HAYASHI-NO-KO

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イヌビワ3

2013-08-16 | 春 樹木 果実・葉

大作(?)をまとめた後、イヌビワコバチとの共生の話も簡易的に纏めようとした。
実際に、イヌビワコバチが雄果嚢から出て来た時は、やはりいるんだ…と愉快だった。
昆虫だとしても、たぶん肉眼ではやっと。
無理矢理果嚢を割ったから見つかるわけで、自然のままだと小さすぎてわからない。

調べている途中にイヌビワにはもう一種
イヌビワコバチに寄生するイヌビワオナガコバチが関わっている事を知った。
改めて知った…と言うより、イヌビワコバチの話がなければ
まず間違いなく知ることのなかった存在だ。
だから、ひとつを知ってそこから広がる世界の大きさをまた知ることになる。


幾つかの雄株の花嚢には、もうイヌビワコバチが…と思った。

今の時期、雌株の花嚢はまだこの程度。
 
襞のように見えるのが花嚢の上部、イヌビワコバチの出入り口。
 


新しい雄株の花嚢の横に、奇妙な穴が開いたものが見つかる。
割ってみると幾つかの卵、雌花の子房ではなく花嚢の中に散らばっている。

上の画像の黒く見える「穴」の内側半分はは空洞になっている。

「ウジ虫」が一匹動いていた。
残りの半分は雌花だけれど、子房部分には卵が産み付けられているようだ。
(2013.07.09 須磨離宮公園)

 






(2013.07.19 明石公園)




 



 
イヌビワコバチとオナガイヌビワコバチが潜んでいる虫えい果嚢。

去年の果実がまだ残っている雄株。
(2013.08.08 明石公園)
 


虫えい果嚢と、新しい花嚢。


 


イヌビワ(犬枇杷) クワ科イチジク属 Ficus erecta
ビワはバラ科植物、花の仕組みは全く違う。
(2013.08.15 明石公園)
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今年のイヌビワ・イヌビワコバチ



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