ここのところ何をしていたか。
必死に考えていた。書いていた。
新聞の中の小さな枠を与えられた時、どの言葉を削りどの言葉を残すのか。
一字一句譲れない部分はどこなのか。そして私は何を伝えたいのか。
もちろん私は完全なる素人で、文章の訓練を受けたこともないので
プロの方にお手伝いしていただいた。それでも譲れない部分は「できません」と
主張することができた。なぜか?
辺野古で出会ったあの人たちに読んでもらいたかったからだ。
ほんの1ミリでも嘘が入るのであれば、もう掲載を見送ってもらって構わないと
不思議なほど頭の中は落ち着いていた。
幾度かのやり取りの末、掲載が決まった。(多分)
台風で警報がでた日「今日しかない、この台風はそのためにきたんだ」と訳のわからない
理由で自分を鼓舞し、一気に書いた沖縄へのラブレターだ。一生片思いだけど。
辺野古からの帰りのバスの中で、私は島の人に対して少しいじわるな質問をした。
今しか聞くときはない、このチャンスを逃したら私はずっと一人で答えを想像するしかないんだ。
それなら怒られても、軽蔑されても、今聞いたほうがずっとマシだ。と考えて、恐る恐る
質問を投げかけた。
それに対しての答えは簡単だった。「あなたの言ってることはわかる。わかるけどそれって
誰が言ってたの?ネットでしょ。そんなのここでは誰も気にしてないし、信じてないよ」と。
肩の力が抜けたし、これからの“情報”との付き合い方が私の中で決定づけられた。
「名前を出していないもの、ただ(無料)のもの、簡単なものを信用しないこと。」
それを実践するために原稿用紙にグワーと書いて、お金を払って手間をかけて、(といっても切手代だけど)
投稿するという手段を選んだ。
なにしろ久々に書いた本気のラブレターだ。
書き上げた瞬間、届かないわけがないと思った。
そしたらやっぱり届いた。
どこに届くのかはもう私が決めることではない。
心の声が字になって、どこまでも飛んで行けばいい。声も字も自由であって欲しい。
どんな批判、反論、反応があっても、その責任は私がとる。だからどこまでも飛んでいけ。
現実の私はここで小さく唸っているだけだけど、字は自由に旅をすればいい。
8/Ⅰ 朝日新聞朝刊 「声」欄。 もし手に取る機会があれば読んでください。
必死に考えていた。書いていた。
新聞の中の小さな枠を与えられた時、どの言葉を削りどの言葉を残すのか。
一字一句譲れない部分はどこなのか。そして私は何を伝えたいのか。
もちろん私は完全なる素人で、文章の訓練を受けたこともないので
プロの方にお手伝いしていただいた。それでも譲れない部分は「できません」と
主張することができた。なぜか?
辺野古で出会ったあの人たちに読んでもらいたかったからだ。
ほんの1ミリでも嘘が入るのであれば、もう掲載を見送ってもらって構わないと
不思議なほど頭の中は落ち着いていた。
幾度かのやり取りの末、掲載が決まった。(多分)
台風で警報がでた日「今日しかない、この台風はそのためにきたんだ」と訳のわからない
理由で自分を鼓舞し、一気に書いた沖縄へのラブレターだ。一生片思いだけど。
辺野古からの帰りのバスの中で、私は島の人に対して少しいじわるな質問をした。
今しか聞くときはない、このチャンスを逃したら私はずっと一人で答えを想像するしかないんだ。
それなら怒られても、軽蔑されても、今聞いたほうがずっとマシだ。と考えて、恐る恐る
質問を投げかけた。
それに対しての答えは簡単だった。「あなたの言ってることはわかる。わかるけどそれって
誰が言ってたの?ネットでしょ。そんなのここでは誰も気にしてないし、信じてないよ」と。
肩の力が抜けたし、これからの“情報”との付き合い方が私の中で決定づけられた。
「名前を出していないもの、ただ(無料)のもの、簡単なものを信用しないこと。」
それを実践するために原稿用紙にグワーと書いて、お金を払って手間をかけて、(といっても切手代だけど)
投稿するという手段を選んだ。
なにしろ久々に書いた本気のラブレターだ。
書き上げた瞬間、届かないわけがないと思った。
そしたらやっぱり届いた。
どこに届くのかはもう私が決めることではない。
心の声が字になって、どこまでも飛んで行けばいい。声も字も自由であって欲しい。
どんな批判、反論、反応があっても、その責任は私がとる。だからどこまでも飛んでいけ。
現実の私はここで小さく唸っているだけだけど、字は自由に旅をすればいい。
8/Ⅰ 朝日新聞朝刊 「声」欄。 もし手に取る機会があれば読んでください。