アメリカ電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が中国を訪問しており、中国の主要政治家が喜んで彼と会談しています。マスクCEOは会談で「アメリカと中国の利益は密接不可分だ」と指摘したそうです。彼はアメリカと中国のデカップリング(切り離し)に反対しており、中国ビジネスを拡大し続けて発展の機会を共有したいと述べたそうです。さらに、中国での生産について「中国人は勤勉で賢く、中国の発展は当然だ」とほめたそうです。
中国としては電気自動車技術を学ぶことができるとテスラ中国進出を歓迎しています。すでに中国は電気自動車市場としても電気自動車輸出国としても世界一です。このような中国事情を承知の上でマスクCEOは中国で電気自動車を生産しています。
マスクCEOは事業家として世界を舞台にして活動しています。中国の政治家はまだ国主義ですが、彼はすでに世界主義です。
彼を見ていると今後は政治家の時代ではない、事業家・仕事人の時代と思います。どこの国でも政治家は国主義で、政策に手詰まりで、不自由ですが、事業家・仕事人は国をこえて世界を舞台にして活動します。彼らは中国の事業環境が悪ければ、次の事業環境最善の国を探し、その国に投資します。
自然、国主義の政治家は自国の事業環境改善に努力します。これは否定すべき現象ではないと思います。
日本の政治家は、国主義の度が過ぎて排他的になっています。日本の事業環境は劣悪で、日本人すら自由に事業・仕事を展開できません。日本人は国内で第三次産業に追い込まれ、過当競争、低賃金に呻吟しています。排他的国主義が原因です。日本の大学には世界の有能な学者・研究者が来ていません。日本人のお山の大将が威張っているだけです。これでは世界で活動する事業家・仕事人が育ちません。日本経済も低迷です。
日本の政治は不健全な国主義が強すぎ、保守、排他的で、井の中の蛙で、思考が不自由です。事業・仕事環境を改善する、生産環境を改善すると考えるべきです。
日本の政治家は、防衛・戦争と叫んでいます。これは日本の事業・仕事環境を悪化させる「悪しき国主義」です。アメリカやロシア並みの劣悪政治と思います。幸福度世界トップクラスのアイスランド、ニュージーランド、アイルランドに学んでほしいと思います。幸福な国は防衛・戦争と叫んでいません。政治家は、学問・研究環境改善、事業・仕事環境改善、生活環境改善に注力し、国民の生活水準の高さに誇りを持っています。アメリカやロシアはこれらの国を攻撃の対象にしていません。これが平和主義のよさです。
日本は、中国やロシアをあえて敵とし、アメリカと同盟して、あえて事業・仕事環境を悪くしています。だから中国やロシアが脅威になります。日本の政治は劣悪と思います。