北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

宮津・由良診療所 脳外科含め3科設置へ

2008-05-31 | 宮津市

京都新聞(5月31日付)より

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脳外科含め3科設置 宮津の無医地区 11月末オープンへ

宮津市は30日、無医地区の同市由良地区に開設予定の由良診療所の診療科や医師を発表した。6月2日開会の6月定例議会で設置条例が可決されれば、同診療所は11月末にオープンする予定。

由良地区は2004年12月に個人医院が廃業して無医地区になり、住民が診療所開設を希望していた。

由良診療所は市が開設し、指定管理者が運営する。内科、外科、脳外科の3科があり、診療室や処置室、検査室などを備える。鉄骨平屋(183㎡)で、建設費や備品費などの事業費は約6,000万円。

医師は、1994年から98年まで府立与謝の海病院(与謝野町)で脳外科医長を務めた堀川義治さん(58)で、現在は京都市内の民間病院に勤務している。堀川さんは「宮津に以前住んでいたゆかりがあり、地域の病院では少ないCTスキャンを導入して診療に当たりたい」と話す。

住民でつくる由良診療所設置促進委員会の足立明委員長(71)は「お年寄りが多い地域で、病院通いが困難になっていたが、医師が見つかり、喜んでいる」と話している。

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地域医療が危機的状態になりつつある現在、診療所設置は大変喜ばしい事です。特に由良地区は宮津市内でも高齢化している地域ですので、ぜひ地域に根ざした診療所をめざしてほしいです。

また北近畿地域では、福井嶺南から兵庫北部までと北近畿全域から患者を引き受けている舞鶴市の公的4病院(舞鶴共済・国立舞鶴医療センター・舞鶴赤十字・舞鶴市民)が医師不足に陥り、また兵庫県北部でも医師不足が深刻化するなど、医療現場では日々大変な忍苦が続いているそうです。新たな診療所開設で、少しでも患者の分散化が図れるのなら、由良地区にとどまらない効果が得られるのではないでしょうか。


石本紙工が氷上工業団地への進出中止を通告

2008-05-30 | 丹波市

丹波未来新聞(5月19日付)より

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石本紙工 氷上工業団地への進出中止

氷上工業団地内の 「丹波工場 (仮称)」 の建設工事を中止した印刷業、 石本紙工 (本社・東大阪市、 石本隼人社長、 資本金5000万円) が15日までに、 同工業団地の土地を管理する兵庫みどり公社に、 同工業団地への進出を中止すると伝えていたことが分かった。 同公社によると、 「休止」 でなく、 「中止」 と言い、 事実上進出はなくなった。 建設途中の建物と、 土地の 「後処理」 という課題が持ち上がっている。

同公社によると、 同社は、 進出中止の理由について 「業界不況など、 現場の事情」 と、 詳細を明らかにしていないという。

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同工業団地への18年ぶりとなる新規進出だっただけに非常に残念です。
聞いた話では「労使対立」や「印刷業自体の長期低落傾向」と言われていますが、果たして…。

企業誘致に関して「勝ち組」の兵庫県ですが、
主だった進出先は県南部ばかりで、県北部(丹波・但馬)へは昨年度、1件も誘致できませんでした。企業誘致、産業育成のためにも北近畿豊岡道の全通等、社会基盤整備が強く望まれます。


福知山の営業所を閉鎖 東芝ファイナンス

2008-05-29 | 福知山市

東芝と興銀リースの持株会社で、主にリース業や割賦販売事業を行っている東芝ファイナンス(旧社名:東芝クレジット)が、福知山市に置いていた「三丹営業所」(福知山市末広町3-1-1)を廃止し、京都支店に統合すると発表しました。

同営業所は京都府北部と兵庫県北部を営業エリアに収めていましたが、今後は京都支店が担当するそうです。

 

福知山にもとうとう営業所統廃合の流れが押し寄せてきたっという感じでしょうか…。

現在の福知山はプラント3の開店など明るいニュースがある一方、
同市に置かれている支店・営業所の統廃合も進んできており、人口も減少してきています。
北近畿の中核都市の一つとして、ぜひ地域活性化のために今まで以上に魅力ある都市づくりに取り組んでいってもらわなくてはならないと思います。


京都北都信金が森林保全へ寄付

2008-05-27 | 宮津市

日本経済新聞(5月27日付)

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記念積み金から森林保全へ寄付 京都北都信金、230万円

京都北都信用金庫(京都府宮津市)は26日、府内の森林保全を進める京都モデルフォレスト協会(理事長・柏原康夫京都銀行頭取)に約230万円を寄付した。昨年8月の「丹後天橋立大江山国定公園」の新設を記念した積み金の新商品の契約数に応じて寄付額を算定、同公園の森林保全に役立てる。

 昨年9月に発売した記念積み金は今年3月までの累計で2万3,063口(1口1万円)を獲得。同信金では1口あたり100円を同協会に寄付した。

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日本三景の一つに数えられる天橋立。

現在、天橋立を世界遺産に登録しようと活発な運動が展開されているとか。

ふと思うのですが、天橋立が世界遺産に登録されようと、されまいと、あの松並木の美しさは後世に伝えていかなくてはならないものですし、地元金融機関として京都北都信金の取組みは大いに評価されると思います。


