アメリカのアフガニスタン戦争、イラク戦争、ロシアのウクライナ戦争を見ていると、国連は世界の運営に役立っていません。安保理常任理事国が国連憲章に違反することを平気でやっています。国連憲章の改正を行う必要がありますが、国連憲章はひどい法律で、常任理事国が改正反対と言えば改正できません。民主的に改正する仕組みになっていません。要するに常任理事国が威張れる仕組みになっています。
この問題を解決するには、国連に代わる世界機関を設立する必要があります。しかし現状では容易ではありません。
市場経済的発想で、世界の人々が、世界に通用する法を考え、自主的にその法を守ることで「人々政治」を行う方法があります。経験知識の豊富な個人が多くなると安定した「人々政治」ができるかもしれません。これは実験中です。
たとえば地球温暖化対策の専門家が世界会議を開き、対策を打ち出し、世界の国々がその必要性を認め、国際会議を開き、国々が共同歩調をとっていますが、これは「人々政治」の始まりです。
戦争問題についても平和実現の専門家が世界会議を開き、対策を打ち出し、世界の国々を説得し、世界の国々がその必要性を認め、国際会議を開き、国々が共同歩調をとるようになると素晴らしいと思います。これも「人々政治」です。
世界の人々はもっともっと自分に自信を持ち、自分で国とは何か、世界とは何か考えるようになるといいと思います。政治家に任せておくと、彼らは自分の権力強化に国を利用するようになります。民主主義国においてもです。