goo blog サービス終了のお知らせ 

元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

あっしは、kippleってぇケチな野郎っす! 基本、自作小説と、Twitterまとめ投稿っす!

スイッチ!、と少年は叫ぶ

2021-03-03 08:41:16 | 夢洪水(散文・詩・等)
   スイッチ!と少年は叫ぶ   



よく、自分の変化についてゆけないことがある。

そんな時、脳が腐り、嫌な臭いを撒き散らす。

次第に心が病に蝕まれてゆくのが、よく解る。

どうしようもない。

明日に口づけ。そして冷たくなった子供に青い水中花を。


どこかで絶え間無くスイッチ、スイッチ

人々は皆、やけくそになってスイッチを切ったり入れたりを繰り返す。

そのたびに僕の頭に烈しいノイズがぁぁあ、散るっ!

又だっ!

もう、いい加減にしてほしいぃぃい!

世界中から全てのスイッチを消して欲しいんだぁあああ!

皆、消えちまえばいいんだぁぁぁぁあああああああああ!

ビビ~、ブチッ、ビッビッビ、クリッククリック、カチッ!

この胸を切り刻むような電波!電気音!ぐぅぅおぉおお!

頭が狂いそうだぁぁあ!!

早く、スイッチか、人か、どっちか消えて無くなれぇぇえ!


白い鋭角的な、よく光るシャツを無造作に、きちんと着て、黒く、他の色の侵入を、全く許さぬ、強烈な印象を持つズボンをはいて、泥だらけのスニーカー的運動グツを、かかとを潰して、素足で突っかけ、透き通ったような顔つきの少女が、堤防の固いコンクリートの上で、むくむくと成長する巨大な入道雲を、水平線に見ていた。
僕が背後に回っても、少女は透んだまんまだった。
僕は、手を少女の胸と下半身に這わせて、もっとも醜い、いじけきった笑顔を作った。
少女はゼリーのような表情で、1㎜も動かず、相変らず、雲を見ていた。
僕の顔と胸は、熱され、蒸気を出した。
僕は度を失い、最も卑劣な事って何だろう、と考え、それを絶対、今、この少女に行わなければならないと、確信していた。
僕は、歪んだ笑顔のまま、ピンクのズボーンと真っ赤なブリーフを脱ぎ、少女の顔を、力まかせに、巨大にして偉大なる、例の奴に押し付けた。
少女は、おとなしく、僕を慰めた。相変らず、少女は無表情だった。
波の音が、シューシュー聞こえた。少女の鼻歌かもしれなかった。
少女は、こわれたラジオか、音の無いレコードのようだ、だって、夏のジリジリした感触が、過去になって、さざめくんだから、ラ・ラ・ラ・チャ・チャ・・・事が済むと、少女はクチビルを拭い、そのまま人形のように静止した。
僕は、再び、もっと卑劣な行為を探し始めた。少女のひとみに白い波と、青い空が、うつっていた。
僕は去ってゆく自分の足音を聞いた、風景が、あしもとから、急に落下し、空が、ずれたようだ。
小さく口笛と、鈴の音が通り過ぎ、僕は、元に戻った景色を前にして、少女を力いっぱい、ぶんなぐったぁあああああ!
歯が血と一緒に吹き出し、鼻が縦に切れたので、僕は、あざけるように笑い、次々に容赦なく、ブン殴ったぁああああ!
少女の顔は、赤い風船のようになった。
荒い息をして横たわる少女の黒いスリムなジーンズを僕は、ゆっくりと、剥いだ。中から、太陽を映す、まぶしい肌が、僕に小さなトキメキを与えた。
薄っぺらい布きれを引き剥がし、僕は、手を肛門に突っ込んで、わざと爪をたてて、掻き回して、余った手では、白い腹を、しこたま殴りつけた。
僕の心の中は、とてつもなく、ひん曲がった苦痛で、死んでしまえば、一番よいと、感じていたが、顔はアハハ、ウヒャヒャと笑っていた。
僕は自分が嫌いだ!僕は、とてつもなく少女が好きだ!
僕は、きっと、この少女が死ぬまで、ここを去らないだろう!去ってのち、また、僕はユーウツに悩まされ、顔はもっと、みにくく、ゆがんでゆくことだろう。
夜が、きっと、あの暑い夏の夜が、きっと恋しくなっているだろう。
白い砂を、少女の口の中に、つっこみ、指の爪を剥がし、もがき苦しむ顔を、アハハ、アハハハハ、ウハウハウハアハと楽しみ、陰部に、ツマヨウジを突き刺し、僕は、僕は、ああ、なんて自分はイヤな人間なんだろうと思うのだ。そして、それが優越の一つともなる。



ああああああああああああああああああああああああああああ!

スイッチがぁぁあああ!スイッチが、僕を狂わすんだぁぁああああ!


