中国の侵略性を見ると日本が対抗して防衛力を上げたいと思う気持ちはわかるが、現在の日本を見ると、すでに日本の人々の生活・生産が元気を失い、貧困化が続いています。軍事力を上げることを重視した太平洋戦争前の日本に似てきました。当時、貧乏人は軍人となって国を強くし、もって日本の繁栄を夢見ました。しかし愚かな夢でアメリカに大敗し、アメリカを中心とする連合国に占領されました。現代日本は独立しているように見えるが、実質、アメリカの属国です。
そのアメリカですが、当の昔に世界支配力・指導力を失い、今は世界は多極化しています。ロシアのウクライナ戦争による世界混乱の解決もできず、武器弾薬をウクライナに提供するだけで、この戦争は長引くと言われています。すでにアメリカは、武器弾薬の提供に疲れ、ウクライナ軍事支援に反対する動きが大きくなっています。つまり世界混乱は続きます。
かつて見た愚かな夢を、今の日本は違った形で見ているのではないでしょうか。愚かさは変わっていないのではないでしょうか。実は信頼できないアメリカに信頼して日本の繁栄を夢見ていないでしょうか。
明らかに中国はアメリカの力が弱くなっているのを見ながら、アメリカがさらに弱くなるようにアメリカを消耗戦に引きずりこんでいます。どうして中国が、ロシアを批判せず、ロシアとの経済交流を拡大し、アメリカおよびその同盟国との経済交流縮小に耐える力を持とうとしているかわかるでしょう。
ウクライナは悲劇の戦場です。ここでアメリカとロシアは勝利を目指して消耗戦をやっています。中国は何とロシアに武器弾薬の提供をやっていません。ロシアの戦争を批判せず、しかし、ロシアの消耗を見ながら、ロシアに対する経済支配力を上げていることがわかります。
アメリカと中国の対決という大きな流れのほかに、今世界は、国連職員(世界公務員)、NGO、国をこえた専門家、学者、評論家、ジャーナリストなどが新世界を追及して新しい流れをつくろうと工夫努力しています。世界医療向上、世界食料向上(世界飢餓救済)、世界児童救済、地球温暖化防止、核兵器禁止、再生可能エネルギー振興などのこれまでの動きは、国々というより、良心の人々がつくり、国々を巻きこんできたと思います。
この新世界づくりと、アメリカとの同盟のどちらが有望でしょうか。
私はアメリカとの同盟は失敗すると思います。日本が戦場になっても、平和になることはないと思います。日本の人々の貧困化はとまらないと思います。日本は防衛・戦争の流れから外へ出て、世界の良心の人々がつくりつつある新世界づくりのスポンサーになるべきと思います。
そのためには防衛・戦争に目を奪われず、技術開発と生産に注力し、貧困化をとめ、静かに経済力を持ちましょう。から威張りはやめましょう。
自然には自然を維持する権利がある、人が自然の代理人・弁護士になれという新発想が世界の人々の間で広がりつつあります。自然を重視する人が、国や企業の自然破壊を裁判に訴えて勝つケースがでるようになりました。自然保護のバランス感覚を失うことなく、技術開発と生産を重視することがだいじと思います。
自民党・公明党政治では日本に希望はありません。改造後も、岸田文雄内閣では日本に希望はありません。岸田総理には調査企画実行力がありません。スタッフも保守的です。問題解決の意欲がありません。
日本の人々は、自由平等平和、改善改革の精神を忘れてはいけません。国に従順で貧困に甘んじてはいけません。沖縄県のようにはっきりと国に愛想をつかす勇気が大切と思います。国を保守するではなく、国を変える人になりましょう。