「宇宙発明者」
「これが 宇宙製造機だ!」
手の平を下にかざすと、どす黒い液体が、ボトボトとしたたり落ちて、次第に、でこぼこした球体になった。
「僕の手の平が、宇宙製造機だ!」
でこぼこした球体は、ゆっくりと回転しながら、直径50cmくらいの完全な球体になった。
そして、ぷかぷか、宙に浮いていた。
「もう、いっちょーう!」
両手で真っ黒な球体を、横に引き伸ばすと、それは宇宙になった。
じっと見ていると、その宇宙の中には、やはり僕がいて、同じ様に黒い球体を引き伸ばして宇宙を作っていて、その宇宙の中にも僕がいて、その黒い球体を引き伸ばして・・・・・・
又、僕が今いると思いこんでいる宇宙から見上げてみると、さらに僕によって引き伸ばされているところで、そのまた・・・・・・
This novel was written by kipple
(これはミニ・web小説なり。フィクションなり。妄想なり。)
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