どこまでも卑劣だぁぁあああああああああああああああああああ!

どこまでも純粋だぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!

世界なんてぇ!全てぇ消えちまえばいいぃぃぃぃいぃぃっぃっぃい!



ぎゃぁぁっぁぁっぁぁぁっぁああああああああぁぁぁあああああああ!



カチッ!パチッ!くりっくくりっく!



僕を狂わすんだぁぁああああ、スイッチがぁあああああああああ!



消えろォおお!


特に街と人と笑顔と海と山と空と、うるせぇテレビとイラつく集団アイドルと馬鹿人間製造装置スマホと、ブスとウンコと春と秋は、消えちまえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇっぇえぇええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇええええええぇえっぇぇえっぇぇえぇえぇぇえぇぇぇぇえぇえええぇえっぇえっぇえええええええ!


 


            kipple


就職ギリギリ未成年

2021-03-02 10:11:56 | 夢洪水(散文・詩・等)
   就職ギリギリ未成年   



このゴロツキめ!このゴロツキめ!この偽善者め!

この悪徳め!悪意め!エゴめ!無知め!下劣!卑劣漢!

死ぬのだ!僕は、くずだ!屑!未成年だ!学生と言う名の無職だ!ザマアミロ!

僕は閉じこもる!誰にも邪魔なんかさせん!

僕は小さな人間になり、寛大と広い力を含んだ執念深い人間にもなる!

機会があれば、この腐りきった世界に対し復讐する事に、何のためらいもみせず、

機会が無ければ、ゆっくり、何も無くして死んでゆく。

僕は純粋美が大好きなのですよ!

そうそう、それと、激しい悪を残虐を外から、くつろいで見るのもね。



善と悪の理想の極端化された立派な共存。

いいんでしょうか?

「分身」の極端な変心だ。へへへ。

全てのものが消えてしまえばいいんだ。

理想も死も無だし、激情も沈黙も無なのだ。

だから、いい音楽と邪魔されない時間さえ、あれば、いい。

他の何かが、それを妨げるのなら、

いっそ全てのモノが消えて無くなれば良いのだ。



空気のすきまを、くぐりぬけて、ラジオを通した子供達のつぶやき声が聞こえてくる。

それは青い海浜の心地よい波のリズムに乗って僕の回りを、ぐるぐる回る。

しかし、それは次第に警告じみて聞こえる。

そして再び逃走が始まるのだ!

体が陶器のように、ひび割れて、こなごなに砕け散ってしまった方が楽だ。

皆、知るが、いいよ。知るがいいよ。何もかも知るがいいさ。

知った人間より知らない人間が、どんなものを抱いているか。

血の光。赤い。赤い血の光が体を、蝕む。

さあて、そろそろ僕は孤立してきたぞ。個性尊重自立絶対個人主義諸君の希望通りだ!

自由なる個人主義諸君は孤立した、より孤立した人間が理想なんだからな。

だが果たして資本主義的自由主義諸君の言うように、

真の孤立に近ければ近い程、それは真の自由に近づくという事なのかな?

「サラリーマンは家畜だ!ひとりで、生きていけよ!自由!」

何も、今さら自由な諸君の理想の聖域を壊そうってわけじゃない。


孤立の理想は結構、簡単に他のものに装いを変える事が、できるんじゃないか?

孤立の理想は、立派な原動力になるよ。

アメリカのカリキュラムで鍛えられた自立した自由な個人主義者の諸君は、

それを保持してるって事で、他の奴らとは全然、違うのさ。

諸君は、それを充分に誇ってよい。

明かに、それによって民衆を侮蔑してもよいのだ!

諸君には、その権利が、あるのさ。

「一人で生きろ!会社員は奴隷だ!奴隷だという自覚もない!」

明かに諸君は、人間として余りにもスケールが大きい!


諸君は世間の一般的基本原則や大勢に閉じこもってはいない。

最大公約数を絶対価値として何の疑いも抱かずに隷属する豚ども

サラリーマン、会社員、公務員、群れ、群れ、群れ。豚ども

そのゴミどもを、遥か上空から見つめ、平然と、それを放擲して理想に向かう、

スケールの大きな人間だ!

誰にも理解なぞ出来やしない。

何故なら、豚の群集は皆、諸君より小さいからだ。

豚でゴミ屑の群集は自分たちより大きなものを理解するなんて事はできないのだ。

群れ為す豚社会人できるのは小さいものを理解してサディズムの上で楽しむ事さ。

「一人で生きろ!群れに混じるな!こずるい豚になるな!」

だから理解なんて無い方が、実に偉大じゃないか。


ミザントロープ



空の彼方から、言葉が飛んできて矢のように突き刺さった!

