黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

toの後

2006-12-03 19:50:08 | Weblog
朝起きると、瞼が腫れて凄いことになっていました。
それは人相が変わっているくらいに、えらく、えらく。

 * * * 

今朝は母親と一緒に、犬を連れて入っても構わない喫茶店へ
モーニングを食べに行きました。お客さんが連れてくる犬の
他に、そこのご主人が買われている犬もいます。

彼が死んで以来、初めて生きている犬に触れました。
温かくて、反応してくれて、尻尾を振って感情を伝えてくれました。
別に彼を彼になぞらえたり等はしませんが、もう遠くになって
しまった温もり、それでも私から一番近い心の中でいまだ温度を
持っている温もりを感じるには充分でした。

 * * * 

家にいると彼の不在を感じてしまうので、いつもの城址公園へ
散歩にでかけました。昨日、寒冷前線が予報ハズレの嵐を
連れてきた所為か、凍てつく風が冷たい木陰の中で気持ち良さそうに
吹いていました。

寒い、寒い。駅前で買ったスターバックスがみるみる冷えて
行きます。それに比例して、手からも温度が奪われていきます。

もともと常緑樹の多い公園なので、紅葉らしい紅葉はありません
でしたが、それでも点々と植わっているモミジなどは燃えるように
赤く、秋が奥の奥、一番深いところまで進んでいることを知らされる
のです。

家に帰るとつい、粗相をしていないかチェックしてしまいました。
「ああ、もういいんだ」とつい独り言。

 * * * 

先日のヨーグルトメーカー、実は彼が旅立った日に届きました。
悲しすぎると気を紛らわすためなのかどうかはわかりませんが、
その原因とは無関係なことをしてしまうようです。

彼が息を引き取った1時間後、牛乳とLGヨーグルトを買いに出かけ、
次の日の朝に手順どおりに作りました。すると夕方にはまろやかで
美味しいヨーグルトに。

彼を荼毘に付し、骨上げを行って(結局引き取ってもらわず、
四十九日が過ぎたら家族で思い出の場所に散骨しに行くことに
しました。え、人間みたいにする必要はないって?どの魂も等しく
輪廻の輪を回るのですよ)、落ち着いてから食べました。売り物と
遜色の無い出来にビックリです。

器具の熱湯消毒がやや面倒くさいですが、980円以上の満足を
既に感じております。

1,980円のフリースパッドはイマイチでした。無いよりはマシなので
しょうか。なんにしろ、彼の温もりにかなう物はありません。

 * * * 

炉に入れて扉が閉まる時に泣いて以来、泣いていません。
焼いて全くの骨になった瞬間、彼はもう私の心で寝息を立てて
いたように思います。

 * * * 

夕食時、歯が凍みるのでその部分を鏡で確認すると・・・虫歯っぽい
です。次の土曜日、歯科検診にとりあえず行ってきます。この
痛みも生きているからこそ感じるのだなぁ。

 * * * 

明日から「日常」です。彼はいないけれど、私の当たり前がまた
回り始めます。
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