ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

眼に黒い点が見える原因、「飛蚊症」

2023-10-02 10:35:53 | 健康・医療
私にも経験がありますが、眼に黒い点や糸くずのようなものが見えるのが「飛蚊症」の特徴です。特に問題が出るわけではありませんが、何となく気になりいつの間にか治ってしまった記憶があります。

多くは生理的な現象で問題はありませんが、時に病気が隠れている場合もあり注意が必要なようです。小さな黒い点や虫のようなもの、または糸くずのようなものが見えるのは飛蚊症の症状です。

視界に黒い虫(蚊)が飛んでいるように見えるという現象から「飛蚊症」と呼ばれています。こういった黒い点に焦点を合わせようとすると、視線を動かすと同時に一緒に動くという特徴もあります。

飛蚊症の原因は「生理的なもの」と「病的なもの」に大きく分けられます。

1)生理的な原因は、眼球の中には水晶体と網膜の隙間を埋める透明なゼリー状の組織があります。これを「硝子体」と呼び、通常は透明で均一ですが、硝子体の成分となるコラーゲン繊維などが加齢や近視などから、濁りや形状の変化を起こすことがあります。

この変化が一般的に、生理的飛蚊症を引き起こす原因です。生理的飛蚊症の場合、よほどひどくなり日常生活に影響を及ぼさない限り、治療の対象にはならないことがほとんどです。

① 加齢、生理的飛蚊症の大半の原因は、加齢によるものです。硝子体は加齢とともに主にコラーゲン繊維が凝集や収縮などを起こします。それにより硝子体内にごく小さな不純物が混じり視野内を漂うため、飛蚊症の症状として現れます。

また通常は接着している硝子体と網膜が、加齢により一部が剥がれてしまうのも原因のひとつです。剥離によって形状が変わった硝子体が視野内に影響を及ぼし、飛蚊症として現れます。

② 酸化ストレス 体の組織または細胞内では「酸化」という反応が起こります。この酸化により体内で活性酸素が発生すると、細胞の炎症やDNAの損傷、老化などにつながり、これが「酸化ストレス」です。

目の組織もすべて細胞からできているため、酸化ストレスが増えれば硝子体や網膜、眼の毛細血管などに影響し、飛蚊症の原因になる可能性があります。

2)病気が原因(病的飛蚊症)は早めに治療が必要です。これは網膜剥離や網膜裂孔などの病気や硝子体内出血、ブドウ膜炎などが原因となりますが、その詳細は割愛します。

以上のように飛蚊症はほとんど治療の必要はありませんが、日常生活に支障をきたすほどになると、レーザーを用いて症状を緩和させるビトレオライシスや硝子体手術という治療法もあるようです。

通常は自然に治るものですが、眼をリラックスさせるなどの方法で予防になるといわれているようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