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大飯原発2号機、今後10年運転継続 関西電力

2008-11-18 | 大飯郡

福井新聞(11月17日付)

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大飯2号、今後10年運転継続 関電が福井県、おおい町に報告

関西電力(本社:大阪市)は17日、来年12月に営業運転開始から30年となる大飯原発2号機(加圧水型軽水炉、出力117.5万キロワット)について、今後10年程度運転を継続する方針を福井県とおおい町に報告した。県内で30年を超えて運転する原発は、商業炉13基のうち8基目となる。

関電は、10年間に追加すべき保全策として、ケーブル類の劣化や配管溶接部の応力腐食割れの対策などに重点を置く「長期保全計画」を策定。30年を超えても、安全に運転を継続することが可能と結論付けた。

それ以降の運転は、安全性を再評価した上で「エネルギーセキュリティーや地球温暖化対策に果たす原子力の役割なども勘案し、総合的に判断する」としている。

福井県庁では関電の渡部寿史地域共生本部長が、品谷義雄安全環境部長に報告した。県側は安全管理と高経年化対策の徹底、長期運転に対する県民への理解活動を要請した。

関電は大飯2号機について「点検や補修を継続、充実すれば、今後30年は健全性が維持できる」とする高経年化技術評価をまとめ、3月に国に報告した。経済産業省原子力安全・保安院は立ち入り調査や学識経験者の意見を踏まえ、10月に関電の評価を妥当とする審査結果を公表した。

県内で運転期間が30年を超えている原発は日本原電敦賀1号機、関電美浜1―3号機、高浜1、2号機の計6基。来年3月に30年となる大飯1号機を含め、それぞれ運転を10年程度継続する方針が示されている。

このうち、敦賀1号機は3、4号機増設計画も絡み原電が2010年に運転停止する方針を示しているが、同年に運転開始40年となる美浜1号機について関電は「検討中」として具体的な方針を示していない。

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