北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

小浜延伸は11年夏 西日本高速が初言及 舞鶴若狭自動車道

2009-11-14 | 小浜市

北陸中日新聞(11月14日付)

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11年夏 完成目指す 舞鶴若狭道・小浜西―小浜間

西日本高速 加斗トンネル貫通式で言及

舞鶴若狭自動車道小浜西-小浜間(11.4キロ)の工事を発注する西日本高速道路会社関西支社(大阪市)は、13日に開かれた福井県小浜市の加斗トンネルの貫通式で、2011年夏の完成を目指して同区間の工事を進める考えを示した。

完成時期に、より具体的に言及したのは初めて。同区間についてはこれまで11年度としていた。従来より踏み込んだことで、14年度とする小浜-敦賀間も、完成時期の明示を求める沿線の声が一層高まりそうだ。

小浜西-小浜間には3つのトンネルが計画され、これまでに2つが完了。加斗トンネル(延長390メートル)が最後だった。

貫通式には約140人が出席。同社の牧浦信一支社長は「最後の加斗トンネルが貫通したことで課題を克服できた」とあいさつし、完成時期を明言した。担当者も「一区切りついたことで、時期を述べることができた」と話した。

同区間は1998年4月に施行命令を受け工事が始まった。現在の進ちょく率は60%。

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舞鶴若狭自動車道は近畿地方と北陸地方を結ぶだけでなく、山陰地方を含めた西日本と北日本を結ぶ大動脈としての期待が高いだけに、早期の完成が強く望まれます。また北近畿地方にも、大都市圏から離れており、高速交通網が未整備だったため、今まで「僻地」というイメージが強かった訳ですが、そのイメージも返上され、交通の要衝として更なる発展が期待されます。


国道162号バイパス、17日に全線開通 小浜

2009-07-03 | 小浜市

北陸中日新聞(7月3日付)

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17日に全線開通 小浜の国道162号バイパス

福井県が工事を進めてきた小浜市の阿納尻地区と田烏地区を結ぶ国道162号阿納尻-田烏バイパス(全長7.9キロ)が17日、全線開通する。生活、観光の両面で飛躍的に利便性が高まるが、沿線が抱える課題も一層表面化しそうだ。

バイパスは1991年度に着工し、完成した工区ごとに供用。今回、田烏地区の「奈胡崎トンネル」(1,027m)と「かんにゃ橋」(42m)を含む1.6kmが完成、全線開通となった。事業費は供用済みの区間を含め約142億円。

バイパスの区間は若狭湾を臨む景勝地で、阿納、犬熊、志積、矢代、田烏の各地区には多くの民宿がある。近年オーナーの高齢化や後継者のサラリーマン化が進み、海水浴客の減少もあって、民宿の数は減っている。さらにバイパスは海岸のそばの集落内を通らず、かすめるように南側の山沿いに建設された。

このため、観光客の素通りを懸念する声が出ており、かつて民宿を営んでいた70代の女性は「設備投資をしてにぎわう民宿と、そうでない民宿との格差がこれまで以上に広がるのでは」と話す。

一方、バイパスはこれまでのつづら折りの峠道からの通行を解放し、沿線住民の悲願だった市中心部への移動の大幅な時間短縮を可能にする。中心部に通いやすくなる半面、園児の減少で、市がバイパスの完成後に閉園の意向を打ち出している田烏保育園の存廃問題も現実味を帯びる。

地元の田烏地区から存続の要望や署名を受け取った市は「住民の生活スタイルが変わることで意識にも変化があるかもしれない。時期を見て、話し合いの場を持ちたい」(民生部)としている。

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今年はオバマ効果で好調 GWの小浜のホテル・旅館

2009-04-19 | 小浜市

北陸中日新聞(4月18日付)

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今年はオバマ効果で好調 GWの小浜のホテル、旅館予約

小浜市内のホテルや旅館は、今年のゴールデンウイークも予約が好調だ。昨年はNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の影響でにぎわい、今年はオバマ米大統領就任の効果が持続。連休中、小浜市は県内外の観光客でにぎわいそうだ。

市観光交流課によると、市内のホテルや旅館は16軒。5月5、6日はまだ余裕が見られるものの、80近い客室があるホテルの女性従業員は「おかげさまで5月2日から4日までほぼ満室です」と明るい表情。

ある旅館の関係者も「今年の予約の出足は『ちりとて効果』があった昨年と同じ。上々です」。地元の若狭おばま観光協会も好調さに胸をなで下ろしながら「ありがたいこと」と声を弾ませる。

ホテルや旅館などの関係者によると、今年は予約時にお客の方から「小浜はオバマさんで盛り上がっている」と話題にすることもしばしば。大統領選で知名度が上昇したことが注目度の持続に大いに貢献している。

市内では、白鬚地区にあるオバマ大統領のはりぼての人形が、今や市を代表する記念撮影のスポットになりつつある。若狭湾で水揚げされた新鮮な魚介類を使って「オバマ会席」を始めたホテルもあるなど、オバマ人気にあやかった趣向づくりやグッズづくりが依然、続いている。

