HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セキショウモ

2012-10-16 | 秋 白色系

セキショウモが流れに揺れていた
いつもこの花を苦労して撮って帰る
何枚撮っても、これは良い…と自画自賛できる画像には決してならない
一㌢にも満たないし、流れに揺れ揺れているから
まともな画像を期待する方が無理なのだ
そんな花だと思いながら、秋が深まると流れの中に揺れている花が気になる
この花とのおつきあいは六年目になるから
明石に戻ってもう六年経ったことになる


水面に顔を出しているのは雌花
受粉が完了すると花柄が捩れて水中に引き込まれる
赤茶色に色づいている部分に種子が出来る
 
螺旋の数だけ花が咲いていた…ということだ
 


雄花は水中で花粉を散らす
水に浮かんでいるのは雌花
二裂した花柱を持つ雌しべ3個が目立つ
花を分解すると、退化した雄しべも残っている
 




セキショウモ(石菖藻) トチカガミ科セキショウモ属 Vallisneria natans
(2012.10.15 玉津
最初に花が咲いているのを見つけたのは2007年暮れ
その時の記事に書いたセキショウモ情報
【セキショウモ 石菖藻 トチカガミ科】
 流水に多く生育する多年草。雌雄異株、雄花は成熟すると花柄が切れて、水面に浮いて花粉をだす。雌花は水面で開花し花柱に花粉が付くと、花柄が螺旋状にねじれて子房を水中に引き込んで結実する。

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去年のセキショウモ 一昨年のセキショウモ 三年前のセキショウモ



2 コメント

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セキショウモ (とんちゃん)
2012-10-17 08:36:14
這いつくばって必死になって撮られたセキショウモ
思い出します~
肉眼で見ればなにがなにやら分からないほどの小ささなのに花の形がはっきり分かるほどに撮られてまさにマクロの世界をのぞいているようです!
遠い・とらえがたい・撮りにくい 何拍子も障害が揃っての記録は貴重です!
螺旋が何本もあるのはなんとか見えますが花といったら探すのも大変
ましてそれを画像に残すとなったら気が遠くなりそうです。
雌しべが目立っていたんですね!
身の丈に合った被写体 (林の子)
2012-10-17 10:19:05
とんちゃん、おはようございます。
中央アルプスを南端の恵那山から北端の経が岳まで山通しで縦走し、塩尻郊外のみどり湖まで歩いたのは学生時代。
島田娘、宝剣岳、中岳、木曽駒…懐かしい山名が次々浮かびます。
足もとの花など愛でる余裕もなく歩き通した時間は、無鉄砲がまかり通った時代。
今はのんびりと自転車で走り回れる範囲がテリトリーになっています。
好きなことだけをのんびり出来るから、小さな花も限界まで撮りたくなるのでしょうか。
こんな調子で山に入っていたら何ヶ月も滞在してしまうでしょうね。
きれいな花画像を撮ろう…と思わなくなったので身の丈に合う被写体・興味が長続きするであろう被写体を選べるようになりました。

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