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「平等」であることは必要だが何が平等か

2021-09-19 10:25:27 | その他
社会生活を営む上で、「平等」であることは必須の条件のように言われていますが、何が平等かは非常に難しいような気がします。

日本は男女平等が非常に遅れている国とされていますが、男女間の平等は最近はかなり進んできているような気がします。

オリンピックは閉幕しましたが、全ての競技は男女別々に競っています(馬術は男女の区別がないと聞いていますが)。これを男女平等に区別せずにやるということを主張する人はいないでしょう。

実際記録を見ても男女区別せずにやったら、女性のメダリストは出てこないことになります。つまり運動能力という点では、男女別々にやった方が平等ということをすべての人が納得していることになります。

この男女差はアスリートの能力だけに存在するのでしょうか。この辺りが男女平等といった場合の微妙な問題点のような気がします。

話は変わりますが、国民は皆平等に税金を納めています。所得額に応じてその一定の率を納めることが平等のような気がしますが、実際は累進課税として高額所得者ほど多額の税金を納めるようなシステムになっています。

つまり低額所得者はその5%ほどを納め、高額所得者は40%も税金を納めているのです。たぶんこのシステムには不満が出て、累進税率は見直しが行われていますが、国民が納得しているのであればある意味平等な税法と言えるのかもしれません。

ところがコロナ禍で国民の生活が困窮するとして、当時の安倍政権は10万円の支給を行いました。これも税金と同じような考え方をするのであれば、低所得層に厚くする方が平等と言えます。

ところがこの金額を変えるためには、どんな金額にするのかの議論も必要で、これはかなり時間がかかりそうです。国税庁はすべての世帯の収入を把握しているはずですが、実際に給付するためには、かなりの事務手続きが必要になりそうです。

こういった給付金は困っている世帯には一刻も早く出す必要がありますので、スピードを重視して一律10万円となったようです。私は年金生活ですので、コロナになっても収入が減るということはないのですが、ありがたくもらっておきました。

この政策がどう評価されたのかは分かりませんが、それほど不満が出たということも聞きませんので、ある意味平等だったといえるのかもしれません。平等を考える点であまり良い例とは言えませんが、どれをとっても何が平等かは本当に難しいような気がします。

多くの人が納得することが重要ですが、実際問題としては声の大きい人が納得しているにすぎないような気もします。男女格差については私も色々考えていますので、また別なときに書くかもしれません。


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