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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

自国の漁業問題をウクライナ情勢を利用して解決を試みるカナダ 日本へのズワイガニ輸出拡大要求 極めて不謹慎な行動

2023-05-11 10:29:52 | 日記

 

2023年05月11日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[自国の漁業問題をウクライナ情勢を利用して解決を試みるカナダ 日本へのズワイガニ輸出拡大要求]

カナダは、日本がロシア産カニの輸入を継続しており、G7の制裁を弱体化させていると主張、日本政府がこれを拒否していることを批判している。

カナダ漁業者は、日本がカナダ産ではなくロシア産カニを輸入しているため、産業が崩壊しかけていると主張し、同国の首脳レヴェルが日本当局に圧力をかけている。

日本は既に、ロシア産カニに対し、輸入にかかる特恵関税の撤廃措置を行っているが、これを不満としている。

日本が、国境を接するロシアと、極めてデリケートな関係にある中、可能な最大限の制裁措置をとっていることを、同じ漁業関係者として理解しないカナダ漁業の行動は極めて不謹慎だと言える。

昨日2023年5月10日配信の日刊みなと新聞コラム“墨魚点滴”はカナダのズワイガニ漁業について、次のとおり評している。

世界最大のズワイガニ漁場であるカナダ。

世界的に市況が悪化し、同国4漁場のうち最大のニューファンドランド・ラブラドール州では漁業者と加工業者が対立して大混乱に陥った。

同州におけるズワイガニの浜値は前年当初比7割安のポンド2・2カナダドル(以下加ドル)と大幅に下落。

漁業者が反発し、2023年5月8日現在出漁していない。

燃料費が高騰する中なので漁業者には同情する。

ただ、カナダ産最大需要国である米国の市況が右肩下がりのため、売価から考えると、この価格は仕方ないだろう。

同州の魚価を決める常設魚価設定パネルの資料によると、2022年末時点の売れ残ったカナダ産在庫は約1万トン。

複数の日本の商社はまだ5000トン以上の在庫があるとみる。

 

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