北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

福知山の景況大幅悪化 採算・資金繰り厳しく

2008-11-13 | 福知山市

京都新聞(11月12日付)

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景況、先行き悪化予想 福知山商議所など 7-9月企業調査

福知山商工会議所と福知山市商工会はこのほど、市内の事業所を対象にした本年度第2・四半期(7-9月)の企業業況調査の結果をまとめた。需要停滞や仕入れ単価上昇などで採算や資金繰りが悪化しており、多くの事業所が「先行き(10-12月)も悪化する」と予想する。

市内の224事業所から回答を得て、「好転」と答えた事業所の割合から「悪化」の割合を引いたDI値(景況判断指数)で分析。

業況DIは前回調査(6月)とほぼ同水準のマイナス68.4で、全国平均を7.2ポイント下回った。先行きは同69.7で、さらに悪化する見通し。業種別では、建設、製造、卸・小売、サービスの全業種で大幅なマイナス。卸・小売はマイナス81.4で、特に落ち込みが目立った。

経営上の問題点として115社が「需要停滞」、114社が「仕入れ単価上昇」、76社が「人件費以外の経費増」をあげた。

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「ちりとてちん」、「オバマ氏」で波及効果 小浜市の観光客 好調に推移

2008-11-13 | 小浜市

県民福井(11月2日付)

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「ちりとてちん」、「オバマ氏」で波及効果 小浜市の観光客 好調に推移

NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台となり、米国の大統領候補・オバマ氏にあやかって国内外にアピールしている小浜市。市内の観光施設などを訪れる来館者は昨年の実績を既に上回っており、経済波及効果も小さくない。「小浜フィーバー」を検証しながら展望を探った。

■若狭塗ばし人気

テレビ放送開始の昨年10月から、市内にある御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館や、ロケ地を自由に回れるレンタサイクルなどの利用者が目に見えて増加。同市によると、市内の主要観光施設の利用者は、昨年10-12月の3カ月で前年同期比5万人増の45万6,000人を記録。本年度上半期の利用者は102万人に達し、昨年同期に比べて17万人増となるなど、好調な推移をたどっている。

特産品の中でも、ドラマで再三取り上げられた若狭塗ばしが人気の的だ。マイ箸ブームも追い風となり、約3,000種類の塗りばしを置く同市福谷の「箸のふるさと館WAKASA」には、以前は少なかった観光バスによる予約客が連日押し寄せている。

■「若狭」認知進む
 特に職人の手作業が加わる高級品の売れ行きが好調で、中には作業が追いつかずに品薄状況の品も少なくない。若狭箸工業協同組合の古川正弘事務局長は「はしを通じて“若狭”の認知も進んでいる」と、同市に対する関心の高まりを実感している。

若狭の塗りばしは以前から、国内塗りばしシェアの八割以上を占めていたが、ほとんどは量産による低価格品で、あえて「若狭」と銘打ってはいなかった。

ところが、観光客の増加に伴い、貝殻などの模様が入った「若狭」をイメージさせるはしを注文する客が絶えないらしい。

■ブームは一過性?
課題は、若狭の知名度アップが、宿泊客の増加に直結していないことだ。同市は「海外メディアに取り上げられ、外国人観光客も増えたが、多くは一部の観光施設に足を運ぶ人ばかり」と悩みを打ち明ける。

観光客からの要望もあり、同市小浜広峰などに今年3月開店した土産物店「若狭屋」は、当初の期間限定営業から軌道修正し、営業期間を延期する予定だ。経営する佐野達也さん(45)は「伝統的建築が並ぶ地区への出店も図り、観光促進に一役買っていきたい」と意気込む。

小浜フィーバーが一過性のブームで終わるのかどうか、官民とも正念場を迎える。

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企業誘致の鍵は道路網 京丹後で企業立地フォーラム

2008-11-08 | 京丹後市

毎日新聞(11月8日付)舞鶴支局版

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誘致の鍵、道路網 京丹後で企業立地フォーラム

京丹後市商工会などで作る「京丹後ものづくりフェア実行委員会」主催の企業立地フォーラムが7日、同市大宮町アグリセンター大宮で開かれ、道路整備の重要性などが指摘された。