“この、なまけものめぇぇエエ”

ゴーマンな怠け者です!

嫌われ者ですよ、どーせ!

しかし!それは豚ども群集の言うことだ。

自由主義者の諸君は、豚ども群集的人間じゃないんだ。

アナーキスト、なんだ!

だから平気さ。豚ども群集には決して分からない。

会社員!豚!公務員!屑!

豚屑の群集は、皆、現実の表面の流れしか見えない。

奴ら、実際、めくらだ。

奴ら、アクセサリーの教養と偽悪自慢に追随の就職に、すっかり夢中じゃないか!



でも、僕は、し・し・しゅ・就職したぃぃいぃぃぃいいいいい!!

いくら、そう思っても、しゅしゅ・就職したぁぁぃぃいいいいい!

世の中、キビシー!もう200社、落ちた!

しゅしゅしゅしゅしゅぽぽぽぽぽぽぽぽぽ~!!





豚になりたい!




 


           kipple


骨董店と地べたの生活

2021-03-01 16:30:43 | 夢洪水(散文・詩・等)
  骨董店と地べたの生活  





水の中で、音が一匹、跳ねまわっていた。

それは高音だ!

陽気だ!

ネオンの洪水が、ついに、俺らを飲み込んでしまう前に、

水の中の音は、きっと幻覚を味わせてくれることだろう。

屋根の上に水みたいなオレンジ色のゼラチンが垂れ下がっていてね、

とってもシャープなんだ。

この景色を食えたらなぁ。

この絵を吸収できたらなぁ。

文字で、ひとつの絵を書くのだ。

水玉の中の老人と少女。

枯れ葉の舞う庭を、マントルピースの置き時計を、

ちらちら見ながら想う、年老いた優しい伯爵夫人。

彼女はサモワールの沸き立つ音をききながら、懐かしい青春の出来事を含んでいる。

彼女は編物をしているのだ。秋の夕陽がレースのかかった大きな窓から、

屈折させられて、ゴーカな室内を色づける。

少女だった頃の彼女と、放浪した頭のおかしな老人。

2人でポーチの石段にしゃがんで、

この日と同じ様な赤い夕陽を、地平線に見た、あの時間。

もう、たくさんの時のひだの中に、半分以上うもれてしまい、

彼女だけが、その記憶の保持者なのだ。

頭のおかしな老人は、とうの昔に死んだ。

そして、2人だけの、あの時の人生への決意。

彼女達は泣いた。

おお、なんと、古めかしきディケンズ的、

19世紀全英国人を感激の涙に誘い込んだディケンズ。

紙の月。



あああああああああああああああああああああああ!

思考が、意識が、憂鬱が、目から耳から毛穴から、

全ての通用口から洩れてきて、

苦しい、苦しい、火のようだ。

頭を切り裂いてしまいたい!

嫌な奴を、毎日一人づつ、叩き殺していきたい!

くそっ!日本の独自の過去を、までも西欧感覚で埋め尽し、

虚構の歴史を、その中の人間の精神構造を、

現代人の志向のままに、つくりだそうとしている!

何という事だぁぁああああああああああああああああ!

昔、日本人は外人だったのです!っとぉおおおおお!


現状の幻化にあきたりぬ我々は過去の幻化にまで、

偽の触手をのばそうとしているのだぁあぁぁああああ!

イケてりゃ、いいってぇのか?WE  ARE  NO.1

立ち上がれぇぇぇええええ!

高き孤独の理想を掲げる広き人々よぉぉおおおおお!

我々は、さらに幻覚の上に文化を築こうと、しているのだぞ。

気分による、歴史の操作。なんじゃ、そりゃぁあああ!

緊張の刹那的緩和だけに生きてる若者へぇぇぇええ!

バッカヤローーーー!!

もっと緊張して、生活思想を大事にして目を配るのだ。

目を配るのだ。

目を!

もやの中を、いつも見るのだ!

