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天橋立フリーパス発売 KTRと丹海交通

2008-11-06 | 地域交通

読売新聞(11月5日付)舞鶴支局版

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天橋立フリーパス発売 KTRと丹海交通

北近畿タンゴ鉄道(KTR)と丹後海陸交通(丹海交通)が、KTR全線と丹海交通が天橋立(宮津市)周辺で運行する路線バスなどが1日乗り放題になる「天橋立まるごとフリーパス」の販売を始めた。一部区間で競合する両社にとって初の試み。今後も運行車内で接続ダイヤを紹介しあうなどの連携を深め、乗客の利便性アップを図ることで互いに需要の掘り起こしを目指す。

フリーパスの適用区間は、KTRの宮津線(西舞鶴―豊岡)、宮福線(宮津―福知山)の両線計約114キロと、丹海交通が運行する、KTR宮津駅と天橋立の南北両端(天橋立駅、傘松ケーブル下)を結ぶ路線バスと観光船、天橋立北側の傘松公園に上がるケーブルカーなど。

フリーパスを提示すれば、対象の乗り物が乗り降り自由になるほか、天橋立ビューランドなど周辺の4つの観光施設と飲食店など計42店舗で飲食代などが10~5%安くなるサービスが受けられる。

両社では今後、主立った駅や停留所などでの互いの接続について、車両内で接続時間の案内をしたり、共同の待合所を設けたりして、乗客の利便性を協力して高めていくことでも合意しているという。

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沿線の過疎化やモータリゼーションの進行により、KTRも丹海バスも利用者が年々減少している中、一部区間で競合する両社が提携することそれだけの危機感の表れでしょう。

日本三景の一つである天橋立には多くの観光客が訪れますが、天橋立だけの観光に終わり、そこから宮津市内や丹後地方への観光客は少ないと聞きますし、天橋立やKTR駅からいかに観光客を誘引するか、天橋立フリーパスには期待したいです。