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平均寿命が過去最高

2016-08-11 10:41:25 | 健康・医療
2015年の日本人女性の平均寿命は87.05歳、男性は80.79歳でいずれも過去最高を更新しました。

これは厚生労働省が発表している「簡易生命表」から算出されました。世界各国と比較すると、女性は香港に抜かれて4年ぶりに2位となり、男性は3位から4位に下がったようです。

平均寿命というのは、平均余命というある歳の人が平均的にはあと何年生きられるかという計算値から来ています。これをどうやって計算するのかはわかりませんが、例えば80歳男性は平均寿命が81だからといって、余命は1年ではなく数年以上と計算されるわけです。この平均余命を各年齢ごとに計算していって、0歳の平均余命が平均寿命となるわけです。

日本の平均寿命の変化を見ると、戦後間もない1947年では女性が53.96歳、男性が50.06歳でした。これが女性は1960年には70歳となり1984年には80歳を超えました。また男性は1971年に70歳、2013年に80歳となり、女性は2014年までは3年連続で世界一位でした。

この平均寿命の急激な伸びは、高齢化というよりは乳幼児や子供の死亡率が下がったことが原因のようです。昨年から女性が0.22歳、男性が0.29歳延びていますが、これはガン、心疾患、脳血管疾患の3大疾患による死亡者が減ったことによるとしていますが、このような疾病が減少したということは無いような気もします。しかし医療の進歩によっていることは確かなようです。

世界を見るとまだまだ平均寿命が50歳以下という国もかなり多いようです。最も短いアンゴラでは男性37.7歳、女性39.8歳とされています。もちろんこういう国に年寄りがいないわけではなく、乳幼児や子供の死亡率が高いために短くなっていると思われます。平均寿命に最も大きな影響を与えるのが、若年層の死亡率ですので、日本はこれは限界まで下がっているため、こういった点から平均寿命が延びることは無いでしょう。

これからの平均寿命を考えると、日本ではどこまで年寄りが長生きするかにかかっています。ここからは私見ですが、我々団塊の世代は子供のころ戦後の食糧難を経験しています。こういったことが体の防御力を高め、長生きにつながるような気がします。ですから団塊の世代まではかなり長生きしそうですが、その後の世代は生まれたときから飽食の時代となっています。この団塊の世代はそこそこ長生きになり、医療の進歩も合わさって平均寿命は延びていくような気もします。

しかしその後は基本的な長生き体制が体にできていないためと、長寿も限界になりますので伸び悩むかむしろ短くなりそうな気もします。これによって今後予想される超高齢化社会という問題が、解決されるわけではありませんが、後十数年で終わりそうな気がしています。

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