北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

成美大に名称変更 10年度から 京都創成大

2009-01-26 | 福知山市

毎日新聞(1月25日付)舞鶴支局版

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京都創成大、「成美大学」に名称変更 10年度から

京都府福知山市の学校法人「成美学苑」は23日、京都創成大の名称を10年度から「成美大学」に変更すると発表した。また新理事長に角谷建耀知理事(わかさ生活社長)を選任した。

「フィンランド式教育」方法の導入を改革の柱に、大学に関係学部の設置や小中一貫教育校設置を目指すという。新理事長就任に伴い、理事長だった西垣寛人学長と玉木正弘・福知山成美高校長が常務理事に就任した。

フィンランド式教育は、生活の中で知識を身につけ、立体的に思考力を養うもので、高学力を保つ教育方法として注目されている。

大学総長にフィンランド・ヘルシンキ大付属小の元教師、メルヴィ・バレ氏を招く。また元京都市立御所南小校長の村上美智子氏が将来設置する小中一貫校の校長に就任する予定。今春から新学部設置に携わってもらう。

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少子化に伴い大学全入時代に突入したと言われて久しいですが、実情は都市部の人気校に受験生が集中し、地方大学は大幅な定員割れが続いているのが現状とのこと…。

京都創成大には是非とも頑張ってほしいと思います。


延べ患者数が大幅減 県立柏原病院

2009-01-25 | 丹波市

神戸新聞(1月24日付)

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延べ患者数が大幅減 県立柏原病院

丹波市の県立柏原病院は23日、県会健康福祉常任委員会(小田毅委員長)の視察に合わせ、外来、入院の延べ患者数の推移や経営状態などを報告した。本年度の延べ患者数は、前年度からさらに3割程度減る見込み。同病院は「再生プラン」に基づいた機能回復に努めているが、勤務医不足による診療体制の縮小が患者離れを招き、経営を悪化させる現状があらためて浮き彫りになった。

同病院によると、延べ患者数は2006年度、入院が約6万2,000千人、外来が約10万1,000人いた。昨年度は、入院が4万9,000人で前年度比約1万3,000人の減、外来は7万7,000人と同約2万4,000減少した。本年度も患者数の減少は続いており、昨年度からさらに3割程度の減少を見込んでいる。

「07-08年に脳神経外科、整形外科の常勤医が不在となった影響が大きい」とし、委員に対し「勤務医不足により診療機能が縮小。結果、患者数も減り、収支を悪化させている」と厳しい現状を説明した。同病院の赤字幅も膨らんでおり、昨年度決算で約15億5,600万円に達した。

小田委員長は「県会として勤務医の待遇改善を検討するほか、国公立大で育てた医師が地方で一定期間勤務する義務を設けるなどの法改正を国に要望したい」と話した。

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同じ丹波市でも柏原赤十字病院では医師確保に向けて着実に前進しているようですが、県立柏原病院では医師不足が深刻で、病院経営にも悪影響を及ぼしているようです。

医師不足への対策としては、大学との連携強化も必要だと思いますが、それより勤務医の待遇改善が最も大切であり、そのためにも住民の「コンビニ受診」などを控えるなど、勤務医の激務に対する緩和策が必要となってくると思います。


石本紙工 氷上工業団地の工場跡地を売却

2009-01-24 | 丹波市

丹波未来新聞(1月22日付)

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石本紙工 氷上工業団地の工場跡地を売却

氷上工業団地(氷上町石生)の石本紙工丹波工場跡地 (約1万6,600㎡)が、売りに出されていることが20日までに分かった。同社が売主を探しており、売価は約2億8,000万円 (平方メートルあたり1万6,830円)。

上物の撤去は終わっており、 基礎も、 売却時に同社側が撤去する。

同社は、「こういう経済状況なので、 他に工場を建てることはない」 と話している。

同土地は、 大阪府八尾市などにある工場を移転させる目的で、 同社が2006年12月にひょうごみどり公社から約4億円で購入。 工場の建設が始まったが、 工事途中で丹波進出を中止した。 新工場で勤務する地元社員も採用し、 八尾工場で研修をしていた。 同社によると、 進出中止に伴い、 退職した人がいる一方、 丹波に戻れないことを承知し、 勤務を続けている人もいるという。