フフ。




            kipple


天才、テープを飲む

2021-02-28 08:03:03 | 夢洪水(散文・詩・等)
   天才、テープを飲む   


ちょっと昔、ベートーベンに劣らぬ、ピカソ以上の、アインシュタインを遥かに上回り、


ドストエフスキーなんか足元にも及ばない天才少年が、おりました。

彼は中学生で、その才能を遺憾無く、発揮し、頭蓋の中に、ぷるんと不安定に納まった、

その脳みその中で、スゲェ曲、スゲェ絵、スゲェ発見・発明、スゲェ文学、

世界を全て解き明かす大理論を構築し、ニヤニヤしていたのですが、

まだ、文字が読めなかったので、高校に通えず、皆からもバカと思われ、

低脳の人のいく特別施設で働かされ、それでも人より動作が、数10テンポ、

並外れて遅いので仕事にならず、大不況の波の中で解雇のメに合い、

それで、やっと読めるようになった字を、鉛筆、使って大文学作品を書きました。

天才的構成力、天才的論理、天才的魅力、

宇宙を吹き飛ばしかねない天才的カルチャーショック、

その他、凄まじい天才が、みっちりと詰まっておりました。

しかし、あまりにも字が汚なく、コネもなく、中学しか出てなく、社会の仕組みに、

まるっきり適合できないので相手にされません。

物理化学科学の世界も、絵や音楽の世界も、そうでした。

しかるべき場所へ、自分の作品を持っていくための社会性が全く欠けておりました。

ケータイいじれませんでした。固定電話も使うことができませんでした。

もちろん不器用でパソコンいじれませんし、インターネットも使えません。

だいたい、キーボードが打てません。汚い鉛筆文字だけでした。

電車にも乗れませんでした。郵便物を出す事もどうしていいかわかりませんでした。

決定的なのは他人とのコミュニケーションが、

「こんにちわ」「はい」「いいえ」「そうですね」「ありがとうございました」「さようなら」

以外は出来なかった事でした。

結局、彼は、カセットテープを分解して、磁気テープを自分の内臓に通過させようと、

口から肛門までテープを少しづつ飲み込んでゆき、テープの端と端を、

口のほうと肛門の方とを、くっ付けて自分の肉体を音声再生機にしようとして、

失敗して、呼吸が止まり、死にまして、気狂いの自殺と、一件落着しました。


           kipple


世界同時ひきこもり革命

2021-02-27 08:07:09 | 夢洪水(散文・詩・等)
  世界同時ひきこもり革命  


ある時代の到来

突然、全ての人々の胸に孤立が、巣食い始める。

孤独が欲しくてたまらない。

人々は、人との関係、社会との関わりを拒み始め、全て部屋に引きこもり始める。

与えられた仕事だけ果たすと、すぐに人々は自分だけの自由な空間を求めて、

顔を強張らせながら別れてゆく。

仕事中も決して必要以上の口は開かれない。

そして笑い顔と声は消える。

家族との対話も、いっさい無く、赤ん坊から老人まで、全て、

その孤独の喜びを理解している。

そして人々は自分の孤独を守るため、他人に細心の注意を払い、

他人の生活と、孤独の喜びを傷つけぬように気をくばり合う。

皆が孤独にこもるため、決して、それを破ろうとはしない。

他人との接触から生じる犯罪は無くなる。テロも戦争も無い。

そして何十年かが過ぎさり、人々は孤独を、それぞれ極めだす。

確実に人々は、ことごとく切り離される。

そして、突然、孤独界の限界が突き破られる日が訪れる。



人々は淋しくて淋しくて人を、ぬくもりを優しさを、烈しく求めだす。

人々は孤独の部屋から、ついに解き放たれて他人の手を足を目を、全てを愛する。

人々、一人一人が全部になったのだ。



全ての人々にとって、彼も彼女も君も全て自分になる。

いとおしくてしょうがない。

だから彼の彼女の君の生活を考え全てを愛し、尊重する。

皆、光り輝く。

空気を光を水を賞賛する。

孤独の一人だけの自由な世界が最も高まった時、反対の最高次元に転化するのだ。

一人だけの自由な世界が、自由な世界の全てが、一人、

そして、全ての人が同じものとなるのだ!



へぇ~へぇ~へぇ~、感激~ぃ!




          kipple


スヴィドリガイロフは門番の息子にリズムだ、と言った

2021-02-26 08:53:23 | 夢洪水(散文・詩・等)

 スヴィドリガイロフは門番の息子にリズムだ、と言った 



リズムの喚起、躍動。

世界のゴム状の広がり。生命の薄いMAKU。

牛乳の表面の薄いMAKUだ。

混乱の中の秩序。開幕に秘められた終末の端。

木を知り、森を知らぬ。思考タンクの構造上、止むを得ぬ。

文字の乱れ。情報と、その収まる花束の消滅。

行く先、真っ暗。チャンネルは無数に。

右手で空を、つかみ、左手で地を。

大地が頭の中で広がる夢。


全て、生あるものの凄まじき悪臭を、じっとこらえ、こっそりと、世界の片隅で丸くなり、青い内面界の結集のような孤独に瞳を正面に注ぐ

それは門番のせがれ

頬はナイフで抉られたように、首は踏みつけられた指のように、鼻と口は存在せぬかのように、唯、自己の微かな理想と、生命の細い鎖だけを意識し、氷のように茶色く濁ったボロ椅子の上に端座している。

