ゴムクロ修理日記  ゴムクローラー修理・販売(有)キムラセイコー       0237(86)7377

修理依頼を受けた作業行程・結果などを依頼者並び訪問者に見て頂くための親爺の気まぐれブログ
たまには修理以外の出来事も

コマツ建機 PC20

2010年11月17日 | クローラー修理販売関連

 

  中国製の社外品が出回っている現在 修理するより新品(社外品)購入した方が

  安くあがる物もある

  今迄の修理実績より 建機用クローラーは使えるだけ使い 全周に渡り損傷して

  いるので 修理依頼されても「社外品」をお勧めしている状況です

 

 

  建機用は出来るだけ社外品をお勧めはしているのだが 預かったクローラー

  使用時間少なかったのか? 大事に使われたのか? 外観良く 又 ロングピッチ

  クローラーに付き 傷みも無かった

         コマツ PC20  300x41x109 (純正品)

  クローラー幅に対し直角に切れ目が入っている ・・ 写真撮り忘れ

 

 

  亀裂箇所を確認した所 1個の芯金が 緩み出し 芯金にてゴムが裂けてしまった

  と判断する   芯金半分はゴムと密着しており 半分が緩んでいる

  某修理工法では この亀裂部を清掃し ゴムを埋め込み 修理完了 となされている

  様だが 当社では 見せ掛けの修理を施したところで 後にクレームを付けられ

  信用を落としたくない為に緩み掛かっている芯金を写真の様に取り外す

 

 

  毎回更新してますが 型ない時は上下型を造り 修理箇所を何回となく処理し

  生ゴム板を必要枚数積み上げ 油圧電熱プレス機で上下型に修理箇所部を

  サンドウィッチし焼き付ける

 

 

  生ゴムは型の中で溶け 型により新品同様に形成される

  緩んでいた芯金はクローラーと一体となり完全に密着する

  完成する迄には処理より始まり 特殊ゴムを貼り付け生ゴムを盛る行程数多くある

  ただ単に 表面にゴムを貼り付ける(焼き付ける)だけの修理工法で無いだけに

  手間掛かる修理となってしまう

 

           信用を優先する為に 手間は惜しまない