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胎児を遠隔診断 府立医大病院 5病院と高速回線

2009-11-29 | 地域全般

京都新聞(11月27日付)

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胎児の超音波立体画像を遠隔診断 府立医大病院 5病院と高速回線

京都府立医科大付属病院(京都市上京区)は27日、府北部などの5病院と高速回線のネットワークで結び、胎児の超音波立体画像を遠隔診断できるシステムの運用を始めたと発表した。立体画像の動画を見ながらリアルタイムで診断できる全国初のシステムで、地方の産科医不足対策の一翼を担う。

京都府の光ファイバー網「京都デジタル疏水ネットワーク」を活用した。府立与謝の海病院(与謝野町)と田辺中央病院(京田辺市)はシステム構築が完了しており、27日から運用を始めた。福知山市民病院(福知山市)と綾部市立病院(綾部市)は来年3月までに、国立舞鶴医療センター(舞鶴市)は来年度内の運用を目指す。

5病院で胎児の脳や心臓に異常が疑われた場合、超音波画像のデータを府立医大病院に送信して専門医が診断、結果を5病院の医師に伝える。胎児の診断には高度な技術や知識が必要で、地方で診断が難しい場合はこれまで、妊婦を府立医大病院に紹介・搬送することが多かった。通院の負担や、出産時のリスクを軽減できるという。

京都府立医大の北脇城教授(産婦人科)は「地方の産科医の仕事やプレッシャーの軽減にもつながる。より早く多くの胎児の異常を見つけ、安全な出産につなげたい」としている。

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