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冬に起こりやすい「クモ膜下出血」の警告サイン

2024-01-28 10:31:39 | 健康・医療
クモ膜下出血という病気はよく聞きますが、私の友人の妹さんもこれを発症し、命は助かったのですが後遺症が残り半身不随となり、言葉もうまくしゃべれなくなってしまいました。

「クモ膜下出血」は冬場に起こりやすい脳血管疾患で、発症した人の3分の1が死に至るといわれる病気です。脳は「硬膜」「クモ膜」「軟膜」という3層で覆われ、その外側に頭蓋骨があり守られています。

クモ膜と軟膜の間には「クモ膜下腔」という空間があり、髄液が常に循環しています。髄液は外側からかかる力をやわらげたり、脳の代謝産物を排出したりする役割をしています。そのクモ膜下腔には、脳に酸素や栄養を与えるために「脳動脈」という太い血管が張り巡らされています。

脳動脈の血管の分岐点には血圧が強くかかるため、血管壁が傷んで外側に膨れて動脈瘤を作ることがあります。それが何らかの理由で破裂して起こるのがクモ膜下出血です。

クモ膜下出血が起こると、破れた血管から血液が瞬く間にクモ膜下腔内に広がり、髄膜が刺激されたり頭蓋内圧が急激に上昇したりして、突然の頭痛や意識障害などをきたします。初回の出血が致命的でない場合でも、24時間以内に再出血が多いこともクモ膜下出血の特徴です。

クモ膜下出血で最も多い症状が、突然起こる激しい頭痛で、急激に始まるのが特徴です。ただし出血が少ない場合には、バットで殴られたようなというほどの激しい頭痛を感じないこともあります。ときには風邪をひいたのかもしれないと勘違いする程度の場合もあります。

激痛が起こらなくても次の症状がある場合、クモ膜下出血を疑った方が良いとされています。・突然起こる頭痛、・これまでに経験したことないタイプの頭痛、・頭痛が数日にわたって持続する、・頭痛がどんどん強まっていく、・悪心、嘔吐、意識障害を伴う頭痛、・普段飲んでいる頭痛薬が効かない。

クモ膜下出血の多くは突然の激しい頭痛で始まりますが、約半分の人に前触れの症状となる「警告のサイン」が起こっています。脳動脈瘤は破裂しない限りほとんど症状はありませんが、動脈瘤が大きくなり周りの組織を圧迫すると、前触れとなるサインが現れることがあります。

・いつもと違う頭痛が起こる、・物が二重に見える、・片目のまぶたが開かない。・片側の瞳孔が拡大する、・視野の一部が欠ける、・吐き気やめまいがする、・目の痛みや手足のしびれなどです。

こうした症状が一時的または継続的に表れた場合、クモ膜下出血の前兆と疑われるため、脳神経外科など専門の医療機関を受診した方が良いようです。


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