ゴムクロ修理日記  ゴムクローラー修理・販売(有)キムラセイコー       0237(86)7377

修理依頼を受けた作業行程・結果などを依頼者並び訪問者に見て頂くための親爺の気まぐれブログ
たまには修理以外の出来事も

裏面からのワイヤー+芯金緩み修理

2009年12月06日 | クローラー修理販売関連

 

  芯金緩みで修理に入ってきたクローラー     

  緩んでいる芯金取り外し作業中 ワイヤー切れているのを・・見っけ!!

  すでに 芯金5個取り外しているので 今回の修理は内側(芯金部)より

  ワイヤー接続となる (普通はラグ、表面よりワイヤーを入れる)

 

 

  ワイヤーを掛ける為に 緩んでない芯金を苦労しながらも外す作業になる

  ガッチリ密着しているのを外す作業は苦労に苦労が重なる

  ワイヤー上に密着しているゴムをはぎ取り 腐食しているワイヤーをカット

  ゴム部にバフ掛け 清掃

 

 

  凸凹になっている部分に生ゴムを敷き クッションゴムを平らに敷ける様にし

  切断部上に 新規ワイヤーを並べる

  写真で解る様に 一部ゴム糊を塗ってない

 

 

  ワイヤー上に再度クッションゴムを敷き 等間隔に埋め込む芯金を並べる

 

 

  並べられた芯金間を カバーゴムで埋め尽くし 加硫後の出来上がりを

  考え、考え 厚さ、寸法を決め 積み重ねる

 

 

  今回の切断修理は 全て裏面からの作業であるために 表面は全く

  手を付けない  事前に予熱しておいた加硫機にセット

 

 

  昨夜に取り外したクローラー 芯金埋め込み終え 発送となる

 

 

           ・・・・・・・・・ 勉強になったぁ~ ・・・・・・・・・・

 

  切断修理の自動加硫中の間に  「森重流砲術伝承会」師範宅へ遊びに行く

  師範は伝承会の会長だけではなく  「古式銃」の再生、修理を営む

  親父もメカには 「興味」 ありの人間である故 再生、修理となると

  話は別である

  火縄銃伝承会には 現在 7名おられますが メカに興味を持ってくれる

  方がいない! そんな訳で 親父が「チョボ チョボ」聞いては

  老化した頭で勉強中・・・・・・?

 

 

  火縄銃にも 色々の種類があり数回で全てを覚える事出来ない

  火薬に点火させる方法として 火縄を降ろすメカ 2種類ある

  写真 上が 「内カラクリ」機構といい スプリングが内部にある

  写真 下が 「外カラクリ」機構で スプリングが外部に付いている

 

 

  案内された部屋は 師範の隠れ部屋で 奥さんも入る事ないそうだ

  親父を「メンテナンスの弟子?」にでもと思っているのか 

  鉄砲で埋め尽くされている 資料室? 倉庫?で2時間話続ける

 

 

  先日 朝日町文化祭にて 「森重流砲術演武」が披露された時に

  親父のしらない世界が沢山あったので 質問攻めする

  

  1)   不発した後処理はどの様にするの?

         答え  不発した時点ですぐに 火縄を上げ 火蓋を切る

              最低 1分以上待ち 「火穴」より細い針金で掃除する

 

  2)   連続一分間に5回撃つ早業は?

              事前に火薬(黒色火薬)を粉末にしておく

              黒色火薬のまま撃つと 着火しにくく不発なる事多い

 

  3)   爆発音のすごさに驚く

              黒色火薬を粉末にすることにより 大音量となる

              同時に「火穴」も爆発と同時に穴掃除になるので

              連続撃ちが可能となる

              たまには ちり紙を丸めて 玉とみなし撃つと

              大音量となる

 

  ・・・・・・まだまだ 聞いてきたのだが 次回にまわす  良い勉強になった親父