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府北部経済大幅悪化 京都北都信金 景気動向調査

2009-01-20 | 地域全般

京都北都信用金庫(本店:宮津市)が京都府北部の景況感を発表しました。調査によると丹後地区及び福知山・綾部地区で景気後退が鮮明となり、景況感も大幅に悪化しました。また舞鶴地区で不動産業が大幅に上昇し、プラス域に達したものの、その他の産業で振るわず、依然として厳しい経済状況が浮き彫りになりました。

地区別では、前期に続き丹後地区(宮津市・京丹後市・与謝郡)が大幅悪化し、福綾地区(福知山市・綾部)も悪化幅が更に拡大しました。そして舞鶴地区(舞鶴市)も他地域に比べ踏みとどまったものの、卸売業などで悪化するなど、厳しい結果になりました。

地区別・産業別の結果は以下の通りです。

【丹後地区】
製造業      -71.0     22.4の悪化
卸売業      -63.2     26.4の悪化
小売業     -54.3      1.0の改善
サービス業   -52.8      8.3の改善
建設業     -67.9      4.9の悪化
不動産業    -85.7     35.7の悪化

地区全体    -63.4    10.3の悪化

 

【舞鶴地区】
製造業     -31.0      13.8の悪化
卸売業     -43.8      17.1の悪化
小売業     -58.3         4.6の改善
サービス業   -44.0           5.5の悪化
建設業     -33.3      変わらず
不動産業         9.1       39.1の改善

地区全体    -37.3      1.6の悪化

 

【福綾地区】
製造業     -48.7           24.9の悪化
卸売業     -56.0      22.0の悪化
小売業     -69.1            10.2の悪化
サービス業   -40.0      1.1の悪化
建設業     -43.9      10.9の改善
不動産業    -30.0      20.9の悪化

地区全体    -51.7      7.1の悪化


北近畿タンゴ鉄道 サービス拡充で挽回へ

2009-01-15 | 地域交通

毎日新聞(1月11日付)舞鶴支局版

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北近畿タンゴ鉄道 サービス拡充でばん回へ 追跡京都2009

◇企画切符や特急回数券など発行 快適さ、速達性へ設備投資
 
日本三景の天橋立やカニの名産地を行く北近畿タンゴ鉄道(本社:福知山市)。地元丹後と南米音楽のタンゴを掛け合わせたポップな名称が全国の鉄道の中でも異彩を放つ。しかし少子化や自動車の普及による鉄道離れで、その経営はラテン的な陽気さとはほど遠く、列車が行く冬の日本海の波のごとく厳しい。浮揚はあるのか。それとも荒波の中にのまれてしまうのか。岐路に立つ鉄道の今と未来を探った。

「経常赤字は全国の第三セクター鉄道の中でも断トツの1位です」。始発駅の福知山駅を見下ろせる社長室のソファに、がっちりとした体を沈めながら辻本泰弘社長(61)は打ち明ける。

07年度の経常赤字は5億6,500万円。第三セクター鉄道等協議会(東京都)のまとめによると、赤字額2位となった秋田内陸縦貫鉄道(秋田県)の2億6,200万円を大きく引き離している。

車両の老朽化や燃料費の高騰により経費は膨らんでいる。しかも、利用者の減少は深刻だ。93年度のピークに303万人だった輸送人員は、07年度には197万人にまで落ち込んだ。背景には、少子化と地域の道路環境の改善によるモータリゼーションの進展があるという。辻本社長は説明する。

「我が社の鉄道の特徴として沿線に高校が多いことが挙げられます。お客様の4割を占める定期券利用者のほとんどが高校生ですが、少子化でその数が毎年5~7%ずつ減っている。高齢化も大変ですが、少子化が経営に与える影響の方が深刻です」

また、舞鶴若狭自動車道や京都縦貫自動車道の延伸により、車やバスによる大阪や神戸から丹後地域へのアクセスが飛躍的に向上した。辻本社長は「うちは『自動車道並行地方鉄道』になってしまいました」と自虐的に例える。

もちろん経営陣もこの難局に手をこまねいているわけではない。07年から08年にかけ、矢継ぎ早に企画切符や定期券などを発行し、利用者の減少に歯止めをかけようと必死だ。

