ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシア・モロッコ漁業委員会が始まる

2015-05-18 23:12:20 | 日記
2015年05月18日
モスクワ発
[ロシア・モロッコ漁業委員会が始まる]
ロシア漁業庁は、2015年5月18日からモスクワにおいてロシア・モロッコ漁業委員会第3回会合が始まったと発表した。
この会合は同20日まで行われる予定となっており、ロシア側代表をロシア農業副大臣シェスタコフが努め、両国の科学研究、漁業協力の発展等について話し合われる。
また、今回の会合ではロシア漁船によるモロッコ海域での漁獲割当の問題が焦点となる。
*写真左手がロシア側代表団。左から3人目が農業副大臣シェスタコフ、同2人目漁業庁副長官ソコロフ(ワシリー)、同1人目漁業庁国際協力局長シマコフ。

(関連過去情報)

2015年05月15日 モスクワ発
[ロシアはモロッコ海域での漁獲割当の増加を望む]
2015年5月14日、ロシア上院議長ワレンチナ・マトヴィエンコは、記者会見の場で、モロッコとの漁業分野の協力の成功を報告、関連して、ロシア漁船のモロッコ海域における漁獲割当の増加を期待すると語った。
ロシアはモロッコ海域において、年間10万トンの漁獲割当を受け取っているが、半年間でその約90%を消化している実態があり、この商業操業の拡大に強い関心があると言及した。
また、マトヴィエンコは、同年5月20日に開催が予定されているロシア・モロッコ漁業委員会で、この案件が協議されることになると語った。
なお、この案件は、モロッコの首相との非公式会談の場でも持ち出しているとマトヴィエンコは言及し、上院議員代表団によるモロッコ訪問の枠組みでも対応が計画されており、モロッコ側の良い判断を期待すると加えた。
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NPAFC年次会議にロシア代表団が参加する

2015-05-18 22:57:53 | 日記
2015年05月18日
モスクワ発
[NPAFC年次会議にロシア代表団が参加する]
ロシア漁業庁は、2015年5月11日から同15日までの間、日本の神戸で開催された北太平洋溯河性魚類委員会NPAFC第23回年次会議に、ロシア代表団が参加したと発表した。
この会議には、ロシアのほか、米国、カナダ、日本、韓国の全5ケ国が参加した。
ロシア代表団は、代表を全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ所長グルボコフスキーが務め、このほか、太平洋海洋漁業研究所チンロセンター、サハリン海洋漁業研究所サフニロ、カムチャツカ海洋漁業研究所カムニロの代表者らで構成された。
会議では、北太平洋のサケマスの資源調査に関する活動状況について各国が報告、更にその資源状況の評価等を行った。
また、今後の調査活動に関する各国の協力のほか、”INTERNATIONAL YEAR OF THE SALMON”(サケマスの国際年)の組織準備について検討が行われた。

(関連過去情報)

2015年03月12日 ウラヂオストク発
[流し網漁業 ヴニロの不可思議な対応]
全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ所長グルボコフスキーは、流し網漁業について、太平洋サケマスの再生産や、海鳥、海産哺乳類等の環境に対する脅威は存在しないとロシア漁業庁へリポートした。
しかし、その数日後には調査結果が間違っていることを理由にそれを撤回した。
昨年2014年末、ロシア下院に対して、2016年からの流し網漁業禁止に関する法案が提出された。
これを受け、2015年1月30日、流し網漁業にかかる国内と外国の漁業者の管理に関する関係省庁会議が開催され、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが、太平洋海洋漁業研究所チンロセンターに対しては、水棲生物資源に与える包括的な分析を、加えて、ロシア漁業庁関係部局に対し、当該漁業禁止措置による極東の水産業への経済的影響と法的側面を分析するよう指示した経緯にある。
チンロセンターの上部機関にあたるヴニロは、流し網漁業にかかる経済的、環境的側面を検討し、同年2月27日、その結果をまとめ、グルボコフスキーが署名して発信したが、その数日後、これを撤回した。
撤回されたリポートには、流し網漁業が沿岸漁業と比較したとき、製品の品質が高いこと[従事者の1人あたりの生産性と納税する力が2.7倍であり、カムチャツカが主張する経済面等での主張が誤りであること等が盛り込まれていた。
また、太平洋サケマスの再生産や海鳥、海産哺乳類等の環境に対する脅威が存在しないこと等も報告されていた。
しかし、このリポートが発信された数日後の同年3月4日、流し網漁業にかかる経済面や環境への脅威に関するデータの分析から導かれた結論が正しくなかったとしてこれを撤回した。
不可思議なことに、この急転換の後、一連のこれらの取り扱いについては不明なままとなっている。
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ロシア漁業ニュースヘッドライン 2015年06月  http://kisenren.com

