旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

どんな子どもになって欲しいですか?

2020年10月16日 21時47分03秒 | 日々のこと
よく聞かれるけれど、なかなかひとことでは答えられない質問。
でも、淡路島で子育てをするようになって、子どもたちも少し大きくなって
(10歳、8歳、4歳、3歳)
パッとひとことで答えられるようになったのがようやくこの秋。
ここに至るまで10年かかったよ・・・

私の答えは「感性豊かな人になって欲しい」

もう揺るがない。あくまで親の希望としてだけど、目指すのはここだ。

なにも芸術家になって欲しいわけではない。
“暮らし”の中にある星の数ほどの奇跡に気づくことのできる感性を持つことができたら、
きっとその“暮らし”はその“人生”は、豊かに違いないと確信したからだ。

それは他者の痛みを想像することにもつながるし、まだ見ぬ遠い世界とつながることもできるし、
自然とつながることも、人を愛することとも全部つながっていくだろう。

感性豊かでものすごく無礼な人。
感性豊かで金勘定しかできない人。
感性豊かでまわりに誰一人味方がいない人。
感性豊かでごはんをまずそうにしか食べれない人。
感性豊かで絶対に「ありがとう」って言わない人。
感性豊かで一冊も本を読んだことのない人。
感性豊かで平気でゴミを海に捨てる人。
感性豊かで笑わない人。

いるかも知れないけど、多分、ごく少数。
これを感受性と置き換えると、また意味合いが全然異なってくるけど、私が大事にしたいのは
「感性」そのもの。

海があって、さえぎることのない空があって、土があって、匂いがあって、
海の向こうから朝日がゆらゆらのぼってきて、山の向こうに夕日がストンと沈んでいく。

これを365日当たり前に体験した子はどんな子に育つんだろう。
壮大な実験をしているようでワクワクする。

もし欲を言ってもいいのならば、その感性で何かを表現できたら素晴らしいな、と思う。
誰かに伝える喜びや、伝わる幸せをたくさん味わうことができたらそれはかけがえのない
生きていく貯金になるだろうから。つらいことや悲しいこともたくさんあるからこそ、
その貯金を大切にして欲しい。嵐は必ずやってくるから。

そんなことを考えながらしみじみとほうじ茶を飲む秋の夜。

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