観光協会の時岡節夫副会長は「『来て良かった』と思ってもらえるよう、一生懸命おもてなしをしたい」と意気込んでいる。

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小浜「国宝めぐりバス」廃止 マイカー増え利用客減少

2009-04-10 | 小浜市

北陸中日新聞(4月10日付)

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小浜「国宝めぐりバス」廃止 マイカー増え利用客減少

小浜市は市内の寺院を周遊する「国宝めぐりバス」の運行を昨年度で廃止した。観光客のツアースタイルが変化して利用が伸び悩んだためで、旧国鉄時代から続いた数十年の歴史に幕を閉じた。

国宝めぐりは、JRが経営から撤退した後の2002年から若狭おばま観光協会が引き継ぎ、市の補助を得ながら、タクシー会社のマイクロバスを4-11月の期間中、土、日曜、祝日に走らせていた。

国宝三重塔の明通寺など8カ寺を、500円で巡ることができ、近年は年間、2,000-3,000人の利用で推移していた。

昨年の運行期間中は従来の1日6便を10便に増やして利便性を高めたが、市によると、最終的に数十万円の赤字になり、逆に市が穴埋めする形になった。

市内を訪れる観光客は、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の放映効果や、オバマ米大統領の応援による市の知名度アップで数は伸びたが、国宝めぐりバスの利用増加には結び付かなかった。

市観光交流課は「周遊せずに目的の寺にまっすぐ向かうマイカーや、のんびり走るレンタサイクルの利用が伸びるなど志向が変わってしまった。時代の流れ」と話している。

市は代替案として、国宝寺院も巡る「サクラ満喫コース」など8つのコースを設定したバスツアーを企画し、若狭おばま観光協会に運営を委託。今月12日から6月までの8日間限定で試験的に実施し、動向を見る。

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日電シバウラと用地契約 福井・小浜市

2009-04-06 | 小浜市

産経新聞(4月2日付)福井支局版

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日電シバウラと用地契約 福井・小浜市

福井県小浜市の松崎晃治市長は1日、同市遠敷の企業用地について、電機部品メーカー・日本電産シバウラ(本社同市)と土地の転貸借契約を結んだと発表した。同市では有力企業の流出を防ぐため、約5年にわたって交渉を続けていた。

松崎市長によると、対象の土地は約4万5,000㎡で、契約期間は平成67年3月31日までの46年間。同社の工場や研究開発施設などが移転、設置される予定で、県の企業立地促進補助金の期限の関係から、平成24年3月末の操業を目指すとしている。また、転借料は年額約719万円だが、同市は企業用地の地権者に年間約2,318万円を支払っており、差額分は市が負担することとなる。

同市では平成17年の同社の工場移転計画の浮上に合わせ、用地を準備するなどして交渉を続けていた。企業用地の造成費用は約3億7,000万円。松崎市長は「早期開業に向け、協力したい」と話している。

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一時はどうなるか心配したんですが、まぁ一安心です。
ただ操業予定日が3年後ということで、まだまだ予断は許しませんが…。


小浜市と新工場建設の具体化進まず 日本電産

2009-03-20 | 小浜市

毎日新聞(3月19日付)福井支局版

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小浜市と新工場建設の具体化進まず 日本電産

日本電産シバウラ(小浜市駅前町)が市の用意する用地(同市遠敷)で表明している新工場建設について、年度内に土地の転貸借契約を目指す松崎晃治市長は18日、親会社の日本電産(本社:京都市)と具体的な話が進んでいないことを明らかにした。

市議会の一般質問で、山本益弘市議に契約の見通しを問われ、松崎市長は「撤退や中止の話はまったく出ていない。今月中にできるよう努力したい」と述べ、日本電産の永守重信社長との面談を求めていることも明らかにした。

市は進出用地4万5,000㎡を先行して借り上げ、05年度から年間2,300万円の借地料を支払っている。

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小浜市では2000年に若狭松下電器(現・パナソニックエレクトロニックデバイス若狭)が小浜工場を統合し、撤退して以降、昨年夏の日本電産シバウラの工場増強は久々に良いニュースだっただけに、心配ですね。

他にも北近畿地区では舞鶴市が誘致した製造業の企業が工場建設を延期するなど、未曾有の金融危機の影響が出ているようです。また福知山市や綾部市の工業団地でも減産や人員削減の動きがあり、まだまだ厳しい状況が続きそうです。