彼は門番の息子だ。捨てられた無為の人だ。さようなら、彼は私生児さ。彼の母は無、彼の父も無。無の集結が門番の息子さ。

モジリアニ、ユトリロ。胸の中には石油ストーブの、あの青い火が、いつもチロチロ。いつしか蛇の舌と間違えそう。

白い指が、空気の隙間から、たくさんのびてきて、僕を掴む。僕は白い綺麗な無臭の指を、いつまでも、なめていたい。

身体全体で、指をさわり、喉の奥深く、飲み込んでやる。

暗闇の向こうには、いつも赤い電波が、不規則に気の狂いそうな、やり方で跳ねまわっている。


突然、自然の鋭い空気を吸い込みたい。

願え、願え、灰色の固い空は、いつも彼を、あざけり笑う。

いつしか、彼の足元へ、我ら、こぞって降り立つことだろう。

待っていろ。


しかし、待っていては、いけないのだ。全ての相克が、彼への侮蔑を、生み出す要素となるのだ。 僕のディテールを。僕のを、そして、彼のディテールを。
めんどうくさいのは分かっている。気分が邪魔するのは分かっている。でも知るのがいいんだよ。 ガラスの壁を作りたいんだね。かごの中の自由を欲する。自分の心の1ヶ所を、かごに閉じ込めておきたいんだよ。 そうしないとね、まとまりが、つかなくてね。すぐ、バラバラで、方向が全てに溶かされていって、時間と空気だけが全てに変わるからさ。


ああ、気味が悪い。電波のクズめ!JUNK


通過するのさ、加減を持ってね、意欲を通過し、反自己を通過し、過剰なる意識を通過し、リズムで通り、底の方には、とうとうと、一般原則とやらを、放っておけばよいのだよ。

机上の空論だと。それが、真理を引っ張り出す、唯一の方式じゃなかったかい?

しかし全て、超固なる壁に、ぶちあたり、バラバラに砕けて、地の底に沈み、深く静かに絶望は始まる。通過は行き詰まり、Deadend


全ては霧中であり、決して晴れる事は無い。皆が、皆、志向する。

低き暗き闇の中の真理よりも、我は尊ぶ、高き偽りを、とね。ありがとうよ、プーシキン。

あの素晴らしき未来の時代は絶対にやって来ることは無い!

全てが、ある限り、全ては霧の中で、争いを繰り返さにゃならんのだ。

簡単なのは全てが消えて、見えるものが見える、という事実だよ。

だって見る者が、いないんだから。

僕は黒いキャップとマフラーが欲しいよ。



灯台守の近くで、自殺してやる




          kipple


都会から来たシリメツレツ

2021-02-25 08:12:00 | 夢洪水(散文・詩・等)

   都会から来たシリメツレツ   



けらけら けらけら


あれのを走る冷たい風が、絵画的遠近感を私と、その奇妙な石と、木に垂れ下がった首吊りの縄の作り出す、この風景に、やけにボウッと、眼球にゼリーを、はりつけたように、ぼんやり印象づけている。

けらけらけら   この冷たい風は笑い声のようだ。

けらけらけら   風は北から吹いてくる。北は都会だ。私の故郷“都会”。

けらけらけら   そうか、この笑い声は都会なのだ。


都会

人々の憎しみ、苦しみ、悲しみ、妬み、狂気、嫉妬、快楽、幸福感、全てをひっくるめると、この“けらけらけらけら”の笑い声になってしまうのかも知れぬ。

風は、笑い声を、運んで来る。笑ってやるぞ、何が都会だ!

・・・・・さて。

私は、これから、この奇妙に積み重ねた石の上にのり、“いっち、にのさん”で、はねあがるのだ。

青一色の空に向かって跳ねるのだ。

そして、落ちる、落ちる。

私は木に、みのむしの如く、ぶらさがり、少しずつ少しずつ、落ちてゆく。

私の首が、細くなり、私の鼻から、口から、耳から、ジュルジュルと白いもの赤いものが、吹き出して、この笑い声を、子守り歌がわりにして、空に混じるのだ。

青い空の仲間入りをするのだ。

ふふ、君の笑い声に見送られて死ぬなんて!

私は最高に.......最高に、みじめじゃあないか。くそ!笑うな!

けらけらけら.......クソ!オレを笑っていやがる。貴様が勝手に、こんな俺を育てて、そして、そこから追い出したのだぞ!

滅びろぃ!滅んじまえェェェエエ!

やめた、やーめた。やめた。やめた。

自然に死ぬのを待つぞ。何が青空だ。この地球じゃ、どこ行っても、オマエの笑い声は、俺の耳を追ってくるんだ!あー、勝手にやるさ!

俺は勝手にやる!

