HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ミヤコグサ

2013-05-12 | 【独り言】

昔、ここに大伽藍があった…
そう聞かされても、三方を囲まれた地形だから俄には信じがたい。
けれど、途中に残されている山門からの距離を考えると、そうだなぁ~と想像できそうだ。

高校時代には幾つもの難解な話を延々と続け、
突然猥談や醜聞などにも及んだ同級生たちとの自転車の旅。
この場の雰囲気に相応しい話題も当然だけれど登場した筈だ。
懐かしい会話から一年経っている。

遠い日の会話の一つ一つは、この伽藍跡に残されてはいない。

三重塔の階段に腰掛けて、一服…と煙草を取りだしたその足もとにミヤコグサ。
火気厳禁の重文、当然だけれど火は付けなかった。

同じ場所に一年の後、また同じ黄色が広がっている。

 


ミヤコグサとセイヨウミヤコグサの区別は萼や茎の毛の有無だそうだが
僅かばかりの毛はここの「ミヤコグサ」にはある。
 



 



 
シバが花穂を伸ばし、花が咲いている。

ミヤコグサ(都草) マメ科ミヤコグサ属 Lotus corniculatus var. japonicus
(2013.05.06 櫨谷町・如意寺)

【ミヤコグサ、セイヨウミヤコグサ、ネビキミヤコグサ】
在来種のミヤコグサよりも旺盛な繁殖をする帰化種のセイヨウミヤコグサ
木場では最近、ネビキミヤコグサが増えてきましたよ…と教わった。
道路や造成地の法面緑化のために「輸入」され播種されているそうだ。
かつて、山を切り拓いて造成されたニュータウンに、イタチハギやハリエンジュが播かれ
オオキンケイギクが播かれたのと同じことになる…そう懸念されていた。
外来の園芸種を平気で「日本の山野草」として売ったり、植生を考慮せずに増やしたり…
挙げ句に、野原に捨てると言う愚挙も平気だから、いつの間にか外来種が広がる。
在来の植物を守る…と言うことを、この国ではとっくに放棄したのだろう。
この如意寺の境内に広がっているミヤコグサも、実は外来種なのか…とも感じてしまう。

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去年のミヤコグサ



2 コメント

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ありがとうございました (とんちゃん)
2013-05-28 14:45:03
如意寺のミヤコグサ群団はすごいことになってますね
びっしりと隙間もないほどかたまって咲いて!
ネビキミヤコグサもよく見てみたいのですがまだそこまでに至らなくて・・・
セイヨウとあわせて3種類を比べてみたいです。
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これも外来種?? (林の子)
2013-05-28 22:12:08
とんちゃん、こんばんは。

もう少し温和しい咲き方だといいのですが、ひとかたまりになった場所ではこんな状態です。
セイヨウミヤコグサやネビキミヤコグサとの違いに、萼や茎の毛の有無が上げられているのですが、このミヤコグサにもごく僅かに毛があります。
全くないものだけがミヤコグサ…とも思えないので、これもミヤコグサとしているのですが。
群れて咲いているので花数が多いようにも見えますが、多くて一つの茎に四個です。
セイヨウミヤコグサは五、六個は付いていると思っています。
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