一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

12月8日

2005-12-08 21:47:56 | 日記・エッセイ・コラム
 ご主人様にとって、12月8日というのは二つの意味合いがある。
一つは過去の悲惨な戦争。
つまり旧日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し、大戦の火蓋を切った日。
当然ご主人様の生まれるかなり前の話だが、機会があれば今度ゆっくりと聞いてみたい。
そしてもう一つは、ご主人様の大好きなジョンレノンが狂信的はファンの凶弾に倒れた日だ。
 数えてみると、今年で没後25年だ。
25年前というと、ご主人様はまだ独身。
この悲報をどこで聞いたかというと、当然独身だった奥様のアパートでだ。
奥の部屋でジョンレノンのレコードを聞いていたとき、台所で夕飯の支度をしていた今の奥様がテレビを見て教えてくれた。
つまり、ご主人様は奥様のアパートに転がり込んでいたのだ。
 あの頃は何もこわいものなどなかったような気がする。
毎日が楽しく、常に上を向いていた。
そして25年経った今、子供達が同じ位の年頃になってきた。
同じように毎日が楽しいようだ。
ほとんど家にいない。
 今日もご主人様が帰って来ると、お迎えに出るのは奥様と僕だけだ。
子供達がいないと、ご主人様はちょっぴり寂しいようだ。
でも、奥様に言わすと、「ちゃんと普通に成長している証拠よ」と言っている。
僕もそう思う。
 ご主人様は風呂から上がると、バーボンを飲みながら、ボーとしている。
なにかもの思いにふけっているようだ。
stereo-3

傍らのステレオのスイッチを入れた。
ターンテーブルにはジョンレノンのレコードが置かれている。
針を置くと『IMAGINE』が流れてきた。
ご主人様は何を思っているのだろう。
昔のことか・・・。
それともこれからのことか・・・。


コメント
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