外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

意図は無くとも、美は出ずる。

2010-01-30 10:12:21 | 日記


今朝テレビで伝統職人の跡継ぎの特集をやっていて、京都の唐紙屋さん「唐長」が出ていた。
そのお店の本は持っていたな~と探したのが、「唐長の京からかみ文様譜」。

唐紙の版木は江戸時代から受け継がれたものだという。
そして色の顔料は赤青黄の三種類だけを混ぜて作るのが特徴らしい。
そうすると必然的に彩度は少し落ちてくるのが良いのだろう。

受験浪人の頃、友人のY君は落ち着いた色彩構成が得意だった。
どうしているのか聞くと、「筆を洗う水を換えないだけだ」という。
見ると筆洗が灰色の泥水のようになっている。
これで自然と灰色が混ざり、彩度の落ちた配色に統一された訳だ。
面倒くさいのか、意図的なのか、謎のままだ。

ロダンいわく、

「芸術家にとっては、一切が美である。」