旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

星 5歳

2017年10月25日 22時34分42秒 | 日々のこと
ダンナ氏が出張続きの日常が戻ってきた。
今朝初めて青とつばさと星で幼稚園の送迎に挑戦。

ひるんでいる私が「あかりー、今日幼稚園休むって、なし??だよね」と尋ねると
「あかりは幼稚園に行きたいの。みんなで協力したらいけるんじゃない。やってみよう」と言われた。
「そうよな。あかりの言う通りよな。よしっ!いこか」と出発。

青を抱いて、つばさをベビーカーに乗せて、星の小さな背中を追いかける。
大きくなったなー。

星、明日で5歳。
リクエスト夕食は「たこやき」 ケーキにのせるのは「柿とマンボウ」(柿とマンゴーの間違いやった)
買い物する時からもう嬉しくて仕方ない様子。
とうちゃんも明日はたこ焼きに間に合うように九州から車飛ばして帰ってくるよ。みんなでおいわいしよう。
明日はそれができたらオッケー。後のことは全て後回し~♪

食事に苦手な食べ物を出すといっこうにすすまない星。いつもは叱ったり、放置したり、さっさと下げたり
私の機嫌が悪いと怒鳴ったりしていたけど、昨日はもうそのどれをする力もなくて星の横で青を抱っこして
ぼぉーと座ってた。(瞬間的に眠っていたかも)長い時間をかけて食べ終えた星がごちそうさまをした後
私にひとこと「かあちゃん、待っててくれてありがとう」と言った。そっか、ただ待てばいいだけなんだ。
そしたらこんなひとことが聞けたんだ。今までなにしてたんやろ、何をそんなに急かして追い詰めて
たんだろ、と反省。だからといって明日も明後日も待てるかといったら、それは無理な話なわけで。
でも星の心の中が少し見えたようでハッとした。

さっき寝室に洗濯を干しに行ったら、子どもが4人も寝ていてびっくりした。
すっと一人の時間に戻った時、私はまだまだ今のこの現状についていっていないことを思い知る。

台風一過

2017年10月23日 23時09分00秒 | 日々のこと
夜中の嵐は怖かったー。家が飛んでいくかと思ったよ。
病気のデパートだった我が家もようやくひと段落。このまま安穏の日々が続きますように。
もう鼻水ぐらいじゃ病気にカウントされないかわいそうな子どもたち。強くなあれ!

明日は青と私の一カ月検診。さあ、パジャマライフともお別れだ。
明日からは毎日服を着がえよう。クローゼットにはまだノースリーブのマタニティワンピースとか、
ダルダルのTシャツしかかかってないけど、何かしらパジャマ以外のものを着よう。
それから髪をとかそう。微妙にショートカットが伸びて最高にイケてない髪型やけど
とかすぐらいのことはしよう。

あんまり高望みはやめとこう。これぐらいにしとこう。
ってあまりにも設定ラインが低すぎないか?うーん。まあいいや。
「我」がどんどんなくなってこのまま自分が誰だか分からなくなりそうや。


台風近づく

2017年10月22日 17時25分50秒 | 日々のこと
台風が近づいている。不謹慎と分かっているがワクワクしてしまうのは私だけではないはず。
小さい頃は台風が近づくとごみ袋をもって近所の友達と風を集めて大騒ぎしていたっけ。
溝からゴボゴボ水が噴き出しているのを見て興奮していたっけ。

大人になってもその名残はしっかりと残っていて、スーパーでお菓子と飲み物と総菜を
買い込んで準備万端。さあ、もうどっこもいかんで。明日の休校、休園もばっちこいやで。
狭い狭い家で子どもたちとくっつきながら過ごす。時々ラジオで台風情報を確認しながら
なんとなく非日常な一日。

今日で青之介一カ月。さよなら新生児。大変なことしかないのにこの時期独特の時間が
いとおしくてたまらない。たった一カ月前にはこの人はここにいなかったのに、今は確かに
ここにいる。家族になってる。それを当たり前に受け入れている「暮らし」の不思議。

正直に言うと、欲しくてできた四人目ではなかった。いろんな迷いと戸惑いと不安があった。
妊娠生活はちっとも明るいものではなかった。
そんな状態で迎えた青之介。だけど今誰かひとり手離すことなんてもう絶対にできないなーと思う。
どの子もそれぞれ同じだけ大切。それぞれ性格も個性も違うけれど、どれかを選ぶことはもうできない。
手は足りないけれど、口で噛んででも私はこの子たちをそばに置いておきたいと思う。(今は)

選挙の夜にこの暴風雨。一体何を暗示しているのか、いないのか。






初めての外出は選挙

2017年10月21日 23時25分38秒 | 日々のこと
病気のデパート化している我が家。本当にシャレにならんくらい誰かが病気やった。
まだ過去形にできないけれど、それでも行かねばならん、それは選挙。
明日は台風が直撃するようなので、不在者投票することに。

投票所は長蛇の列。老若男女それはもう様々な人が並んでいた。
「選挙は年寄りが張り切っていくもんだ」と先入観をもっていた自分を反省。
子連れの夫婦もたくさんいた。今どきの若者(といってる時点でオバサン度があがるなぁ)も
たくさん。並んでいる人の思いはそれぞれ違うけれど、そこが選挙の素晴らしいところだと
なんだか小さく感動してしまった。
投票所が爆破される恐れもなく、投票時間が過ぎれば正確に開票されること、そして何より
誰に投票するのか、その権利が守られていること、まずはそれらが保障されていることにバンザイだ。

