未完小説
全世界に向けて今夜も狂い咲く魅惑の未完小説!
未完が跳ぶ!未完が燃える!噴出する狂気の第十六弾!
“くるくるにして耽美・・・・・
未完小説史上空前の描写をもって迫る!
渦巻く!この狂気の世界!!あなたは耐えられるか! ”
『妄走アフォリズム』
【アフォリズム】(aphorism)
簡潔で鋭い評言。警句。金言。処世訓。
(要は小妄想・・・・・・・短いデタラメ。)
―――――――
その言葉は長い間、僕をブルつかせてきたのでございます。何かの時、ふいに思い出され、僕に果てのない不安を突きつけるのであります。
永久に全てから突き放された感じで、ゾォォォオオ~っとするのでございます。
その言葉は、プロブエインディアンという未開人の、ある奇妙な発想なのでございます。
いえ、別に奇妙では全然ないのかもしれません。
ただ彼らは、こう言います。
「狂った人間だけが頭で考える」
・・・それでは参りますか!
めくるめく妄想の妄走アフォリズム・・・明鏡止水!無になり、思い浮かんだ言葉の羅列・・・
●“廃車場のクズ鉄お山のてっぺんで
ぐるぐる遠近みわたせば
この世は、キチガイばかりなり ”
♪どですかで~んι(◎д◎)ノヾ ♪
♪どですかでぇぇ~んっ♪
拝啓 黒澤明監督 様
「どですかでん」が出てきちゃったよ。正しかったんだよ、今も昔も変わりなし。さらに小ずるくツールは変われど保身に隠蔽に虚偽報告にと人間の陰湿さ無自覚な凶悪さは何一つ変わらずでございます。
傲慢迷妄知ったかぶり。ホントの事には一切目を向けずヒャクパーセント蓋をして、みんなで隠し、表に出るのは全部、嘘。
・・・アフォリズム・・・オリジナルで次々、行ってみよー!
●“金メッキされた十字架のペンダントに針でキリストの絵を描く、メッキを剥がしながら、先っぽで目を入れる。”
●“五日市街道の、どす黒い象の皮のようなアスファルトを突き破って、まるで芽が出るように、一本の角がゆっくりと生えてきた。どろどろの曇りの日の事。”
●“とてもピュアなセミの抜け殻。”
●“0才の赤ん坊から、100才の老人を順番に並べる。写真を撮り人間が老化する様を、まざまざと!認識させられる。”
●“俺の若き魂は枯れた子供である俺を残して抜け出てしまった。俺は枯れた子供、セミの抜け殻である。”
●“ドビュッシーの「遊戯」をぉぉぉおぉおおおお~~っ!”
●“男だって、女だって、いやったらしい。若い女の子はみんな同じ。”
●“鳥かごか、ダンボール箱を抱えた人間たちが、うろつく町。生ぬるい風の吹く町。空はどんより雲ってらぁ。”
●“深夜、一人で道を歩く時、ふと見る塀の上に生首があったり、壁に気持ちの悪い死人が貼り付いていたりしませんか?”
●“深夜、一人で自分の部屋のドアを開ける時、部屋の中で醜い皺だらけの自分が振り向いて笑っていたりしませんか?”
●“暗闇の中に白い老婆の顔が漂っていたりしませんか?僕の回りでは、夜になると、いつもそうなんですよ。”
●“白い顔が赤い花を咥え青い水の中で青い瞳を持った老人が僕を見てる。”
●“白い顔の上半分から3重に重なった太陽が、尾っぽのような光を放って、のぼってくる。”
●“クラブで踊りつかれて帰ってくるとお母さんの首がなかった。ようするに誰かに首を切られて殺されたんだ。復讐を考えると嬉くて射精した。”
●“おれは、ビニールに包まれた きちがい だ 文句あるか”
●“都市でゴロゴロしてる若者たちの物語を抜けて旅に出たのは風太でしたねぇ。”
●“コーヒーの中から一枚の写真が滲んで出てきて、その写真の女の子に一目惚れしたからだ。”
●“目玉の仲人。よろしくござ候。”
●“それは音楽室5号で雨のドシャドシャ降る日でした。”
●“我、歓喜す。終末の喜び。”
●“川狩無人!登場!”
●“川狩無人は、もう何年間も人生の何たるかを考えてきた。川狩無人はブタだ。卑俗で高慢でよこしまで我が儘で。形式だけ見かけだけ見栄だけのためにしか生きてゆけなかった。技術や資格や流行、力に囚われた。個人の人生の最も貴重なものに気づいたのは川狩無人の心の1000の部分のたった一つに過ぎないのだったぁ!”
●“ああ、窓から覗く顔、顔、顔!”
●“チンケなゴミ溜めのような、何やらちっとも整然としない濁った精神の中心で、音楽室の午後は、警鐘のように響き渡り、ピンと張りつめた不安の中で何度も!何度も!僕をぶるつかせた!”
●“夕暮れに合わない音楽はない!”
・・・アフォリズム・・・アフォリズム・・・アホリズム・・・あほリズム・・・阿呆リズム・・・
♪えらぁやっちゃぁ、えらぁやっちゃぁ~!あ~ら、えっさっさぁ~!踊るアフォ~に見るアフォ~!同じアフォなら踊らにゃソン!ソン!っとくらぁっ!えらぁやっちゃぁ、えらぁやっちゃぁ~!よ~いよ~いよ~いよ~い!あ~ら、えっさっさぁ~!アフォ~!アフォ~!♪
「第三の男」で、
“イタリーじゃボルジア家三十年の圧政の下に、ミケランジェロ、タヴィンチやルネッサンスを生んだ!スイスじゃぁ五百年の同胞愛と平和を保って何を生んだか。鳩時計だとさ”
と、ハリー・ライムは言った。
「赤い河」で、
“この世に拳銃よりいいものが二つある。スイスの時計と若い娘だ”
と、ジョン・アイアランドがモンゴメリー・クリフトと空缶を撃つシーンで言った
未完。
未完小説。それは最初から未完として!未完を目指して書く小説!
必ず未完で終わらせる事・・・・・・決して完成しては・・・イ・・ケ・・・ナ・・・イ
This novel was written by kipple
(これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。)