未完小説
全世界で!5~6人にコケにされておるような!未完小説!
しかし、相手構わず、しぶとく勝手にお届けする恐怖の第八弾は正統派未完!
“霧深い廃墟の街にそそり立つ不気味な洋館・・・!
戦慄の謎に挑む校正者!
想像を絶する恐怖の物語が今始まる---”
『廃屋校正者』
僕が、その校正作業を始めるきっかけとなったのは・・・・・・よく覚えていない・・・
どこからともなく送られてくる小説の原稿・・・・・・実在しない出版社・・・・
いつの間にか僕は、その校正作業を続けている・・・・
金はちゃんと僕の口座に振り込まれてくる・・・・・
出版社の住所を訪ねていくと、そこは廃墟となった古い洋館だった・・・・・
誰も居ない館の床下に大きな井戸が見えた・・・・・・
井戸と言っても大きな気味の悪い底無し穴だ・・・・・・・
しかし、金は僕が校正作業をすれば必ず送金されてくる・・・・・・
しかし、どの雑誌にも掲載されていないみたいだ・・・・・
出版はされていないようだ・・・・
NETを検索してみたが、NETにも掲載されてないようだ・・・
出版社の名前でも・・・小説のタイトルで検索しても・・・なかった・・・
おかしな小説ばかり・・・・・・・
しだいに、その小説の校正は現実の世界の校正作業なんだとわかってきた・・・・・・
この世には僕のように、世界の無数のほころびを校正している人間が大勢いるのでは・・・
そんな気がしてきた・・・・・・
ある時、とんでもない小説が送られてきた・・・・・・・
それは僕自身の話だった・・・・・・
未完。
未完小説。それは最初から未完として!未完を目指して書く小説!
必ず未完で終わらせる事・・・・・・決して完成しては・・・イ・・ケ・・・ナ・・・イ
This novel was written by kipple
(これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。)