浜西IC間は15%となっている。

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北近畿経済の要と期待される舞鶴若狭自動車道(旧名:舞鶴自動車道)ですが、
ようやく北陸道・敦賀JCTと小浜IC間の用地買収が最終段階となったようです。

先日、西日本高速道路が舞鶴西ICから小浜IC間の開通に伴う経済効果を発表し、舞鶴港の貨物取扱量や小浜市への観光客増加に寄与しているとの科学的根拠が提示されました。

依然として高速道路建設への批判は根強いですが、北近畿経済の発展を考える上では、なくてはならない高速道路です。早期に全通し、産業育成や企業誘致につなげてほしいです。


赤れんが倉庫群が国の重要文化財に指定 舞鶴

2008-06-11 | 舞鶴市

京都新聞(6月11日付)より

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赤れんが倉庫 重文正式指定 舞鶴

舞鶴市は10日、同市北吸の赤れんが倉庫群7棟が9日付けで国の重要文化財に正式に指定された、と発表した。

7棟はいずれも旧海軍鎮守府開設に伴い、武器庫などとして1902年-1903年に建造された。文化審議会(石沢良昭会長)が4月18日、重文に指定するよう文部科学相に答申していた。

7棟は現在、市がまちづくりのシンボルとして活用している「赤れんが博物館」「舞鶴市政記念館」「まいづる知恵蔵」と、市所有の倉庫1棟、国所有の3棟。

市は「海と赤れんがを生かしたまちづくりを進めたい」としている。

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初めて舞鶴を訪れた際、旧海軍が設計・建設した赤れんが倉庫群は「近代日本」の力強い印象を私に与えてくれたとともに、日本海側特有の暗いイメージを吹き飛ばしてくれました。

現在、今回、国の重要文化財に指定された倉庫群以外にも、舞鶴市内には海上自衛隊が保有する3棟、倉庫業の舞鶴倉庫株式会社が保有する4棟が現役の倉庫として活用されています。

旧海軍が遺してくれた財産を産業に、そして観光にと有効に活用していってほしいです。