もう須磨では花は見られなくなっている。
全草…とは大袈裟かも知れないが
見渡す限りのクサイは、果実を結んでしまっている。
これが毎年普通に見かける姿だから、花を撮ったのはラッキーだったと言う事になる。
めしべの柱頭が残っている。
内花被片もまだ少し輝きを残している。
(2017.06.03 須磨離宮公園)
☆
何度も見かけるのは果実になった姿。
その度に、花は撮っていないなぁ~と思う。
今年も須磨で花が咲く直前に撮った。
それから10日、思いがけず森林では満開…だったから
何年分も撮り尽くしたような気分で撮っていた。
今まで何度か花を撮ろうと構えたけれど、これだけの花を撮ったことは無い。
草が少し茂り始めているから、クサイも草丈を伸ばしている。
花被片は6、内花被片3、外花被片3、おしべ6、めしべの柱頭は3裂。
緑の中に群れて咲いているから花が満開状態だと、白い膜状の花被片が余計目立つ。
めしべの柱頭は薄桃色。
花被片6、縁は尖っていて半透明。
子房部分は黄緑、果実が出来るのも早い。
花は短命、午後にはこの状態は見えなくなっていた。
クサイ(草藺) イグサ科イグサ属 Juncus tenuis
(2017.06.02 森林植物園)
☆
-------------------------------------------------------------
今年のクサイ イグサ
クサイって見るのも聞くのも初めてです。
とっても素敵ですね。
こんな世界があるなんて・・・
花被片は緑に尖って半透明なんですね。
雌しべの柱頭は薄桃色でキラキラですね~
雄しべはその雌しべを優しく抱えて・・・すっごい素敵です。
感動です。釘づけになりました。
何処でも見られるものではないのでしょうか?
果実も美しいです。
乾燥した場所で草丈は最初10㌢程度。
果実が出来る頃には20㌢以上に伸びてしまいます。
草原などでは背が低いので育っていても見えない、と言うより育たないのかも知れませんね。
これだけの花が咲いているのを見たのは初めてのことで、何時もはほんの数株に花が残っている程度でした。
花の頃より草丈が伸びるので、果実が出来ると目立ちますね。
中古カメラにクローズアップレンズ一枚、それでも被写体が良ければ様になります。