例えば、定期券を持っている利用者が使える特急回数券。1冊が6枚つづりで価格は1,000円と1枚あたりわずか約160円だ。ペットボトルのジュース1本の値段で、特急に乗ることができる。仮に福知山から天橋立まで特急を利用したとすると、特急料金は通常の630円より7割以上もお得になる。

観光地へのバスの利用者の増加も逆手に取る。京阪神地域から天橋立までバスに乗り、車窓から日本海の絶景が楽しめる西舞鶴まで鉄道を使ってもらう団体バスツアーも、旅行会社と提携して企画している。「絶景ポイント」の一つである由良川河口の由良川橋りょう(長さ551メートル)で徐行したり、奈具海岸に打ち寄せる波が見下ろせる地点で一時停止するなどのサービスも拡充させている。

これらの企画が当たって08年度上半期の輸送人員数は3%増加した。「当たる企画もあるが、その効果が3年も5年も続くとは限らない。やはり鉄道本来の姿に戻って、快適な乗り心地や速達性を高めなければ。そのためには車両の更新や信号のシステムの改善が必要で、新たな設備投資をしなければいけなくなってしまう」。辻本社長はあくまでも慎重だ。

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世界的不況、丹波を直撃 「派遣」300人失業か

2009-01-14 | 丹波市

神戸新聞(1月14日付)

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世界的不況、丹波を直撃 「派遣」300人失業か

世界的な景気後退の影響が、丹波地域でも色濃く出ている。自動車部品メーカーでは、1月の生産量が昨年同月比6割に落ち込んだところもあり、人材派遣業者は「昨秋以降、今月末までに300人規模の派遣労働者が失業する」と危機感を強める。有効求人倍率が昨年4月から0.8倍を切り、景気が低迷する中、雇用情勢は厳しさを増している。

丹波地域の人材派遣業でシェアトップの「タイト・ワーク」(本社・丹波市氷上町)氷上営業所では昨年9月末、380人いた派遣労働者が、今月初旬には260人に減り、今月末には、さらに50人減る見込みだ。8割が自動車関連企業で働いていた。

同地域の別の人材派遣業者でも、昨年11月末から「雇い止め」が急増し、「稼働人数」が50人減った。派遣先の半分近くが自動車部品製造業だが、自動車部品はすそ野が広く、同社営業所長は「電子部品、プラスチック製造業など影響は大きい」と話す。

丹波市内の自動車部品業者は、大手メーカーの減産を受け、昨年11月の生産量が前年同月比90%、同12月は69%、今年1月は56%まで落ち込む見込みだ。平均1日1時間の残業を全廃。1月は操業を2-4日休む予定で、「派遣」50人を25人に減らした。

大手メーカーがこのほど発表した2、3月の追加減産がさらに悪影響を及ぼすとみられる。工場長(55)は「1割の派遣社員を毎年、正社員化し、企業体質の向上を図ってきた。優秀な人材が多かっただけに、こちらもつらい」と話す。

有効求人倍率は原油高などで昨春から悪化しており、自動車不況が追い打ちをかけた。昨年4月に0.76倍だったが、10月は0.69倍、11月は0.66倍まで落ち込んだ。デフレ不況下の2003年8月以来の低水準で、ハローワーク柏原の職員は「12月は求職者が目に見えて増えた」と指摘し、さらに悪化するのは間違いなさそうだ。

景気低迷は他業種にも広がっており、篠山市のプラスチックメーカーでも昨年11月以降売り上げが落ち込み、前年同期比3割減になっている。納入先のメーカーが、原油の値下げが価格に反映されるまで買い控えているのでは、と同社は分析する。加えて、不景気による消費者の購買意欲低下も原因に挙げる。

丹波市のショッピングセンター「ゆめタウン」を管理運営するタンバンベルグの本庄健吾営業課長は「不況の深刻化は感じるが、都市部の百貨店、スーパーに比べれば落ち着いている。それだけに、これからの影響を恐れている」と話す。

厳しい経済状況の中でも好調な企業がある。太陽光発電やオール電化システムの工事を手掛ける丹波市内の業者は、今年から3年間、収益3割増を目指す。同市の電機部品メーカーも、環境に優しい輸送手段として見直されてきた電車関連の受注が好調で、本年度の売り上げは05年度の1.5倍を見込んでいる。

