2022年04月15日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関“またがり資源”ニシン2023年海域別TAC案を発表]
ロシア科学研究機関は、先に、来年2023年の北海道周辺海域と“またがり資源”となるニシンの海域別TAC案を発表した。
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、日本EEZとまたがり資源となるサハリン・北海道系群ニシンの増加に注目をしている。
同支部は、サハリン南西部沖合で当該資源を調査した結果、2010年代半ばから、この傾向を確認している。
また、ニシン資源増加は、同支部掌理海域となるテルペニア湾、南クリールでも確認されているほか、デカストリ系群においても同様の傾向となっている。
日本海西サハリン海域のTAC案9,400トンは、サハリン・北海道系群6.040トンと3,360トンで構成され、それぞれの資源量に対する開発率(漁獲割合)は17%と16%の設定となる。
2021年春季の北海道から隣接するサハリンまでのニシンの群来に関する情報をマーキングすると別図のとおりとなる。
同年4月下旬からはアニワ湾でロシア漁業者による本格的なニシン(巾着網)操業が展開された。
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