福が初めて習う漢字を一生懸命ノートに書きつけるように、とめはらいにまで
必要以上に力を込めて書いてきた。

投票を終えると、なんともすがすがしい気分。晴れやかな気分。
結果は明日にしかわからないし、私が思うように、願うようにはいかないだろう。
それでも未来に何かを手渡したような気持になれるのが選挙なのかも知れない。

青之介の初めての外出は選挙。さすが私の子や。
まだ行ってない人は、是非とも選挙へ。
マスコミはどの党があーだこーだ、とか誰々の服がどうだ、とかしょーもないことを言ったり、
誰かの悪口や、違う意見を持つ人を貶めるのではなく
このすがすがしさや、参加することの意義をもっと知らせていくべきだと思う。

10歳くらいのお嬢さんを連れた母親が「誰に投票したかは誰にも言わなくていいねんで」と
言いながら出てきたのを見て、そういえば昔私の母親も全く同じことを選挙のたびに私に言ってたなーと
思い出した。そういう教えは多分そのまま次の世代へと伝わっていくのだろう。
子どもたちがもう少し大きくなったら、きっと同じことを私も子どもたちに言うのだろう。その時の
私はきっとあの時の母と同じ顔をしているのだろう。そして同じことを思っているのだろう。
確認することはないけれど、きっとそうだと確信できる。



夜の散歩

2017年10月12日 14時33分01秒 | 日々のこと
毎日夕方からが修羅場だ。保育園から大量のおしめと洗濯物を持ち帰り、疲れがピークの星&つばさ。
外から泥だらけの汗だらけで帰ってくる福。夕方コリックが始まった青。
今は夫が保育園のピックアップをしているがそれもあと2週間。保育園が終わった後一体
どうなるんだろう・・・(遠い目)いやいや、まだそれを考えるのはやめておこう。

夕食を並べ、パジャマを用意して、寝るスタンバイもバッチリにして、待ち受ける。
うまくいく日もあれば、そうでない日もある。
昨日はひどかった。もうここに書けないほどひどかった。

20時過ぎ、つばさは泣き疲れてご飯も食べずに寝てしまった。福星はウッウッと泣きながら布団に
入って身体をまるめている。青は・・・寝た。
私は「ねえ、こんなもん?こんなんがこれから毎日続くの?私、できる自信ない」とダンナ氏に泣き言。
「あたりまえでしょ。親の思うとおりになんかなるわけない。」と淡々と洗い物をするダンナ氏。
期待していたわけではないけれど、なぐさめてもくれないし、あんだけひどいふるまいをした私を
責めるわけでもない。

沈黙の時間が流れる。

このまま今日が終わるのは嫌すぎる。あまりにもひどい夕方だった。
「そうだ!外に出ればいいんだ」福星に声をかけて「一緒に散歩いく?」と聞くと、福は泣きながら
「行きたいけど、だめなんでしょ。福は行きたい・・・」「星も行きたい・・」と二人で手をつないで
泣いている。仕切り直しだ。今日はまだ終わってない。

3人で外に出る。こんな時間にうろうろするなんて間違ってるかも知れないけれど、今の私たちには
こんなことくらいしかできない。ここがタイだったらいいのになーと思った。近くに夜市があれば
いいのになー。そこでちょっと甘いものを買って座って食べることができたらどんだけ暮らしに“ゆとり”が
できるだろう、とアジアのいろんな夜市を思い出した。どんな貧しい国でも人々は寄り添って何か食べてた。
それが私が歩いたアジアの記憶。「こんな時間に?」と眉をひそめる大人はおらず、子どもも犬も
平気で走り回っていた。泣いたら怒られる日本とはえらい違いだ。どんな夜中にバスが目的地に着いても
その周りには必ず屋台があったから怖くはなかった。人がいる安心感。食べ物がある安心感。
人におびえる今の生活からは遠い遠い旅の記憶。

泣き腫らしたちび二人と髪の毛ボサボサで疲れ切った母さんが甘いものをポンポンかごに放り込んで
レジに並んでいる風景は異様だったかも知れない。袋に入れていると隣の女性が「おかあさんのお手伝い
してるのー?えらいねー」と声をかけて下さった。「赤ちゃんが今寝たので、こんな遅い時間に連れまわして
・・・」ともごもご口ごもる私にその女性は「いいの。いいの。がんばって!!」と力強く言ってくれた。
3人で手をつないで帰る。「さっきはごめんね」と私。「かあちゃんのお手伝いせなあかんのに、
できなくてごめんね」と謝る二人。気が付いたら3人で泣いてたよ。

家に帰って溶けかけたアイスを食べて布団に入ると二人ともスッと眠った。
ようやく私の一日も終わった。

「四人もお子さんいるなら、余裕ですね。」ってみんな簡単に言うけどそんなわけない。
四人のお母さんになるのは初めての経験で、それはもう不安で仕方ないのだ。

明日はどんな一日になるんだろう。