ウメ

良かった、去年の剪定うまく行ったみたいで…
そやねぇ、去年は枝だけ元気やってもんねぇ～
西公園の「月影」の下での会話。

『なかたにさんは、どれくらい写真やってるんです？』
「長いよぉ～、始めたのは高校入ってからだけど、中学時代は新聞やってたから、取材で学校のカメラ触ってたし…」
『やっぱりねぇ～、カメラは？』
「三年やって、それからは山だからスッパリ縁切りしたし、再開したのは四年くらい前…、カメラはこんなガタついたやつ…」
『なんなんです？、こんなんで撮ってはるんですかぁ～』
「そう、充分写るし、思い入れのあるカメラやから捨てられへんし、何しろ壊れへんわ…」
『壊れへんでしょ、ずっと撮れそうな気ぃします…』

「花は、カメラや腕だけでは撮れません、やっぱり手を入れてやると、しっかりと答えてくれます…」
『わぁ～、そない言うて貰ろたら、嬉しいですわ…』
「写真撮る人はあれこれうるさいだけや、樹や花の手入れしてくれてはる人に、
感謝せんといかん。枝ぶりなんか自分で何とも出来んくせに文句ばっかり」
『そうですわ、変なとこ切ったら樹が弱りまっさかいなぁ～』

剪定は大変だろうけれど、その分、花はしっかり咲いてくれるし、カメラにもそれを撮り込めるから嬉しい。

(2008.03.04　明石西)

須磨の「月影」　「月影枝垂」　

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