私は、積み上げた石どもを、蹴り倒して、縄をひきちぎり、笑い声を聞くさ。

ここまできて、私は、オマエの思いのまま動かされていたことが、やっとわかったのだ。

逆転さ。こんな笑い声。今度は、その声の方が、みじめに聞こえらぁ。思いどおりにゃ、いかなかったろう。ヘーーだ。私は死なずに、又、オマエのところに戻ってやる。

オマエの中で死んでやる。できたら、オマエを道連れにしてくれる。

けらけらけら........くそぅ、又、笑っていやがる。

笑え!俺には、何一つできねぇ、できねぇよ。たった一つの反抗っていったら、オマエの中で、俺を変えてやる事だ。

(この男、幼児期、少年、青年、と人々に圧迫され続け、すっかり打ちのめされ怯えてしまい、いっさいの物事を判断できなくなってしまいました。人の顔色ばかりをうかがい、うかがわなきゃ何も出来ない、皆が皆がと、いつも世間を気にし、そのくせ、この男、変なプライドを持っていまして、回りの人々をバカにしてもいましたし、自分では孤独なアウトロー気分で、たちまわっておりました。こっそりと、好きな俳優の一挙一動を真似て、他人の個性を自分にかぶせて、かぶさったと信じて、自分は一級品だ、と思い込んで、まるで、卑小な精神異常者のような真の個性に目をそむけ、浅野忠信には似ても似つかぬのに、浅野忠信に、なっているのでした。)





そう、判断力が欠け、プライドが異常に高く、能力が無く、身体が虚弱で、心が陰気で、エゴイストで、意志が弱く、欲望が強く、持続力が弱く、劣等意識が強く、ナルシストで、自意識が強く、堕落に憧れ、生きるためのエゴが欠如している、

この男。
自分を浅野忠信と呼ぶ、この男、
彼の考える事、行なう事は、すべて一見全見、支離滅裂です!

その後、彼は・・・・・・・・・・

伊豆から帰って来て、1週間が、まばたきする如く、気付かぬまま、何も残さず記憶にもならずに、過ぎ去った。この一週間、何があったのだろう。オレのアパートは静かだ。何も無いと感ずるのは、この一週間は、とてつもなく平和だったという事だろうか。

オレは小田急線で新宿に着くと、目を半分くらいつむって、人を、なるべく見ないようにして、京王線に乗り、そして・・・。電車の中でオレは、やっぱり恥ずかしかった。恥ずかしくて身体全体が引きつって硬直してしまい、ぴくりとも動けなかった。やはり都会は強い。オレは、口惜しくて涙を流した。胸が激しく鳴り、唾液が喉から込み上げて来た。

................オレは浅野忠信だ.......オレは浅野忠信だ........

人々は、冷たい灰色の顔をして、突っ立っていた。

それからは憶えていない。久し振りの都会の雑踏に接したオレは、今まで以上に人間たちの存在に圧迫されて、頭のどこかの線がプツッと切れてしまったのかも知れない。オレは本当に自殺しに行ったのか?

気がつくと、この仙川のアパートに帰って寝ていたのだ。そして七日間、1歩も外へ出ず、食事は全てデリバリですませ、頭を空白にさせていた。

そうか!オレの頭は、いつも空白になる事を、欲しているんだ!


ド~ン.....ドンガラガッタァ~.....ド~ン、ド~ン!


そして、その時、、「大日本絶対愛国同盟」が、やすやすと、いとも簡単に東京中にしかけた大型核爆弾が一斉に爆発し、本当に彼の頭の中は空白になり、彼の頭の中だけではなく、東京中が空白になった。空白よ・・・永遠に・・・

ああ、都会に戻って、めでたし、めでたし。

けらけらけらけら~

    