パネリストは栃木県足利市の吉谷宗夫市長▽木津川市の今井洋一副市長▽日本ピラー工業九州工場の川上恵一工場長▽エナミ精機の江波俊明代表取締役の4人。コーディネーターは財団法人日本立地センターの徳増秀博常務理事が務めた。

「職員全員営業マン」のスローガンを掲げ、工業団地に次々と企業を誘致した実績を持つ足利市の吉谷市長は道路網を整備することの重要性を強調。東京と地方の格差が広がる一方の現状を批判し、国と地方の在り方を根本から見直すよう求めた。

大阪から舞鶴市に本社を移した江波代表取締役は港湾整備の遅れを指摘した。製品を舞鶴港から海外に出荷しようとしても便数が少なく、どうしても大阪、神戸港を使用せざる得ないと述べた。

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府県超え連携狙う 港湾整備など採択 中日本海会議

2008-11-08 | 地域全般

京都新聞(11月8日付)より

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府県超え連携狙う 港湾整備など採択 中日本海会議

「第二回若狭・丹後・但馬 中日本海交流会議」が7日、京都府京丹後市大宮町三坂の国民年金センターおおみやで開かれ、関係6市長らが府県を超えた広域連携に向け、意見交換を行った。

同会議は昨年11月、日本海の中心部に位置する福井県の敦賀市・小浜市・兵庫県豊岡市と京都府舞鶴市・宮津市・京丹後市の6市が参加して発足。

この日は、中山泰・京丹後市長が議長役を務め、各市長(2市は副市長)が現状や課題を報告。「大統領選のオバマ効果など市民パワーを観光に生かす」「港を物流だけでなく、人的交流の拠点に」「天橋立など文化景観を生かした環境先進地を目指す」など多様な意見が出された。

最後に、「舞鶴若狭自動車道」など域内を結ぶ3自動車道の整備促進▽唯一の空の玄関口・コウノトリ但馬空港の路線拡大▽日本海物流の効率化のため舞鶴港、敦賀港の整備・振興-を盛り込んだ共同アピールを採択した。

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天橋立フリーパス発売 KTRと丹海交通

2008-11-06 | 地域交通

読売新聞(11月5日付)舞鶴支局版

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天橋立フリーパス発売 KTRと丹海交通

北近畿タンゴ鉄道(KTR)と丹後海陸交通(丹海交通)が、KTR全線と丹海交通が天橋立(宮津市)周辺で運行する路線バスなどが1日乗り放題になる「天橋立まるごとフリーパス」の販売を始めた。一部区間で競合する両社にとって初の試み。今後も運行車内で接続ダイヤを紹介しあうなどの連携を深め、乗客の利便性アップを図ることで互いに需要の掘り起こしを目指す。

フリーパスの適用区間は、KTRの宮津線(西舞鶴―豊岡)、宮福線(宮津―福知山)の両線計約114キロと、丹海交通が運行する、KTR宮津駅と天橋立の南北両端(天橋立駅、傘松ケーブル下)を結ぶ路線バスと観光船、天橋立北側の傘松公園に上がるケーブルカーなど。

フリーパスを提示すれば、対象の乗り物が乗り降り自由になるほか、天橋立ビューランドなど周辺の4つの観光施設と飲食店など計42店舗で飲食代などが10~5%安くなるサービスが受けられる。

両社では今後、主立った駅や停留所などでの互いの接続について、車両内で接続時間の案内をしたり、共同の待合所を設けたりして、乗客の利便性を協力して高めていくことでも合意しているという。

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沿線の過疎化やモータリゼーションの進行により、KTRも丹海バスも利用者が年々減少している中、一部区間で競合する両社が提携することそれだけの危機感の表れでしょう。

