旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

2/8から淡路島暮らしです

2018年01月30日 22時07分58秒 | 日々のこと
引っ越しが決まりました。

「今、世界中で誰よりも“引っ越しらくらくパック”を使っていい!」との
お墨付きをもらったので、貴重品だけもって移動します。っていうか逃げます。

もんのすごいクマを目の下につくって、毎日同じ格好をして、毛玉だらけの帽子をかぶって
泣きながら自転車に四人乗りしているおばちゃん。それがワタシ。
(自転車に乗ってる間なら、ちびたちも気づかないし、誰にもなにも言われないし、
道行く人に多少怪しいって思われるくらいだから。←もうそんなことどうでもいい)

もうここにいたくない。もう何も考えたくない。桜が咲く一年で一番素敵な時期を
引っ越しなんかで使いたくない。春の芽吹きを喜びたい。海がみたい。
去っていくことが決まってからよく見える景色なんて、もういらない。

ダンナ氏は黙ってただ淡々と全てのことを順番にこなしていってくれる。
あの人なりのやり方なんだろう。きっと。

父は勝手に亡くなるし、乳はきっちり3時間ごとやし、人生にこんな時がもう二度とないことを願う。

とにかく今は引っ越したい。
それが何の解決にならないのだとしても。間違っていても構わない。

さよならだけが人生だ。
「ふーん」なんて思ってこの言葉を知っていたけれど、今は本当にそう思う。
痛いほどそう思う。

狂おしいほどつながりたい人と、地球の反対側まで探しにいきたいほど大切なものだけを大切に
生きていきたい。


呪いのような祝福のような

2018年01月19日 22時51分03秒 | 日々のこと
ご心配おかけしています。連絡くださった方ありがとうございます。
日常生活に戻りました。

こんな出来事なのに、面白おかしくしゃべってしまう自分がいて・・・
そのあとなんとも言えない虚無感に襲われることの繰り返しです。
小さく壊れているのは確実。とにかく眠れない。つらい。こわい。

ものすごい怒りに震えながら壁をけってみたり、そうかと思えば数少ない
いい思い出がフラッシュバックみたいによみがえって涙が止まらなかったり・・・
ちびがそばにいる間はいつものように、いつものことができるけれど
こうやって一人になると恐ろしいほど気持ちが混乱していることに気づきさらに混乱する。

自分の育った家で遺体と過ごした二日間はやっぱりきつかった。今までで一番穏やかな顔
だったし、赤ちゃんみたいな顔だったけど、それでも遺体の存在感はすごかった。圧倒的な
「死」がそこにあった。こわいとかそういうんじゃなくて、ただもう自分がその遺体の存在に
吸い取られてなくなりそうなくらい力が強かった。

骨になった時「骨はいいなー。白くて、軽くて、小さくて」って心底ほっとした。
と同時に「もう永遠にお父さんはいないんだな」と分かって、ここでも気持ちがふたつに引き裂かれた。

私、お父さんと全く同じ足の指の形してた。そんなん知らんかった。みたことも気にしたこともなかった。
その足を見た時ぞっとした。呪いをかけられたような気もしたし、父から最後に祝福されたような気もした。

メモが見つかった。「梢、今のままでいいよ。」と書いてあった。

1月17日

2018年01月17日 01時36分27秒 | 日々のこと
神戸の街に雨が降っている。
あと何時間後かに訪れるあの時間に、濡れながら向かうたくさんの人たちを思う。

前回のブログでとりゃーとか言ってた私はもうここにはいない。
(引っ越しはほぼ決定)

月曜の朝、私に名前をくれた人が亡くなった。父親を亡くした。
命をくれた人、名前をくれた人、自由の意味を教えてくれた人。

ありがとうと素直に言えるほど、もつれた糸は簡単にはほどけないけれど
私の中にある“なにか”を振り絞って精一杯見送ろうと思う。
振り絞った私はどうなるのだろうか。

1月17日。あの日「こずえー、こずえー」と呼ばれ続けた声がずっと響いている。
これは決して美談なんかではなくて、震災にまつわる吐き気がするほど嫌な記憶は
今も私を苦しめているのもまた事実。なんでよりによってその日に父を送らねばならんのか。


この混乱は抱えていくものなのか。忘れるものなのか。なかったことに記憶を塗り替える
べきなのか。この「死」に立ち向かうために私は読書をしてきたといっても過言ではないはず
なのに、全く役に立たない。

まぶいをおとしたら、だれかひろってください。おねがいします。

最後まで父に触れることができなかった私を私は許せるだろうか。



2018年スタート!

2018年01月08日 21時59分59秒 | 日々のこと
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

詳細はすべて後回しにするとして、今日は朝ごはんの皿も洗わずに弾丸のように
家を飛び出した私たち。目的地は・・・淡路島。

引っ越し。再び。

かも。

いつか全部説明できる時がくると信じて、弾丸コズエ。忘れちゃいないぜ旅人魂。
ここではないどこかへいってやろうじゃないの。今すぐ。ここから。

なんのために旅をしてきたのか?
こんな時に自分の人生を乗っ取られないためだったはず。

背負うものが増えたというなら、全部背負って目の前のバスに乗ってやろうじゃないの。
目的地が分からなくても、何時間かかるか分からなくても、途中でパンクしても構わない。
指くわえてバスを見送るのはもうやめじゃあーー!!

とりゃー!!

母ちゃんは母ちゃんだけど、同時進行で私の人生は続いている。
それは旅していたあの頃から続くたった一本の道。この道だけは誰にも譲らない。
まして他人に乗っ取られるわけにはいかない。絶対に。

2018年。激動の幕開け。