2015-05-18 13:06:11 | 日記
2015年06月10日

ユーザー  各位

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2015年4月24日、ロシア下院第1読会が行われ、太平洋サケマス流し網漁業禁止法案について審議が行われました。審議において法案説明文は、太平洋サケマスの再生産の最適な条件を維持し、産卵行動を保護するため、流し網漁業を停止する必要がある等を述べ、結果、賛成多数で可決となりました。ロシア下院は3読会制であり、第1読会は、法案の骨子、合憲性、緊急性、発効した場合の効果等を審議、近々予定されている第2読会は、より具体的な条項、修正と補足の審議や採択、そして、第3読会は、法案全体の最終審議で、この段階で行われる修正は編集上のもののみとされているとのことです。
 日本漁船によるロシア排他的経済水域における当該操業にも大きな影響を与える可能性のある、未決着のこの問題の関連情報を、引き続き、集約してご報告申し上げます。
なお、およそ3年間、漁業部門を率いたロシア前農業大臣ニコライ・フョードロフにかわり、2015年4月22日、新農業大臣としてクラスノダール地方前知事アレクサンドル・トカチョフ(Александр Ткачёв)が任命されました。ロシア漁業政策のトップの人事に関する情報であり、この件を今月号のTopNews としてあわせてお知らせ申し上げます。

敬具

(国際漁業対策事業部;原口聖二)


Contents
TopNews   新農業大臣にアレクサンドル・トカチョフが任命される
・副首相ヴォルコヴィッチが新大臣トカチョフを農業省へ紹介する(新農業大臣任命関連外1件)
・ロシア下院 第1読会 太平洋サケマス流し網禁止法案可決(太平洋サケマス流し網漁業関連外7件)
・第24回韓ロ漁業委員会が合意に至る(ロシア漁業政策および2ケ国間漁業協定関連等外6件)
・ロシア漁業者によるスケトウダラ・ニシン操業概況(ロシア漁業者底魚等操業関連外7件)
・オホーツク海北部における無脊椎動物資源漁獲状況(ロシア漁業者無脊椎動物資源操業関連外4件)
・今漁期太平洋サケマス漁獲予想 魚種組成等が発表される(ロシア太平洋サケマス操業関連外2件)
・ヴァルペはサンマ操業効率化のためFSBとの協議を継続する(ロシア太平洋サンマ操業関連外3件)
・サハリン国境警備局がカニ密漁カンボジアFOC船を拘束(FOC/IUU取締情報関連外4件)
・サハリン州前水産担当副知事カレプキンの後任が任命される(その他ロシア漁業関連情報外8件)
・EUの違法漁業国指定、韓国が土壇場で回避(韓国スケトウダラ等市場関連等外1件)
・北朝鮮 漁船用衛星受信システムを広く導入(北朝鮮漁業関連外1件)

計56報告

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北海道機船漁業協同組合連合会は、関係団体、関係機関等へロシア漁業の直近の情報を提供するとともに、ロシア水産ビジネスに関与する会員傘下船主や更には漁業種、業種を越えロシアビジネスに携わる関係者、関係団体の一層のネットワークづくりを推進することを目的とし、月間情報「ロシア漁業ニュースヘッドライン」を発行しています。このブログではロシアIUU漁業関連情報を中心にサンプルとしてピックアップしています。本文のContentsと申し込みは次へコンタクトしてください。
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