日本三景の一つである天橋立には多くの観光客が訪れますが、天橋立だけの観光に終わり、そこから宮津市内や丹後地方への観光客は少ないと聞きますし、天橋立やKTR駅からいかに観光客を誘引するか、天橋立フリーパスには期待したいです。


輸送機器会社と借地契約結ぶ 綾部市工業団地

2008-11-05 | 綾部市

京都新聞(11月5日付)より

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輸送機器会社と借地契約結ぶ 綾部市工業団地

綾部市と輸送機械器具製造の和幸産業(本社:神戸市兵庫区)は4日、綾部市工業団地の用地1区画(同市桜ヶ丘三丁目)の定期借地契約を結んだ。今回の契約締結で同団地は残り1区画となった。

市によると、和幸産業は船舶の扉やはしごなどを製造する同団地内の工場増設のため、6,657㎡の用地を10年間借りる契約を結んだ。保証金410万円。賃料は、月額約34万円という。

調印式は綾部市役所であり、四方八洲男市長と同社の竹中和雄社長が契約を交わした。

市工業団地(14区画)は2000年から分譲を開始。今回の契約で9社が13区画で操業することになった。

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今年5月には関西丸和ロジスティクが物流センター増設のため、1区画を定期借地契約を結ぶなど綾部市の企業誘致が好調に推移しています。そして綾部市工業団地もとうとう残りも1区画となりました。もちろん、景気動向などを加味する必要はあると思いますが、そろそろ新たな工業団地を造成する必要性も出てくるのではないかと個人的には思っています。


福知山線の利用促進を 丹波市でフォーラム

2008-11-04 | 地域交通

神戸新聞(11月3日付)より

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福知山線の利用促進を 丹波市でフォーラム 

「丹波の未来を考える鉄道フォーラム」が2日、丹波市氷上町本郷のポップアップホールで開かれ、市民110人がJR福知山線の利用促進について考えた。

兵庫県立大学の福島徹教授が基調講演で「2015年には丹波の高齢化率が3割を超え、鉄道の役割は大きくなる」と述べた。

地域ぐるみで鉄道を守る先進地として招かれたえちぜん鉄道(福井市)の取締役島洋さんは「2年5カ月、鉄道が止まり、バスで代行したが、出勤時間に間に合わない利用者が増えた。進学高校を変えた生徒もいた」と、生活と直結した鉄道の重要性を強調した。

地元企業、市民を交えたパネルディスカッションでは、丹波市春日町の矢持智子さんが「鉄道の維持は自分たちの問題としてとらえ、意識して利用するようにしたい」と話した。

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JR福知山線も、篠山口駅以北は利用者の低迷を続け、国鉄民営化後は約3割も減少しています。

地元では全線複線化を求める声は根強いものがありますが、JR西日本も民間企業である以上、採算が見込めない路線への莫大な投資はあり得ず、「乗って育てる福知山線」という沿線住民の意識が必要になってくると思います。なにはともあれ福知山線の活性化が望まれます。


双日建材が舞鶴に営業所新設 北近畿の営業拠点に

2008-11-02 | 舞鶴市
総合建材商社の双日建材(本社:東京都千代田区)は、2008年(平成20年)10月、京都府舞鶴市の舞鶴21ビルに「京都営業所」を開設することとなった。舞鶴港を活用しロシアとの交易拡大をめざす。

同社は総合商社の「双日」のグループ企業で、事業分野は合板を中心に、木材、建材、住宅機器、建設資材・工事と多岐に渡る。今回、新たに開設されるのは同社にとり大阪営業所に続く関西2つ目の営業拠点で、北近畿の中心都市である舞鶴市に新設される。この京都営業所は国内・海外を合わせて16番目となる営業拠点となる。

同社は2007年(平成19年)12月に、飯野港運(本社:舞鶴市)と提携し、共同でロシアのナホトカ港船舶修理工場ヤード内(通称NSRZ岸壁)にナホトカ倉庫の2棟目の建設を完成させるなどしている。