真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

週休3~4日制

2020年10月13日 | Weblog
みずほフィナンシャルグループが新たに導入することを明らかにしたのは週休3~4日制だ。多様化する働き方に対応したものだが、人員削減をせずに雇用を維持する「ワークシェアリング」を狙ったものともいえる。コロナ禍をきっかけに導入を検討する企業も増えているが、働く側にとっては老後の生活設計にも影響する。

いち早く社員の副業を認めたみずほフィナンシャルグループがさらなる多様な働き方にチャレンジしようとしている。労働組合との交渉を経た後、傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券などグループ6社の正社員約4万5000人を対象に12月以降、順次始める。

増えた休みはキャリアアップのための勉強や介護、副業などに利用してもらう予定だ。基本給は週休3日の場合は80%程度、週休4日の場合は60%程度となる。この記事を見た時、やっと日本にも週休3~4日制が現実化するのだなというのが感想だ。

「人生100年時代」、人間の平均寿命が延び、生活のためにも長く働かなければならない時代となった。だがその一方で、終身雇用の慣習はすでに過去のものとなりつつある。副業やスキルアップなどを通じて、若いうちから長く働ける環境を準備することの重要性が、若年層中心に認識され始めている。企業も社員の面倒を一生見るのではなく、キャリアアップにつながる自由な働き方を提供することで、向上心ややる気を持った人材を集めようとしている。

みずほが多様な働き方にこだわるのは、銀行の厳しい経営環境も関係している。人口減少やデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れで、銀行の業務量は今後確実に減ることが予想される。有能な人材にみずほの門を叩いてもらうためには、1つの組織に縛られない、社外でも活躍できるスキルが磨ける自由度を社員に与えた方が効果的との判断がある。

多様な働き方を担保し、週休3~4日制には雇用を守るといったメリットも期待できる。労働者1人当たりの労働時間短縮により仕事を分担しあう「ワークシェアリング」の考え方に基づき、企業は人件費を抑えながらより多くの人を雇うことが可能になる。

週3日、4日とご自身が置かれている環境によって自由に働く日数を決められる様になれば、女性にとっては長く働く機会になるはずだ。

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