旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

車と共にある生活

2019年01月18日 10時02分18秒 | 淡路島のこと
「淡路島で生活するなら車がないとなーーーんにもできないよ」と言われて
渋々運転を始めたが、これは紛れもない真実で本当に車がないと生活が立ち行かない。

で、運転が嫌なのかというと、全くそうではなく、むしろ運転することが楽しくて仕方ない。
下手だけど、ものすごく下手だけど。あちこちぶつけているけど。掃除してないけど。
もちろん磨いたこともないけれど。

島の中を走っている車を見るのが好きだ。
ものすごく主張している軽トラと軽ワゴン。畑からそのまま上がってきて、土だらけの
野菜や束になった花を乗せて走っているのを見るのは楽しい。
魚屋さんの車の後ろを走っている時は魚のことばかり考えてしまうし、肉屋さんの時は肉の
ことばっかり考えてしまう(笑)
「何年乗ってるんだろうか??」と三度見してしまう錆だらけの車も味わい深いし、あまりにも
あちこちぶつけている車を見るとツツツーと車間距離を開けてしまう。

ウインカーを出さずに急に曲がるし、クラクションは友人に会った時のあいさつだし、
狭い道でも突進してくるし、ヒヤヒヤすることは多々あるけれど、全体的にはのんびりしている。
「顔を見て運転している」雰囲気がどこか感じられるから安心できるのかも知れない。

仕事の車もたくさん走っているけれど、ダントツ多いのは「こども運搬車」これに違いない。
私の車もこれに含まれる。毎日北へ南へピックアップマシーンと化しているのですれ違う車も
いつの間にか覚えてしまった。(子どもたちは友だちや先生の車のナンバーを全て暗記している)
すれ違う時に軽く手をあげるだけの小さな行為でお互いを最大限にねぎらい合う瞬間がいつの間にか
毎日の小さな楽しみになっていた。

そして当たり前だけど、どこを走っていても海を感じられることが最高に気持ちいい。
子どもたちをサッカーとプールに連れていくのに片道20分、なんとその間に信号はたったひとつ!!
しかもひっかることはほとんどない。海沿いをただまっすぐ走るだけ。
休みの日に都会の人たちがお金を払ってドライブする道を、毎日走り抜ける喜びは一年たっても
ちっとも変わらない。

その人の備えるスペックのひとつとして評価される車ではなく、ただ必要に迫られて走り回っている
島の車たち。今日も明日も酷使されているけれど、どことなく幸せそうに見えるのは私だけかな?

休日になるとドドーンと登場する島外車を見るのもひとつの楽しみになった。
ピカピカで傷がなくて真っ青なBMWとかが海沿いを走っているのを見ると「あー!ええなぁ!!」と
思わず目で後を追ってしまう。おしゃれなカップルがオープンカーでデートをしているのを見るのも
目の保養(笑)高級そうな車の隣にはできるだけ駐車することを避け、適当に車をつっこんで
買い物できる幸せよ!運転の上手な人にはきっとわからないだろうけど、私にとってはこのおおらかな
環境で運転できることが本当にありがたい。淡路島バンザイ!










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