旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

魚はどこや?

2018年04月08日 22時39分00秒 | 淡路島のこと
淡路島で暮らし始めてからまだ食べてなかったもの。それは魚。
魚屋さんは至る所にあるものの、魚が並べられていなのが不思議だった。
「卸し専門なのか?」「一見さんお断りなのか?」「開いてないのか?」
謎は深まるばかり・・・

もちろんスーパーでも淡路産の魚は売られているけれど、魚屋さんで魚を買ってみたかったのだ。
近所の人にこの疑問をぶつけてみるとアハハと笑われて「そりゃ魚を店の前に並べてたら鮮度が落ちるから
冷蔵庫に入れてるに決まってるじゃない。(あんたバカねぇ)」そうか、その通りだ。

何人かに尋ねてみると、それぞれひいきにしている魚屋さんがあって「あそこはねぇ・・・」と
熱く語ってくれる。ついでに道順も。ローカルすぎて全然わからん。

海の方の狭い道に入り込んでしまうと絶対にお手上げなので、ダンナ氏に運転をお願いして
目当ての魚屋さんにいってきた。絶対にわからん路地の奥にその魚屋さんはあった。
豪快に魚をさばくおじいちゃん、息子、そして中学生か高校生くらいの孫が一列に並んで作業をしていた。
(家族総出というのは私の思い込みかも知れないが、多分そうじゃないかなー)

どうやって料理するのかに合わせて魚をその場でさばいてくれた。「アラはいるか?」と聞かれたので
首をぶんぶん縦に振って欲しいことを伝えると、どでかい鯛の頭をどでかい包丁でズドンと落として
ビニール袋に入れてくれた。アラはただだった。
なんでスーパーにアラが売っていないのかこれも不思議で仕方なかったのだけれど、謎がとけた。
アラは買うものではなくてもらうものだったんだー。びっくり。

家に帰ってすぐにご飯を炊いて、刺身とご飯で昼ご飯。塩焼きで夕ご飯。明日はアラ炊きが食べごろに
なっているはず。

ようやく魚にありつけた喜びでいっぱい。

いろんなことをいっぺんに知ることがもったいないほど、島での暮らしが楽しくて仕方ない。
きっとパソコンやスマホで調べたら一瞬でわかることなんだろうけど、私は少しでも長くこんな
旅のような日常を漂っていたい。「魚屋に行った。アラをもらった。おいしかった。」たったそれだけの話
なんだけど、旅の一日がそうであるように、これだけで十分満足な一日だった。

さあ、春休みもおしまい。
福2年生、星年長さん、つばさ1歳クラス、青6か月。それぞれの春が過ぎてゆく。
つばさの慣らし保育が終わったら、ウエスティンホテルの朝食ビュッフェに行くことが今の私の原動力。
毎朝ホテルの前を通り過ぎながら「もうすぐ行くからな。待っとれよ」と呪文のように心で唱える日々。




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