木祖村 Gリポート

木曽路や木祖村の話題を報告します。木曽川源流の里の議員日記。

8月1日 C.W.ニコル「森から未来を見る」

2007年08月01日 | 活動日誌その他




 8月1日 15:30~環境特別講演 C.W.ニコル「森から未来を見る」。
 この講演は木曽郡町村議会議長会主催の議員研修会でしたが、一般公開・入場無料のため、文化公園ホールは平日にも関わらずほぼ満席になりました。
 郡内の9割が国有林という木曽郡地域。森林保全についての意識の高さを伺わせます。

 すでにご存知の方も多いと思いますが、ニコル氏は黒姫在住。自ら荒れた森林を購入し(アファンの森)、20年かけて動物が棲める豊かな森の再生を行なっています。ニコル氏の実体験に基づく熱い語りかけは、まさに国有林を目の前に生活している私達に様々な未来をイメージさせてくれるものであり、そこには森の未来だけでなく、人間の未来があるということを実感させてくれました。
 アファンの森での子ども達の心のケアの実例など、いわゆる森林セラピーともいえる事例は、調和のとれた森林が持つ様々な可能性を示しています。

 ニコル氏の「森がなくなると、文化がなくなる」という言葉が印象的でした。

 ニコル氏の活動: (財)C.W.ニコル・アファンの森財団公式サイト
 

8月1日 木曽郡町村議会議員総会

2007年08月01日 | 木祖村議会と議員
8月1日 13:00~木曽郡町村議会議員総会に出席。

 提出された議案
1:木曽川水系の河川管理とダム及び河床整備の促進について(木曽町議会)
2:松枯れ北上防止対策の推進について(南木曽町議会)
3:信州まつもと空港の活性化を求めることについて(木曽郡町村議会議長会)
4:県立木曽病院の医師等医療技術者の確保について(木曽郡町村議会議長会)
5:鳥獣による被害対策の推進について(木曽郡町村議会議長会)
6:木曽地区主要幹線道路の整備促進について(木曽郡町村議会議長会)
 が討論されました。

 1に関しては、取水用ダムの堆砂堆積対策や河床整備に関しては、その原因である土砂流出対策すなわち砂防整備も念頭に置き、相乗的な対策が必要かと思われます。

 4について。県立木曽病院は地域内唯一の病院であり、救急に関しては全診療科が365日・24Hで対応、医師のみならず検査員やスタッフも15分以内に駆けつける体制を維持しています。しかし現在では医師定数26に対し5名が欠員となっており、非常勤での対応も限界に近づいているといえます。国では「医師確保法」の制定を含めた対応を検討中ですが、財源不足や過疎地を理由に地方医療の切捨てがあってはなりません。是非とも早急な対応を望みます。

 6について。広域観光ルートに関する要望として、県道奈川木祖線の整備促進が含まれていました。このルートは飛騨高山上高地方面と木曽地域:御嶽山・木曽福島・奈良井等の観光アクセスルートであり、木祖村はまさにその分岐にあたります。木曽の自然や歴史的資源を活用した観光産業は、地域振興の大きな柱であり、同時にこれらの道路網は各種の産業活動や住民の日常を支える生活道路でもあることから、里山景観保護を意識しつつ、さらなる整備促進を期待したいところです。