春夏秋冬

日々流されないために。

レクイエム雑感-楽曲

2007年03月09日 21時58分49秒 | 合唱

先ず第一に、媚びない音楽だと思う。内面に深く向かう音楽、これがよいですね。ちゃらちゃらしていない。では、媚びるのと媚びないのとどこが違うのかと、正面から問われると返答ができない。なんとなく、感じで、というしか答えられない。でも、どちらが好きかという答えはいつでもできる。レクイエムは大好きだ。
 
この前の時には、私はバスのパートで歌ったが、レクイエムという曲、バスのためにつくったのではないかと思うほど、バスのメロディが優遇されている。出だしほとんどバスのパートから歌い出す。それがまた、キーポイントになっていて、バスパートの歌い手としたら堪えられない。レクイエム研究家というのが沢山いて、彼らによると、モーツアルトは先ずバスのパートを書き、上のパートをそれに合わせるように書いたという。レクイエムは死者を送る曲。音が低いところの楽曲となるのであろう。以上、勿論全くの私見なり。
 
楽曲の意味をもう少しやって欲しかった。先生から、楽曲を訳したパンフレットを頂いたが、頂いただけで、それの説明がなかった。勿論歌の練習時間が大事なので、歌詞の説明まで手が回らないということもあったが。でも、もう少しあってもよかったのではないか。内容が分かると、これによって歌い方も変わるだろうから。
 
先生が時々おっしゃっておられたが、死者を送る歌としては、ラッパが入ったり、猛烈にテンポの早い曲があったりと、極めて多彩で、明るい。日本のお経に相当するが、イメージは全く異なる。葬送曲ながら、極めて楽天的な曲。モーツアルトらしい曲と言える。
 
レクイエムは、モーツアルトの他に、ヴェルディ、フォーレ作曲もあり、この3つが3大レクイエムというのだそうだ。この3つとも歌ってみたい。先短いので、私の命が朽ちるまでに歌えるかどうか。フォーレのレクイエムはこの前、柏市合唱連盟でやっていた。もう少し早く合唱に目覚めていたら、これに応募するのだったのに残念。