           kipple


憲法解放テロ

2021-02-24 07:52:50 | 夢洪水(散文・詩・等)
  憲法解放テロ  

これは最近、東京を中心として主に関東圏に勢力を延ばしている、「真の聖域無き愛国構造改革」を掲げる思想団体、「大日本絶対愛国同盟」の犯行声明文である。


我々は!真の愛国者である!歴史の真実から決して目をそむけずに我が大日本国を徹底的に愛し愛し続けてきた本物の愛国者である!我々は我が同胞たる大日本国民を心の底からこよなく愛している!そして、この四季豊な大日本国土を隅から隅まで徹底的に愛して止まない!我々は、唯、唯、大日本国と大日本国民を愛するが故に結束し、嘘と欺瞞に満ち満ちた現・日本政府に真の独立国家となるために3つの要求を突き付ける事にした!我々は真に誠に大日本国と大日本国民を国際世界で自立させる為に、事勿れ主義を排除し歴史的客観性を持って真実を語る!時は満ちた!我々は真の愛国者だ!偽者は真実を語ろうとはしない!我々は、真の愛国者であるが故に勇気を持ち得り真実を語ることが出来るのだ!よく考えてみろ!何故、我らが愛する大日本国は、かくも自虐主義に陥ったか!何故、我らが愛する大日本国は、米国と対等な関係を結べないのか!客観的に理性的に、よく考えて見ろ!自虐主義に陥ったのは、大東亜戦争の断罪を自らの手で為していないからである!大日本国を愛するならば!大日本国民みずからが大東亜戦争の総責任者であり自らを生き神と名乗っていた災禍の中心を排除するべきだったのだ!又、米国と対等な関係になれないのは世界第2位の軍事力を持ちながら、それを行使できないからだ!大日本国と大日本国民を愛する全大日本国民の総意により、いつでも強大な軍事力を行使する事が出来れば、米国に追随し顔色ばかりをうかがう惨めな隷属国家から開放され、真の独立国家となれるのだ!このまま東アジア諸国に自虐意識を持ち、米国の傀儡国家で有り続ける事は、断じて、許されないのだ!そして、この卑怯なる欺瞞を既得権益の為に保持してきたのは官僚や金満外道どもなのだ!
よって我々、真の愛国者は、大日本国と大日本国民を真実の未来へ導くため、本物の独立主体国家となるために堕落した偽りのみで国民を睥睨する現・日本政府に命ずる!
下記の、3つの要求を半年以内に全て実行せよ。そして現・日本国の真実と我々の要求をすみやかに全マスメディアで公開し全国民に知らしめよ!憲法解放!

1。憲法 第一章 天皇 の完全削除。

具体的には天皇一族の皆殺し。完全に血統を断つこと!一人も残してはいけない!DNAデ―タも残らないように完全に焼き尽くす。古墳から神社から鎮守の森から何もかも!徹底的に消滅させる!分子1個も残すな!



2。憲法 第二章(第9条) 戦争の放棄 の完全削除。

具体的には核武装。大型大陸弾道弾十万個以上を常時保持。恒久的戦闘態勢の堅持。プラズマ兵器開発(軍事衛星)。個別的または集団的先制攻撃権の設置。国民全員完全武装。全国民に携帯電話式小型核爆弾を配布(いついかなる時でも核爆発できるようにする)する!


3。君側の奸の完全削除。

具体的には君側の奸(天皇と庶民の中間で搾取してる人々)の皆殺し。つまり旧華族や爵位を持ってたりする人々、政治家、官僚、銀行や証券会社や大会社の金持ち、既得権益者たち、TVに出てくる知識人や評論家や学者たち、正義を口にする人達、年収一千万以上の収入がある金満外道どもだ!小林よしのりや三島由紀夫や2・26の青年将校と一緒にしないで欲しい。天皇も殺す!


なお、三日以内に我々、真の愛国者「大日本絶対愛国同盟」の真意を理解せず、明確かつ納得のいく回答が得られない場合は、東京都内で大型核爆弾を使用した連続同時多発自爆テロを行う決意である!


以上。


          kipple


緑のアホ!

2021-02-23 08:23:23 | 夢洪水(散文・詩・等)
     緑のアホ!     



穴のない穴におちる。

テキストの乱と、紙くずの、けしごむの唯物心。


へた。へた。空気の吐。

ふくらんだ土よ。

赤いライタのは傘に似ている。



緑のアホ!

空は鳥で、いっぱいの酒。

だめ?

ほ~う。法。


さっき、ひらめいた事、すぐ忘れる。


イドとリビドーと井戸と指わ!PLO vs ユダヤ人。後進国vs先進国。

コーラン VS 聖書。アラビア VS その他全部。


ジェニイエ ジョイ!ハッチャッチャッチャ、リスピーリジョン。

マリリンマンソンかっこいいね。

IQとは、100を年に応じた精神発育とするもので、僕は13才で160で、今、60です。~てぇ~ことは、18くらいで止まって退行してるのんかんしんらっちょい。ビタミンEが、ほしい。



愛。欲しい。欲しい。-うざってぇ。消えてなくなれ。淋しんだ愛。くれぇ。


僕は自閉症です。              


きのう読んだ本の内容と作者とタイトルとイメージ、みんな忘れてしまった。読んだ事さえ、今、作り出した空想なんじゃないかと思い始めた。



トカゲって珍しい?

イモリとヤモリは、どーちがう。タモリとなら区別つくよ。


狂気の中に住んでます


不気味なメロン。

パーッと散った、おいらの正気。ユダヤ商人かわいそう。


へぇ~っ  そうなのぅ。


ほぉ~っ  ほぉなのぅ。


ボボボ

ボ~クは、前向きに

せ・誠意を、も・もって“鳥のうた”を、うたいます。



「魔法の力
 ふりかかり
 天にめしめし、我らの意識
 今日を 今日として
 華となる。華となって鳥になる。
  トリッ.トリッ.トリッ.
 道行く人は色トリドリ
  ピンクにキーロにチョコにクロ
 僕はメタモル.はばたく空を。
 鳥になれた日,不安と恍コツと
 2つ我になく
        唯、飛んだ。 」


 光るよ 光るよ UFOかちら

                  いんや鳥だよ.