若狭西街道が全線開通へ 国道27号のバイパス機能に期待

2009-03-14 | 小浜市

北陸中日新聞(3月14日付)福井県版

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若狭西街道が全線開通へ 農産物運搬とバイパス機能

福井県が小浜市上野-高浜町馬居寺間22.8キロの区間で整備を進めてきた広域農道「若狭西街道」が、21日に全線開通する。

一部県道を利用するものの、美浜町と若狭町を走る広域農道「若狭梅街道」と接続する。農産物の運搬と、国道27号のバイパス的な役割を果たす。

整備事業は1995年度に着手。99年から部分的な利用が始まり、小浜市谷田部-飯盛の6キロの区間を残すのみとなっていた。

道路は幅8メートルの2車線。国道27号の南側を平行する形で工事が進んだ。山沿いのため14カ所にトンネルが造られた。総事業費は約320億円。

開通によって、県は小浜市、高浜、おおい町の約2,700haが受益の対象になると試算している。21日は午前10時から、同市飯盛の現地で完工式と開通式があり、関係者約80人が沿線住民待望の農道の完成を祝う。一般車両の通行は、同日午後2時からの予定。

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小浜延伸後フルインターチェンジ化 舞鶴若狭道・小浜西IC

2009-03-05 | 小浜市

毎日新聞(3月5日付)福井支局版

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舞鶴若狭自動車道 小浜西IC、双方向出入り可能に 11年度までに工事完了

福井県小浜市は、全線開通に向け建設中の舞鶴若狭自動車道で、現状で終点となっている小浜西インターチェンジ(IC)=同市加斗=を、未完成区間の一部開通後に双方向の出入りが可能になるよう整備する。事業費を09年度から予算化し、11年度の同IC-小浜IC間(11.4キロ)=同市府中=の開通までに工事を終える。

同自動車道は、小浜西ICから北陸自動車道に結ぶ敦賀ジャンクション間(50.4キロ)の建設を、14年度完成目標に進めているが、同ICの構造変更の予定はなかった。現状のままだと入り口は舞鶴方面、出口は敦賀方面にしか通行できず、地元住民の要望を受けて工法を検討した結果、約3億円の事業費で実現できることが分かった。事業費はおおい町、高浜町も一部を負担する。

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地元が強く要望していた事業だけに、一安心ですね。ただ小浜(敦賀)延伸後は利用台数の大幅な減少が予想されるだけに、多額の投資を無駄にしないためにも、官民一体となった利用促進策が求められると思います。


人件費削減など実施し堅実予算 小浜市の新年度予算案

2009-02-25 | 小浜市

毎日新聞(2月25日付)福井支局版

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09年度当初予算案 一般会計138億円 小浜市

小浜市は24日、一般会計138億3,433万円の09年度当初予算案を発表した。松崎晃治市長が就任して初めての当初予算編成だが、人件費の削減や団体助成などを見直した結果、市長選を控えた骨格予算だった08年度当初に比べてもわずか2.5%増にとどめた。3月3日開会の定例議会に提案する。

歳入では、市税収入が不景気の影響を受けながらも、市内に大企業が少ないことなどから同比0.6%減の38億2,073万円を見込んだ。

歳出はスリム化を図りつつも、ソフト面を中心に30件の新規事業費を計上した。同事業は、舞鶴若狭道の小浜西インターチェンジ整備1億円▽市役所に総合案内係配置264万円▽伝統工芸品後継者育成事業900万円▽地域農業活性化推進事業125万円--など。

胆石症の手術で入院していた松崎市長は24日公務に復帰し、「体調を十分管理しながらがんばりたい」と、市政に意欲を見せた。

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若狭ヘリポート常駐会社「北陸航空」の格納庫公売へ 小浜

2009-02-19 | 小浜市

福井新聞(2月19日付)

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若狭ヘリポート 常駐会社建物公売に

小浜市高塚の県営若狭ヘリポート内にある民間航空会社「北陸航空」が業務を停止し、市税滞納のため、本社兼格納庫の建物が同市に差し押さえられ公売されていることが、18日までに分かった。

若狭ヘリポートは、福井県内唯一の公共用ヘリポートとして1991年に供用開始した。県が管理事務所を置き、発着場の整備や運行管理を行っている。県防災ヘリによる救急搬送や自衛隊、海上保安庁などの公用のほか、民間では農薬散布、物資輸送などのヘリが利用している。

北陸航空は、2004年5月に開業。年間30数万円の使用料を県に支払いながら、自社ヘリで遊覧や視察飛行などを請け負っていたほか、格納庫を貸し出していた。県によると、昨年4月ごろから業務が行われておらず、責任者とも連絡がとれない状態。同ヘリポートからは事実上撤退した形だという。

小浜市税務課によると、同社は固定資産税と法人市民税を数年にわたり滞納。督促に応じなかったため、昨年7月に建物を差し押さえた。その後も回収の見込みがないことから、市は今月5日に公売を公告し、13日から26日までインターネットのオークションサイトで入札参加を募っている。

本社兼格納庫は鉄骨平屋建て、床面積約576㎡。市の公売見積価額(最低落札価格)は257万円。入札はヘリ事業者に限られ、一般的な倉庫などとしては使用できない。

若狭ヘリポートの本年度の着陸利用回数は、先月末で前年度同期比39回減の70回。県によると、同社の撤退により運営に直接の支障は出ないが、格納庫が使えなくなり利用者の利便性が低下するという。

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