クワッドとはアメリカ、インド、オーストラリア、日本の4か国が、インド・太平洋の航空・航海の自由を守ることなどを目的に設けた多目的機構ですが、具体的には中国・ロシアがインド・太平洋で支配権を拡大することを阻止することだと思います。
中国はインド洋に面したパキスタンなどの港の整備に投融資し、軍艦が停泊できるようにしてきました。インド洋において中国軍艦の活動の自由度が上がります。
ところがインドですが、ロシアから武器を輸入しているという事情があると思いますが、極東におけるロシアの大規模軍事訓練に参加しています。ロシアの戦略戦術武器を学ぶことになりますが、ロシアは武器輸出を重視するのか、インドの参加を拒否しません。このロシアの軍事訓練には中国も参加しています。
アメリカ・ヨーロッパと中国・ロシアの分断の時代と言われているのに交流と対立が複雑に絡み合っています。各国、複雑な価値観で勝手に動いています。信頼できる国と国の関係があるようには見えません。
これが現実ですが、価値観としては経済交流重視が一番平和的ではないでしょうか。経済交流の支障は、多国間でも2国間でもいいので交渉で除去するのが最善です。折り合いがつかない場合は、その案件に限って経済交流を控えるということでいいと思います。経済制裁するなどと戦争用語を使う必要はありません。
日本は大切にすべき韓国や朝鮮(北)に経済制裁を加え、政治問題を経済問題に拡大する愚を犯しています。価値観を経済交流重視に戻した方がいいと思います。すると政治の対立も軟化する可能性があります。朝鮮との間に航路を1本復活させるといいと思います。拉致被害者問題、EEZ内ミサイル着弾問題など解決の確率が上がると思います。問題を大きくするのは愚、小さくすることが賢明です。どこの国でも悪意ある工作員の侵入・活動については警察機能および外交の強化で対応します。