 じゃ、あっ何だ!UFOか?いやヒコーキか!

    バルンガか!


 い・いんや!あれはバードだ!!

一同驚倒口泡.

 



          kipple

 


トンビのビンタはカンミの・・・手を上げろい!

2021-02-22 08:06:49 | 夢洪水(散文・詩・等)

 トンビのビンタはカンミの・・・手を上げろい! 




トンビのビンタはカンミの・・・・・・手を上げろい!

私は素直に手を上げて、ついでにバンザイというと、“ふざけるな、このイモ”と、怒鳴られた。
そうか、やっぱり私は、どちらかというと、センスもないし、流行分からないし、小心者っぽいし、ガニマタで、ドン百姓みたいな顔してる。
どんなに自分を、カッコイイ、キムタクみたい、シドみたい、トヨエツみたい、ブラピみたい、なんて、いいきかして、ちょっとでも似てる部分を伸ばしたり縮めたりして、スタァに近づけて、うん、やっぱり似てるなんて思ってんのは、やっぱり自分だけで、他人から見れば、ヤッパ、イモの方に近いのか。
じゃ、イケてるかっこしてたオレ、街歩いててもミンナ、ア、ダサイナァ、ナァンダ、アレ、イモメ、なんて思われてたのかな。
そういや、そんな目してる奴、多かったな、またまた暗い気分になってきたので、ふにゃふにゃ筋力がゆるみ、手を下ろしてしまった。
そしたら、このヤクザっぽい通り魔、オレのこと、撃ちやがった。信じられんよ、胸に当たったみたいだ。死ぬのかな、ええい、どうせダサイんだ、生きてたって恥かくだけだ、ちょっと痛いが、死なんかバンザイだ。
でも、まだ、未練が、あるな、鏡にうつった自分やっぱり、キムタクに似てたもんな、たぶんキムタクの事、うざったく思ってる奴だけが、オレのこと、イモ視するんだろ、そうだよ、なら、生きてて、歩いてて、おっ凄い奴が歩いてくる、かっこい~い、なんて思われることもあるよ、うう、なんて苦しいんだ。

目がさめると回りは白、病院でした。

閃光が襲ってきました。
カメラマンと記者とワイドショーのリポーターと医者と警察と何が何だかわかんない人々に取り囲まれました。
いろんな事、聞かれたので、かっこいいこと言おうとしたけど、自信がないので、平凡な答になってしまった。
でも、私の容姿が、こんだけ人々の注視を浴び、TVカメラで映され、記事になり電波になり、NETで話題モチきり、他人たちに評価されるなんて、思わぬチャンスだ。
果たして僕はイケてるのか?でも皆の見る目、オレを、ヒガイシャとしてしか見てない。
オレのカッコヨサ、ワカンナイ。ダメだ。みんな、かたよった方向から、とらえてるんだ。
これじゃ、たぶん、判ぜられぬだろ、まてよ、でもヒガイシャが、イケてる、皆より、イケてると、皆ザマミロ的な顔するんじゃないか!ジロジロ、人々の顔、見ると、皆、殺気だってた。
わかんない、こーまできても、わかんない。

次の朝、TVのワイドショーでオレの事、やってた、オレ出てた、朝刊にも記事が出た。オレ、出た。
目が重くなり、身体がだるくなり、何もかもやる気が失せた。イケてなかった。オレが、イケてないなと思ってた奴らと大差ねぇ、もっと、イケてねぇ感じある。
鏡、見ると、そうでもないのに、マスコミによって操作されたのかな。最近、加害者を、やたらカッコヨク描く的風潮ダモンナ、ウン、キッと、そーだ、マスメディアが、オレを、歪めて、イケてる加害者を作ったナ。その方が、大衆の感動を掴めるもんな、視聴率だもんな、ほら、サカキバラセイトとかさ、どれどれ、
やっぱ、この通り魔、イケてるーーーー!キムタクみたい!

これで、また大衆の強くてイケてる知的クゥ~ルな犯罪者を、マチコガレ欲求が少しは、満たされ、力に飢えてい
くんだ。加害者はイケてる。加害者になりたい。弱い国をアメリカみたいに通り魔みたいに先制攻撃権で襲って虐殺したい。ワーグナーだ、シュワちゃんだ、ターミネーターだ、ジェイソンだ、何でもいい、今度はオレ、加害者にナル

そして、俺は、女性2人、子供2人、男5人、を殺し、TVに出てあらゆる写真が新聞雑誌を賑わせ、あることないこと、デカデカと、悪魔の如く書かれた。

イケてた。デモ、ム所に入ると、イケてるのが、もっと、いたんで落ち込んだ。


          kipple