公共・単独土木事業の個別予算決定 京都府

2008-05-26 | 地域全般
京都府は平成20年度の公共・土木事業の今年度当初予算分個別事業費を決定を発表しました。
道路特定財源特例法の改正案成立が遅れた関係で、今回は第一次分の決定とし、残り部分は今後、追加決定していくとのこと。
府北部の主な事業は以下の通り

【舞鶴市】
1.国道175号線(大川橋)改良事業   10億円
2.京都舞鶴港港湾整備事業       5億9,200万円
3.伊佐津川防災事業           1,200万円

【福知山市】
1.JR山陰本線立体交差化事業      4億円
2.国道175号線(宮川橋)改良事業    1億円
3.牧川改修事業               3,000万円

【宮津市】
1.宮津野田川道路新設事業        30億円
2.大手川災害対策緊急事業        25億7,000万円
3.府中道路新設事業            1億8,000万円
4.宮津港海域改善事業           7,200万円

【京丹後・与謝郡】
1.野田川大宮道路新設事業        4億円
2.久美浜港侵食対策事業         2,500万円


一次分は、おおむね社会基盤整備に当てられていますね。
特に来年度完成予定の「宮津野田川道路」に30億円と重点的に配分されている他、残りKTR(北近畿タンゴ鉄道)の高架化を残すのみとなったJR山陰本線立体交差化や、平成22年度完成予定の国際コンテナ埠頭・和田埠頭(仮称)の整備が進む舞鶴港など、北近畿の明日を占う意味でも重要な事業に重点的に配分されているのは評価できるのではないでしょうか。


関西電力 初のバイオマス発電を舞鶴発電所で開始

2008-05-25 | 舞鶴市

時事通信(5月25日付)より

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「おかくず」利用し火力発電 =8月開始、CO2削減 関西電力


関西電力 <9503> は、製材時に発生する「おがくず」や「かんなくず」を固め円筒状に細かく加工した木質ペレットを、8月中旬から京都府舞鶴市にある火力発電所(出力90万キロワット)で石炭に混ぜて燃料とし、本格的な利用を開始する。石炭だけを使う場合の2%に相当する、年間約9万2000トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるという。 


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木質ペレットは、おがくずやかんなくずを乾燥・粉砕し、圧力を加えて、直径6~8ミリ程度の円筒状に加工したもので、カナダのヒューストンペレット社から年間約6万トン輸入するようです。

もしコンテナ等で輸入できたら、舞鶴港の取扱貨物増加にもつながり良いのですが、

果たしてどうなるか。


再開の中国航路が好調 舞鶴港

2008-05-22 | 舞鶴市

京都府舞鶴港振興会が平成19年度の舞鶴港の利用実績を発表しました。


【韓国定期コンテナ航路】
輸入 1,915TEU    -28.4%減

輸出   979TEU    43.3%増

合計  2,894TEU       -13.8%減

 

【中国定期コンテナ航路】

輸入  1,958TEU         全増      

輸出    463TEU       全増

全体  2,421TEU          全増

 

舞鶴港全体  5,315TEU  58.2%増

 

4月10日に再開された中国航路がけん引役となり、舞鶴港のコンテナ取扱貨物数は増加しました。

ただ原油高騰により、船会社の採算性は悪化してきており、

輸出入のバランスの悪い現状では、再び航路休止の危険性も考えられます。

背後圏へのポートセールスを積極的に行うのはもちろんですが、

輸入貨物増加のため、古紙など中国などに輸出できるリサイクル品目の取扱実績の増加が強く望まれます。


大和ハウス工業、福知山から撤退

2008-05-22 | 福知山市

大手総合住宅メーカーの大和ハウス工業が4月1日付けで福知山市に置いていた北近畿支店を京都支店に統合、福知山より撤退しました。

これまで通り舞鶴市と福知山市に住宅展示場は存続するものの、大手ハウスメーカーの撤退に支店経済都市として栄えた福知山市の地位低下が懸念されます。

 

機構改革について(大和ハウス工業)

http://www.daiwahouse.co.jp/release/pdf/release_20080311-2.pdf


綾部市工業団地が残り2区画に

2008-05-22 | 綾部市

京都新聞(5月21日付)より

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綾部市工業団地 市内の企業と借地契約

綾部市と市内の企業が21日、同市桜ヶ丘三丁目の綾部市工業団地の工場用地1区画で借地契約を結んだ。これで同工業団地は残り2区画となった。

綾部市工業団地は全14区画で2000年から分譲開始。プラスチックや繊維製品の製造、物流など9社が操業している。

今回契約を結んだ企業は操業物流・関西丸和ロジスティク(本社:綾部市下八田町)。同団地内の物流センターを増築するため、センターに隣接する1区画、約7,000㎡を10年間の定期借地として、保証金420万円、賃料月35万円で借りる。

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綾部市の企業誘致が好調のようです。

この調子で、舞鶴市の平工業団地や喜多工業団地、また福知山市のエコートピア三和への企業立地が進むことを願いたいです。