2022年09月16日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[ロシア漁業庁 国内需要を満たすため太平洋サケマス製品の輸出規制を検討]
ロシア漁業庁は、昨日2022年9月15日、本部会議を開催し、ロシア国内市場の需要を満たすことを目的に、太平洋サケマス製品の輸出を規制することを検討した。
今漁期、極東地方における太平洋サケマス操業の生産量は同年9月14日までに24万7,000トンで、低調と評価されている。
同庁長官シェスタコフは、輸出動向を継続して注意深くモニターすることを指示、同時に、輸出規制の意思決定のため、国内消費量の把握も重要だと語り、在庫量が消費量に接近する場合には規制が必要になると言及、具体的措置は、輸出停止か関税の引き上げになるだろうと加えた。
本部会議の結果から、ロシア漁業庁は、太平洋サケマスの輸出規制措置導入を農業省へ提案するための論理的根拠の準備を開始することとした。
なお、シェスタコフは、制裁措置と国内市場におけるサケマス全体(タイセイヨウサケを含む)を考慮し、業界団体とバランスの取れた対応を決定していくとしている。
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