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年末年始利用2%減 北近畿タンゴ鉄道

2009-01-11 | 地域交通

毎日新聞(1月11日付)舞鶴支局版

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前年比2%減、3万8,645人 KTR

北近畿タンゴ鉄道(KTR)は、年末年始(12月26日~1月4日)の旅客輸送実績をまとめた。全体の乗車人員は前年比2%減の3万8,645人で、年始に比べ年末が好調だった。

期間別では年末(12月26日~31日)が2万1,763人(前年比3.2%増)、年始(1月1日~4日)が1万6,882人(同8%減)、列車別では特急列車が2万457人(同0.1%減)、普通列車が1万8,188人(同4.1%減)だった。

乗車率が100%を超えた特急は上下各11本。天橋立駅の入り込みは7,001人と前年を14.1%上回った。乗り放題の2つの企画切符の利用者は20~32%と大幅に増えた。

KTRは「年末は長期休暇が取れる曜日配列、年始は天候不順が影響しているのではないか」と分析している。

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「つばき回廊」業務棟 小浜信金に売却 商業棟解体に充当

2009-01-10 | 小浜市

北陸中日新聞(1月10日付)福井県版

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「つばき回廊」業務棟2億2000万で売却 小浜市、商業棟解体に充当

小浜市白鬚の再開発ビル「つばき回廊」商業棟を解体することにした同市は、9日開かれた市議会のつばき回廊問題特別委員会で、道路を挟んだ向かいの業務棟を2億2,000万円で地元の小浜信用金庫に売却する方針を示した。市はこの売却益を財源に、7月ごろから商業棟の解体に取り掛かる計画。

業務棟は鉄筋6階建て、延べ4,300平方メートル。市によると、小浜信金は2010年度から1、2階部分で営業を始める。業務棟全体を所有することで、4階以上に開設している市立図書館の今後が焦点となる。

市はこの日、5年間は図書館機能を維持するとした。また、県が所有する3階については、市がフロアを購入して、信金の旧本町、駅通りの両支店の店舗と交換する方向で話し合いを進める。

市は財政難の折、商業棟解体に多額の市費の持ち出しはできないとして、市有財産の業務棟を処分する形で小浜信金と交渉を進め、昨年12月18日に基本合意に達した。

財源のめどがついたことで、市は09年度当初予算案に商業棟の解体工事費約2億1,900万円を盛り込むほか、解体後の跡地利用について、市民と話し合う検討委員会を今月27日に設置する意向だ。  

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アフラック 福知山から撤退 北近畿支社を廃止・統合

2009-01-07 | 福知山市
保険販売大手のアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)は京都府福知山市に設置していた北近畿支社を1月1日付で廃止・閉鎖し、京都支社・神戸総合支社・姫路支社に分割統合していたことが判明しました。

アフラックは1974年(昭和49年)に日本国内で保険販売を開始し、がん保険を含む第三分野保険で圧倒的なシェアを確立した。北近畿地区では1999年に舞鶴・豊岡・福知山に駐在事務所を設置し、2005年4月には北近畿営業所を開設、2006年12月に支社に昇格したばかりだった。

今回の統廃合は不採算支社の経営資源を集中化し、経営効率を向上させるのが狙い。北近畿地区は、京都、神戸、姫路の3支社でカバーする。

近年、福知山市の支店・営業所の統廃合が目立ち、地域中核都市としての機能低下が懸念されています。他都市との連携でこの危機を乗り切ってもらいたいと思います。

北近畿都市圏別人口(12月)

2009-01-06 | 地域全般

12月の北近畿各都市圏別推定人口

 

【舞鶴都市圏】 - - -11万0,321人     -42人

(舞鶴市、高浜町、おおい町)

 

【豊岡都市圏】 - - -10万7,248人       -63人

(豊岡市、香住町)

 

【丹後広域都市圏】 - - -10万7,095人    -92人

(京丹後市、宮津市、与謝野町、伊根町)

 

【福知山都市圏】- - -8万0,438人         29人

(福知山市)

 

【丹波都市圏】 - - - 6万8,681人        -53人

(丹波市)

 

【小浜都市圏】 - - - 4万7,494人           -18人

(小浜市、若狭町)