木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

限りなく投了に近くてブルー

2016-11-25 13:20:00 | 将棋
このたび「売れそうな将棋ラノベのタイトルを考える会」で
栄えある一位を獲得されたitsumonさま
「限りなく投了に近くて、ブルー」。

実に173リツイート、252お気に入り(11月25日13時22分現在)と
圧倒的な支持を受けております。
さすが、ツイッター将棋界をけん引するitumonさん。

その栄光をたたえ、アメリカの作家ライブ・ダイナソー氏が
その第一話を発表。
ちょっと日本の将棋事情がわかっていないところもあります。

紹介してみようと思いグーグル翻訳を使って翻訳してみました。


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『限りなく投了に近くてブルー』 第一話
                ライブ・ダイナソー
                

先のメイジンウォーから早3か月が経とうとしていた。
ここは、マッポ都市、ネオセンダガヤ。
セントラルターミナルヤヤタカイビル5F、日本振り飛車党定例幹部会が開かれようとしていた。

「いまだに我々の角ミチストップ振り飛車に
 抵抗する者がいるのか」

総裁のガジガジ・ド・ウナギが、重い口を開いた。

「は。先日も、トヨスダンジョンで、
 我が党の刺客が3人ほどトウリョーしました。
 全員がB1ナナダンだったのですが。」

部下の衝撃的な報告をうけ、ガジガジは驚いた。

「ナナダンの手練れが3人も。それは早くカンソーセンだ。
 しかし、いったいどんな手でやられたというのか?」

「なんでも、ボーギンなる怪しげな技を繰り出すと。」

「ボーギン。許さない。だからウティのカツカレーを食べろ
 と言ったのだ。王手飛車取り級の決め手だぞ。
 まあよい。こうなれば、しかたがなかろう。
 ドラゴンキング、キビン・コスナーを送る。」

「な、なんと!キビンを!」

「そうだ。もはや、テマチはできない。
 キビンには
 『角ミチを止めている場合ではない。
  飛車を右側に寄せている猶予もない。
  キャッスルヤグラでも角チェンジでもいいから、
  そのボーギン野郎を止めろ』と伝えろ。」

部下は思った。それ、もはや振り飛車党じゃない。


・・・。その三日後、キビンは、トヨスダンジョンにいた。

マチドージョーの手練れ、5人に取り囲まれている。
しかし、キビンは余裕だった。

「お前らなど、タメンザシで十分だ。
 なんだ、そのココセのような手は。」

キビンの放つ手裏剣歩の前に、マチドージョー連中は崩壊していた。
既にトーリョーやむなしのところで、後ろから声がする。

「オネガイシマス!覚悟しろ!」

マチドージョーのヌシが襲い掛かったのだ。
しかし、キビンは、ヌシの側を見ることなく、冷たく言い放った。

「オネガイシマス!しかし、5五角だ。」

「な、なに。つ、つんでないか。」

「サッカクイケナイヨクミルヨロシだ。
 分かったか。メカクシショーギでもお前を詰むのは難しくない。」

そして、キビンは最後の一言を投げつけた。

「水を飲め!」

「う、うう。アリマセン・・・。クモンシキをやっておけば・・・。」

マチドージョーの最後の刺客は倒れた。


「ふふふ。たわいもない。これまでか、トヨスダンジョン。
 まだユウキュー前ではないか。
 これではタケベサン&タイチクンにつないでもらわねばならないな」

だが、ダンジョンのスシヤの角から、一人のキシが現れた。
ワフクを身に着けた温厚そうな人物だ。
しかし、そのオーラからただ者でないのが分かる。

「オネガイシマス。キビンさんですね」

口調は丁寧だが早口だ。ノベルだとその早口さが伝わらなくて歯がゆい。だから、これからの文章では、早口を表現するために「(早口)」をつける。
キビンも答えた。

「お前が最後の一人だな。
 オネガイシマス。」

こうして、レイにはじまりタイキョクが始まった。

早口の男は、キビン以上の早指し。
しかしすべて最善手。
戦法はボーギンだ。

キビンはすでに中盤の入り口で格の違いを感じていた。
ノータイムでこれほどのことをやってくるとは。

「むう。まるでカミサマだ。一分将棋のカミサマだ。」

キビンが心の中で戦慄すると、
相手は、にこりと笑った。まるで心が読まれているようだ。

「私はカミサマではありません。カミサマのナイトです。(早口)」

相変わらず口調は丁寧だが早口だ。そして、それ以上聞くと
話がながくなりそうだ。

ナイトのボーギンに
キビンは必死にウケをする。しかし劣勢は明らかだ。
そして、捌けたボーギンはキビンの
唯一の攻めのタネコマ、ナリケイと
受けの要、ドラゴンホースを同時に脅かす。

限りなく投了に近く、キビンの顔はあまりにもブルーだ。


「く。両取りヘップバーン。アカン湖・・・」

キビンが、覚悟を決めたその時、
カミサマのナイトは言った。

「水をお飲みになったらいかがですか(早口)」

キビンは「こっちはヒッシであいてはゼッド」でもトウリョーできず、
結局、ヘッドゴールドされるまで指して倒れた。

「ま、マケマシタ。あ、あなたは・・・。」

キビン最期の問いに、相手は早口で答えた。

「わたしは、ワンハンドレッドトゥエンティースリー(早口)。」

キビンは薄れゆく意識の中で思った。
・・・まだ、オヤツのパイナポーアポーパイを食べてないのに・・・。

      (つづく)

次回予告
 突如として現れたノータイムキング、ワンハンドレッドトゥエンティースリー。
 窮地に陥った振り飛車党総裁ガジガジは、将棋要塞テンドーにこもる。そこでは、世界一ヒューマンなゲーム、ヒューマンショウギが開催されていた。
 果たして、そのゲームの行方やいかに。ヒューマンによるヒューマンを使った世界一ヒューマンなゲーム、ヒューマン将棋。次回、ヒューマンな結末を見逃すな。



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2 コメント

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包括的人権について (憲法の神の使者)
2016-12-03 17:06:40
木村先生の記事に関係の無い突然の質問、無礼をお許し下さい。

いきなりですが、平等権の研究者である木村先生から見て憲法13条及び14条を包括的人権(包括的基本権)と表記する事は、佐藤幸治博士『憲法』などに見られる一般的な表記でしょうか。

個人的には『包括的』という言葉自体が余りにも漠然不明確で不適切であると言いたいところですが…(笑)
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最近の状況は (Mの悲劇)
2016-12-28 17:52:46
『限りなく投了に近いブルーノ』といった印象ですね。
恫喝のやり口は色々と噂では聞いてきましたが、会見での生々しさに絶句しました。日本の将棋事情は訳が分かりません。
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